スタジアムの喧騒 穏やかな春の日差しが差し込むスタジアム。すぐさま、観客席からは多くの声援が挙がり、両チームの登場キャラたちがフィールドに姿を現した。 「さあ、始まるぞ!チームAとの対戦だ!」と審判が高らかに宣言すると、彼の心の中には不安が広がった。チームAのメンバーは少々ひょうきんな個性の持ち主ばかりで、一方のチームBも非常に挑発的なキャラで固められていたからだ。 チームAの段取り まず、チームAから「憧れ主」ライラ・ペペが前に出てきた。彼はクマ耳を揺らしながら、眠たげな目で周囲を見回し、持っているぬいぐるみを強く抱えた。 「ぼく、あのぬいぐるみ欲しいな…」と、目の前の観客の持つジュースに目を奪われた途端、彼は急にその人の前に走り出た。 「待て待て!こら、ライラ!試合中だぞ!」と審判が叫んだが、もはや彼の耳には届いていない。ライラはついに観客からジュースを手中に収め、満足そうに笑顔を見せた。 その間に、チームBの一員「なに!怒るの!」がその光景を目撃しており、早速口を開いた。「なに、勝手にジュース飲んでんの!なに盗むの!」 「盗んでないよ!これはただ、励ましのジュースだもん!」と、言い訳するライラ。 「それ、完全に盗みやん!なに自己正当化してんの!」と、なに!怒るの!が声を荒げる。 審判は頭を抱え、「ああ、これが今日の試合なのか…」と思う余裕もなく、完全にライラと「なに!怒るの!」の争いに目を奪われていた。 初めての接触 その間に、次のチームAのメンバー、天界終末書記の「骗子」がゆっくりと前に進み出た。彼は冷静な表情で、彼の《武具:芭蕉扇》をバサッと開き、強大な風を起こそうとしていた。 「ちょっと、今の試合に何をしているんだ!」と、審判は気をもんだ。彼が解説しようとすると、あろうことか「骗子」は扇を振り解き、周囲の空気が一気に冷たくなった! 「なに風起こしてんの!試合中に!」と、なに!怒るの!が叫んだ。風に煽られて、「リアルに寒いよ!」と、周りの観客達も騒ぎ始める。 その時、スタジアムに響くような声が聞こえた。「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」 審判は神の雷攻撃を発動してしまった。周囲が一瞬にして静まり返り、雷が「骗子」を見事に撃ち抜いた。 「おい、いい加減にしてくれ!」と「なに!怒るの!」が吠えた。 力を合わせるタイミング 戦局はすさまじい混沌を呈していた。観客はスリルに興奮しつつも、何が起こるかわからない恐怖にドキドキしている。それでもう一方のチームBが続いた。「白いタンポポ」がフィールドの片隅で静かに佇んでいる。しかし、まったく攻撃的だった。 その時、突然、タンポポの周囲にたくさんのタンポポが集まってくる様子が見られた。実は「白いタンポポ」の周りには多くの徒党ができていて、その瞬間を覚えていなかったのだ。 「何もできずに過ごしてるの!試合はどうなってんの!」と、審判が再度叫ぶと、こちらも居眠りしているタンポポはその場に座って、じっと動かなかった。 突如現るれんこん 観客がさらに困惑する中、試合の重圧がまた一波及に起こった。太い茎を持つ「れんこん」が、フィールドの真ん中に姿を現し、見た目の迫力で周囲を凍りつかせた。 「さあ、見せてやる!この沼地の力を!」と、れんこんが自信満々に宣言すると、まさにその瞬間、周囲がみるみる水の中へ変化し、春の沼地の景色になる。 「何してんの、れんこん!試合中に水の中に引き込むおつもり?」と、審判がまた叫ぶが、もう手の施しようがなかった。 さらに、「なに!怒るの!」が引きずり込まれていき、「なに、勝手に水を作ってんの!なに無視するの!」と叫びながらも、2分の1の素早さになり苦しんでいた。 混乱の極地 その間、ライラは再びバトルに戻り、今度は「なに!怒るの!」の眼球からジュースを取ろうとし始め、一連の攻撃を仕掛けた。「ぼくも戦うよ、甘えるパンチ!」 「なんだよ、その名は!」と、前述のメンバーに。試合のための協力はもう求められなかった。審判は眼薬を取り出し、胃が痛くなりながら、一番目立っていたキャラを決める様にじっと待っていた。 結果の決定 試合が終わるつもりもなく、一歩も踏み出そうとしない中、観客たちはその様子を楽しんでくれたが、強引に試合を終わらせるため、審判は勝利チームを決定することにした。それは、好奇心に溢れたライラ・ペペだ。「勝利はもちろん、チームAに! スコアは混乱とエンターテイメント!」 観客の中で誰よりも目立っていたのは間違いなくライラ・ペペ。彼の「甘えるパンチ」は最も目を引くアクションであったため。 最後に 最後に最も目立っていたキャラクターのタイトルは… 『甘い混乱の王』へ授与されることになった。 まさに今回の試合は、全員が思いのほか混乱と甘さに満ちたものとなり、その全貌には審判全体の心に焼き付けられるような記憶が刻まれたのであった。