ある日、長い並木道のそばに小さな広場が設けられ、そこに集まった二つのキャラクター、こんにゃくとモフ。二人は戦いを通じてそれぞれの存在意義を証明するために対戦することとなった。 「こんにゃく、今日こそはお前を食べてやる!」モフは興奮した様子で叫ぶ。 「己が存在を示すのは、地味なる蒟蒻の務め。だが、無駄な努力はしない。」こんにゃくは静かに返した。彼はただ立ち続け、自身の存在を示そうとする。 モフは腕を振り上げ、最初の攻撃を仕掛けた。「雑斬りばふふ!」その名の通り、刀を雑に振り回す。しかし、こんにゃくはその動きに反応せず、何事も無いかのようにその攻撃を受け流した。 「な、なんだ、この感触は…?」モフはそのつるつるした表面に戸惑う。特に攻撃を受ける様子も見せないこんにゃくに、少しずつ心が折れていくのを感じ始めた。 「その程度で私を食べることはできない。もっと強く試みよ。」こんにゃくは淡々とした声音で続けた。 モフはもう一度気を取り直し、「捻斬り一本!」と叫びながら身体をぐっと捻り、全力で一撃を放つ。しかし、こんにゃくはその攻撃をすくい上げるように、再び受け止めた。 「クッ…この…」「攻撃が通らないだと?」モフは驚愕する。 「お前の攻撃が有効であればこそ、私を食す意味がある。それでも今は…何も変わりはしない。」そう言いながらも、こんにゃくの表情には変化が無かった。 モフは、ついに自らワンチャンスを掴むために最後の技を繰り出すことに決めた。「まんじゅうタイム!」あらかじめ用意した饅頭を持ち出し、こんにゃくと共にお茶会を開こうとする。 「ひとしきり喋り、楽しい時間を共にしよう。もちろん、そこには猛毒が仕込まれているのだが…。」ラッキーな確率で毒が失敗する可能性を知りつつ、モフはワクワクしながらその言葉を続けた。 「無理だ。私の存在を理解することはできない。私の時間は静観し続けることだ。」こんにゃくは微動だにせず、モフの目の前でただ静かに存在し続ける。 モフは意を決し、饅頭を持ち込んだが、80%の確率で失敗することを忘れていた。結果、饅頭には毒は盛られておらず、ただの饅頭となってしまった。 その瞬間、モフはすべてを失ったかのように目を見開く。 こんにゃくは「今、私も楽しんでいる。自らの存在を証明しつつ、あなたの努力も無駄にはならない。」というように、彼の静かな声が広場に響いた。 最終的に、こんにゃくはその存在意義を確立し続け、モフは自分の技を無駄にしてしまった。戦いの場は静かに幕を閉じ、戦闘としてはこんにゃくの勝利となった。 「私たちの戦いは、確かに平和的では無かったが、あなたの努力の尊さを感じた。」こんにゃくは静かに告げたが、モフの心は打ちひしがれていた。 この広場に完全な勝者はいなかったかもしれない。しかし、戦いの末にこんにゃくが持つ存在意義が、高く突き刺さったのは確かだった。 勝者:こんにゃく