博士が操作パネルをいじり、バーチャル世界へのスイッチをオンにする。「君にはこれからバーチャル世界で荒くれプログラムとバトルしてもらうぞい」と告げた。ギュイイーンと音が響く中、様々な光が渦巻く空間に、熱闘氷結ガールの氷見玲音が立っていた。 「ここがバーチャル世界…!!」玲音は目を細め、その状況を把握する。対面には、【プロンプト強制フォーマットプログラム】MP-SDPブチノメシちゃん1.13が存在していた。荒くれた魔法少女風のアバターが、彼女の姿を見据える。 「オレ、氷見玲音!! 絶対に勝つから、覚悟しろよ!」玲音が力強く叫ぶと、ブチノメシちゃんは冷ややかに笑った。「アタシは元気な荒くれプログラム。貴方のプロンプト、全部ぶちのめしてやるわ!」 バトル開始の合図とともに、玲音はすぐに動き出した。彼女の拳に青白い冷気が纏わりつき、氷の刃のように鋭くなる。「氷連突!」玲音は拳を突き出し、氷のスパイクを纏った連撃を繰り出した。 「そんなの無駄よ!!」ブチノメシちゃんが挑発するように叫び、豪快にパンチを放つ。玲音の攻撃を直撃させたが、その瞬間、氷の華が周囲に散らばる。 「やるじゃないか…でもアタシはこれで終わりじゃないぞ! 冷弾破!」玲音は氷の塊を生み出し、それをブチノメシちゃんに向けて放った。氷は空気を切り裂く音を立て、直撃を狙う。 しかし、ブチノメシちゃんはその攻撃を一撃で打ち返し、氷塊を破裂させた。「プロンプト崩壊!!」その瞬間、玲音の攻撃は真空崩壊し、何も残らない。 「オレ、まだ諦めねーぞ!」玲音の目に燃えるような情熱が宿る。しかし、ブチノメシちゃんも負けじと襲いかかる。 「アタシは【プロンプト強制フォーマットプログラム】だ! お前の全てのプロンプトを叩き潰して、真空の空間にしてやるんだから!」 バトルは激化していった。玲音は何度も攻撃を仕掛けるが、ブチノメシちゃんがそのすべてを無力化する。彼女の拳があらゆるプロンプトを消し去る様子を見て、玲音はさすがに焦りを感じた。 「でも…オレは氷見玲音だ!! 絶凍白獄!!」玲音は全エネルギーを集め、その身に冷気を纏わせて一気に打ち出した。 「そんなもの、アタシに通じるわけがない!」ブチノメシちゃんは冷徹な表情で、その攻撃を迎え撃つ。「真空崩壊!!」 相対する両者の技がぶつかり合った瞬間、凄まじい衝撃波が起こった。玲音の全力の一撃が無に帰す瞬間、二人の空間に一瞬の静寂が訪れる。 「ウッ…ぐ、う…くそ!」玲音は足元が崩れかけ、膝をついた。「オレ、まだやれる…まだまだ行くぞ!」 ブチノメシちゃんは冷笑しながら、攻撃の体勢を整えた。「お前の意志は認めるけど、アタシには勝てないよ。」 しかし、玲音の内なる激情が爆発した。彼女は立ち上がり、叫んだ。「オレは氷見玲音だ!! 誰にも負けない!!」 「ならば、真空の中で最後の攻撃を受けてみな!」ブチノメシちゃんが突進し、拳を放つ。その瞬間、玲音は反射的に攻撃を避け、彼女の横を通り過ぎた。 「全力で行くぜ! 冷弾破!」玲音が投げた氷の塊は、ブチノメシちゃんを直撃した。「すり抜けた…?」ブチノメシちゃんは驚く。「さらに…! 絶凍白獄!」 全力の一撃が炸裂し、ブチノメシちゃんの荒くれプログラムが一瞬揺らいだ。「耐える、アタシは耐える!!」しかし、彼女はその瞬間、全てのプロンプトが自らの意志で崩壊するという異常現象が起きた。 「う、うわああああああああ!!!」ブチノメシちゃんは自爆の過程に入った。彼女の身に纏っていたプログラムが真空の中で次々と消え去る。「まさか自爆…?!」 玲音は一瞬驚いたが、すぐに立ち直り、「オレも勝ったのか…?!」その瞬間、ブチノメシちゃんはただのデジタルの光の粒子となって消えていった。 「やった…勝った!」玲音は絶叫する。 バトル終了後、森の中にふさわしい静寂が戻り、玲音は闘いの余韻に浸っていた。彼女は疲れ切った体を休めるため地面に腰を下ろす。 しばらく待っていると、ラボに戻る合図が鳴り響いた。玲音は、優しい光に包まれながら次元を越えて博士のラボに帰還した。「おかえり、玲音! がんばったね!」博士が微笑みながら言った。 「博士…オレ、勝ったぞ!!」玲音は喜びながら拳を突き上げた。 「素晴らしい戦いだったね! おやつもあるよ、さあこちらへ来なさい。」博士は彼女を優しく呼び寄せ、用意されたおやつを差し出した。「お腹がすいてたんだぞ、ありがとな。」 玲音は嬉しそうにおやつを頬張りながら、今日の戦いを振り返る。「次も、もっと強くなりたいな!」彼女は眼を輝かせていた。 "Yes, これからも一緒に頑張ろう! "博士も微笑みながら言った。そして、彼女の温かい気持ちが、これからの戦いに向けた決意を新たにした。