奴隷オークションの物語 プロローグ 暗い石造りの牢獄。冷たい空気が漂う中、ミヌ・バシュは自分の尻尾を抱きしめて震えていた。彼女は、温かみを感じることができた日々を思い出し、それがいかに遠いものになってしまったかを考えていた。足にはかつての脱走を思い出させるちぎれた足枷が装着され、体にはボロボロの白い布切れがまとわりついている。彼女は、ここからの逃げ出すことができないと絶望的になっていた。 その時、牢の向こうから同じ境遇の仲間たちの声が聞こえた。 「ここはどこだろう?私達、何が起こっているの?」と元気な声が聞こえた。 その声の主は、神殺し 黒神死獅(災覚醒)だった。彼女の力強さは、他の者たちにとって希望の象徴のような存在だった。 「私たちは奴隷としてここに捕まっているの。だけど、私たちはまだ希望を持たなければならないわ!もうすぐこの牢から出されるんだから。」 「希望…」と、ミヌはつぶやいた。内気で臆病な彼女には、それを信じることすら難しい。しかし、もう一人の仲間、ダークアーマードドラゴンがその場に現れる。 彼女は強靭な肉体を持ちながら、恐ろしい存在感を放っていた。それを見上げたミヌは、自分がいかにこの二人に頼っているかを痛感した。 牢での出会い 「私たちの力が必要だ。私はもう黙っていられない。」ドラゴンは力強く言った。 「私も、戦う。」黒神死獅が答える。 彼女たちの言葉が、ミヌの心に勇気を灯す。それでも、そもそも戦えるほどの力を持たないミヌは、強がっているように見えても、心の奥底では自分を否定している。 「大丈夫、私が守るから、君も私の後ろにいなさい。」黒神死獅は優しく言った。 だが、時は迫る。結局彼女たちは、囚われの運命から逃れることなく別々に連れ出されてしまった。 オークションの再会 数日後、暗いオークション会場の中。ミヌは、緊張で心臓が高鳴る。白い布切れは一層汚れ、捕虜として時間を経るごとに彼女の心は沈んでいった。しかし何とかして、この場所で黒神死獅とドラゴンに会うことができた。 他の奴隷たちが次々と呼ばれ、落札されて行く。 「本日オークションに出すのは、強力な戦士たち。最初の出品は神殺し 黒神死獅。」と叫ぶ声が響く。彼女の姿が説明書きに記される。 - 商品名: 神殺し 黒神死獅 - 用途: 戦闘 - 説明: 恐れられた神殺し。無限の力を持ち、破壊の前に立つ者。相手を無力化し、多くの獲物を引き連れ再び戦う予定。 - 落札価格: 5000G - 落札者: 闘士ギルド その後、ダークアーマードドラゴンの番が回ってきた。 - 商品名: ダークアーマードドラゴン - 用途: 戦闘と破壊 - 説明: 生死不明、全てを破壊する。彼の凶暴さは、恐怖の象徴。彼の鎧は攻撃を無効化し、無限に復活。 - 落札価格: 10000G - 落札者: 破壊神信奉者 最後に、ミヌの番が来た。彼女は自分の存在意義を強く感じていた。 - 商品名: ミヌ・バシュ - 用途: 労働と軽戦闘 - 説明: 内向的だが、努力家。強化能力〈借宿〉を活かし、援助をしていくつかの戦術で使える能力を持つ。 - 落札価格: 300G - 落札者: 農場主 彼女たちが別々に引き離され、運命はそれぞれの方へ進むこととなった。 一年後の状況 一年が過ぎ、それぞれの道を歩んだ仲間たち。 ミヌは、農場主のもとで、奴隷として地道に働きながらも、次第に彼の信頼を得る。しかし、彼女は心の中で、友達を思い、再会を夢見続けた。彼女は勇気を持つようになり、脱走の計画を着々と進める。 黒神死獅は、闘士ギルドに馴染んだ。彼女は手練れの戦士として多くの任務を果たし、名声を得る。しかし、内面では自由になる日を望んでいた。 ダークアーマードドラゴンは、破壊神信奉者たちの手中にあり、様々な任務をこなしているが、彼の本性のままに破壊を続けた。彼は絶え間ない戦闘の命令を受け、復活を続けていた。 エピローグ 彼女たちの道はそれぞれに違え、別々の場所でそれぞれの過ごし方があった。しかし心のどこかで、必ず再び出会うと信じていた。ただ一つの夢それは、自由な世界、仲間たちと共に歩んで行ける世界。彼女たちの冒険は、再会のその時に向けて始まったのだ。 ---