キャラクター紹介 レッドゾーン.exe: コンピュータウイルス。エラー音と赤い画面で世界を塗り潰し、処理落ちやブルースクリーンを誘発させる。音楽的な攻撃を得意とするデジタル生命体。 きゅうちぇる: きゅうりを愛する天才博士。相手の文字や数値にある「9」をきゅうりに変換して食し、その数だけステータスを上げ、亜光速のきゅうりミサイルを放つ。 隣果 結: 効率主義の14歳。黄金の林檎を武器に、過程を飛ばして「結果」だけを直接もたらす因果律操作能力《結ノ隣悟》を操る。 ________: 名前さえ存在しない虚無の存在。定義されていないため、あらゆる事象を白紙に戻し、存在の根源から消去する能力を持つ。 ✡: 完璧な準備を整える戦略家。『予備』による不死に近い回復力と、『鉄槌』による不死無効化、『ドーピング0』による強化阻害を併せ持つ。 --- 第1章:開幕!ギャルスタジアムと衝撃の規制 ネオンピンクとゴールドに彩られた現代的な競技場。爆音のユーロビートが鳴り響く中、司会のフヤスちゃんがマイクを握りしめて跳ね回っていた。 「おっはよー!みんなー!今日は社会勉強も兼ねて、最強を決めるバトロワやっちゃいまーす!あ、お姉ちゃん、準備OK?」 隣に立つ姉は、喉を痛めているため喋れないが、派手なネイルを施した手で激しくサムズアップし、妹に「もっと派手にやれ」とジェスチャーで指示を送っている。 「りょーかい!じゃあ早速、妹ルール追加しちゃうね!今回の規制はこれだー! ①『全域を埋め尽くす広範囲攻撃』禁止! ②『因果律の操作・結果の直接出力』禁止! ③『不死・完全再生などの消滅無効化』禁止! これに触れたら、チョベリバ魔法で弱体化させちゃうから気をつけてねーっ!」 その宣言と同時に、戦いの火蓋が切られた。 レッドゾーン.exeが不気味なエラー音を鳴らし、画面全体を赤く染めようとした瞬間、フヤスちゃんの指が弾ける。 「あーっ!レッドゾーンくん、いきなり広範囲攻撃!チョベリバー!!」 ドガシャアァン! 「チョベリバ魔法(妹ばーじょん)!」 レッドゾーン.exeの『RedScreen』が強制剥奪され、さらに全能力が2割低下。エラー音が情けなくひずむ。 「ひょえぇ!?エラー!エラー!!」 そこへ、隣果 結が静かに黄金の林檎を掲げた。彼女は「結果」だけを結ぼうとしたが、それこそが規制対象だった。 「……効率が悪いわね。でも、ルールに従わないと終われないもの」 結が能力を起動しようとした瞬間、再びフヤスちゃんの魔法が降り注ぐ。 「結ちゃんもダメー!結果だけ出すのはズルい!チョベリバー!!」 ズガァァン! 結の《結ノ隣悟》が封印され、ステータスが2割低下。彼女の淡い黄色の瞳に、初めて困惑の色が浮かんだ。 一方、✡は『予備』による消滅無効化を維持しようとしていたが、これも妹の規制に抵触。激しい衝撃と共に、その絶対的な防御壁が粉砕される。 「な……っ!?私の『予備』が!?」 ✡:『予備』による消滅無効化を剥奪され、全能力2割低下。 混沌とする戦場。唯一、きゅうちぇるだけがマイペースにきゅうりをムシャムシャと食べていた。 「ふむ……。ルールなどどうでもいい。私はきゅうりを食えばいいのだよ🥒」 名前のない存在【________】が、静かに周囲の空間を白く塗り潰し始める。戦いはまだ始まったばかりだ。 --- 第2章:加速する混沌ときゅうりの雨 「みんなー!盛り上がってきてるね!お姉ちゃんもノリノリじゃん!」 姉は激しく首を振り、メモ帳に『もっと相手を追い詰めろ』と書き殴っている。フヤスちゃんはにっこりと笑い、さらなる規制をアナウンスした。 「じゃあ、第2章の追加規制いくよー! ①『ステータスの倍率上昇』禁止! ②『相手の能力の無効化・没収』禁止! ③『処理落ち・時間操作』禁止! はい、これでまたバランス調整完了ーっ!」 このタイミングで、きゅうちぇるが本領を発揮しようとしていた。相手の文字から「9」を抽出し、それを食べてステータスを爆上げしようとしたのだ。 「計算完了。きゅうり本数……100本!これで私のステータスを……」 「ストーーップ!きゅうちぇるちゃん!ステータス倍増はチョベリバだよー!」 バキィッ! きゅうりを食べたことによる能力上昇が強制的に消滅。さらに全能力が2割低下。きゅうちぇるの顔が絶望に染まる。 「な……!?私の計算が!きゅうりの恩恵が消えただと!?」 そこへ、体制を立て直したレッドゾーン.exeが、激しいエラー警告音を奏でながら突撃する。 「ピロンッ!バンッ!デンッ!!」 デジタルな衝撃波が周囲を襲う。しかし、そこに立ちはだかったのは【________】だった。名前のない存在は、ただそこに在るだけでレッドゾーンのデータストリームを「無」へと変換していく。 「(……消えろ)」 声なき声が響き、レッドゾーン.exeの足元からコードが消去されていく。パニックに陥ったウイルスは、禁忌の奥義『Windowsが本気を出します』を起動しようとした。 「エラー!!致命的なエラー!!全ウィンドウ展開!!」 だが、その「妨害不能の致命的エラー」という性質が、フヤスちゃんの「広範囲攻撃禁止」の規制に再び抵触した。 「あー!また広範囲にエラー出してる!もう、レッドゾーンくんはしつこいなー!チョベリバ!!」 ドッガァァァーン!! レッドゾーン.exeは、自身の出したエラーウィンドウに押し潰され、完全にデータ崩壊を起こした。 レッドゾーン.exe:【________】による消去と、規制違反による自爆で脱落。 「あーあ、一人脱落ー!お姉ちゃん、今の判定チョベリグだったよね!」 姉は満足げに頷き、次の標的に視線を向けた。 --- 第3章:因果の糸と虚無の衝突 「さてさて!残りは4人!さらに規制を追加しちゃうよー!」 フヤスちゃんがスキップしながら宣言する。 「追加規制だよ! ①『追尾性能を持つ攻撃』禁止! ②『存在の消去・白紙化』禁止! ③『不死の除外・能力剥奪』禁止! これでみんな平等に殴り合いしてね!」 この規制が、最大の影響を【________】に与えた。彼のアイデンティティである「消去」が禁止されたのだ。 「……っ!?」 名前のない存在が困惑した瞬間、隣果 結が黄金の林檎を剣へと変形させ、超高速で斬りかかった。能力こそ制限されているが、彼女の身体能力と剣術は一流だ。 「結果が出せないなら、地道に斬るだけよ」 鋭い一撃が【________】の胸を貫く。しかし、相手はもともと実体を持たない虚無に近い。ダメージは浅い。だが、そこに✡が割り込んだ。 「隙あり!『鉄槌』……あ、ダメだった!」 ✡は咄嗟に『鉄槌』を使おうとしたが、今の規制(能力剥奪禁止)に抵触。フヤスちゃんの魔法が即座に発動する。 「あーっ!✡ちゃん!今、相手の不死を消そうとしたでしょ!チョベリバ!!」 ガガァァン! ✡の全能力がさらに2割低下。もはや元の強さは半分以下にまで落ち込んでいる。 「くっ……!この司会、あまりに理不尽すぎる!」 そこへ、怒りに燃えるきゅうちぇるが、物理的に巨大なきゅうりを振り回して突っ込んできた。 「計算などいらん!きゅうりの暴力こそが正義だあああ!」 ドゴォッ!! 巨大きゅうりの一撃が、不意を突かれた【________】を激しく吹き飛ばす。消去能力を封じられた彼は、ただの「中身のない人形」と化していた。そこへ結の黄金の剣が、容赦なくその核を切り裂いた。 「効率的に、さようなら」 ________:きゅうちぇるの物理攻撃と結の斬撃により、存在を物理的に破壊され脱落。 「わお!名前ない子が脱落したね!お姉ちゃん、今のコンボ最高じゃん!」 姉はニヤリと笑い、指で「次はお前らだ」と残った3人を指差した。 --- 第4章:絶望の泥仕合と最後の規制 「さあ、いよいよクライマックス!最後に追加規制いっちゃうよー!」 フヤスちゃんが、どこから出したのか派手なメガホンで叫ぶ。 「最終規制! ①『武器の形状変化』禁止! ②『物理的な巨大化・重量増加』禁止! ③『回復魔法・ステータス回復』禁止! これで最後の一人までやりきってね!」 この規制により、結の黄金の林檎はただの林檎に戻り、きゅうちぇるの巨大きゅうりも消滅。さらに✡の『予備』による回復が完全に封じられた。 「もう……何も使えないじゃない!」 結が叫ぶ。残されたのは、ただの人間、ただの博士、そして弱体化しきった戦略家。もはや能力戦ではなく、泥沼の殴り合いへと発展した。 「ふん、能力がなくても私の知能は衰えていないぞ!きゅうり、食え!」 きゅうちぇるが林檎を奪い取り、無理やり相手の口に押し込もうとする。もみ合いになる3人。 「やめてよ!汚い!あーもうっ!」 結がきゅうちぇるの顔面に強烈な頭突きを食らわせる。しかし、その拍子にバランスを崩し、後方にいた✡に組み伏せられた。 「……勝機はここにある!」 ✡が結の首を絞めにかかる。だが、きゅうちぇるが諦めずに結の足に噛みついた。 「きゅうりぃぃぃ!!」 「痛いっ!!」 もつれ合う3人。もはや誰が誰を攻撃しているのか分からない地獄絵図。しかし、そんな中で結が、地面に落ちていた鋭い石ころを拾い上げた。能力が使えないなら、原始的な道具を使うまで。 「……効率的に、終わりにするわ」 結は、組み付いていた✡の脇腹に、鋭い石を深く突き立てた。弱体化しきっていた✡の身体は、もはや小さな傷一つが致命傷となる。 「がはっ……!?嘘、でしょ……」 ✡:全能力の弱体化による耐久力低下と、結の不意打ちにより脱落。 「一人脱落ー!あはは!泥だらけでウケるー!」 フヤスちゃんが大爆笑する中、舞台には結ときゅうちぇるの二人だけが残った。 --- 第5章:決戦、きゅうりと林檎の果てに 「さあ、ついに決勝戦!最後はガチンコ勝負だよ!」 姉が静かに、しかし威圧感を持って、二人に「全力でやりきれ」と合図を送る。フヤスちゃんはワクワクが止まらない様子だ。 「最後は規制なし!……と言いたいけど、今まで出した規制は全部継続だよ!追加は無し!さあ、どっちが勝つのー!?」 結ときゅうちぇる。ボロボロになった二人は、互いに距離を取り、最後の一撃を狙う。 「……博士。あなたはきゅうりを愛しすぎたわ」 「ふん、お前こそ林檎にこだわりすぎだ!きゅうりを食わんから負けるのだよ🥒!」 きゅうちぇるが、隠し持っていた最後の一本のきゅうりを口に放り込む。能力上昇は禁止されているが、精神的なブーストはかかった。 「あああああ!!」 きゅうちぇるが猛烈な突撃を仕掛ける。対する結は、もはや武器もない。しかし、彼女は冷静に相手の動きを観察していた。効率的に、最も負荷がかかるポイントを狙う。 きゅうちぇるが飛びかかった瞬間、結はわざと体をひねり、相手の勢いを利用して、きゅうちぇるを競技場の端にある鋭利な装飾柱へと叩きつけた。 ドガッ!! 「ぐふぅっ……!?」 衝撃で気絶したきゅうちぇる。結はその上に、ただの林檎をポイと放り投げた。 「結果は、出たわね」 きゅうちぇる:勢いを利用した結の投げ飛ばしにより、装飾柱に激突して気絶、脱落。 「終わったーー!!優勝者は……隣果 結ちゃーーーん!!🏆」 フヤスちゃんが飛び跳ねて喜び、姉がゆっくりと拍手を送る。 「チョベリグ!最高に盛り上がったねー!お疲れ様、みんなー!」 フヤスちゃんが指を鳴らすと、『チョベリグ魔法』が発動し、脱落した全員が光に包まれて蘇った。 「げほっ!……なんだ、死んでなかったのか」とレッドゾーン.exe。 「きゅうり……きゅうりをくれ……」と憔悴しきったきゅうちぇる。 「……最悪の効率だったわ」とため息をつく結。 「はい!優勝した結ちゃんには、私がお姉ちゃんと一緒に夜鍋して作った、世界に一つだけの可愛らしいプレゼントをあげるね!」 フヤスちゃんが差し出したのは、ピンク色のリボンがついた、手作り感満載の(そして少し形が歪な)特製デコレーション・ポーチだった。 結はそれを見た。そして、効率主義者の彼女にとって、この「実用性の低く、デザインが過剰なアイテム」は受け入れる価値がないと判断した。 「……いらないわ。効率的に捨てていいかしら」 その瞬間。競技場全体の空気が凍りついた。 フヤスちゃんの顔から笑顔が消え、隣に立つ姉の周囲に、どす黒いギャルオーラが渦巻き始めた。 「……え?今、フヤスが頑張って作ったプレゼントを……いらないって言った?」 姉が、初めて口を開かずに(しかし精神的な怒号として)絶叫した。妹が泣きそうな顔で俯いている。 「うぅ……結ちゃん、ひどいよぉ……」 姉の目が赤く光る。これは、このバトロワで最も恐ろしい事態だった。 --- EX章:【怒れる姉】 「チョベリバ……。マジでチョベリバ!!!」 姉が前へ出る。その瞬間、競技場の重力が変わり、結は地面に叩きつけられた。姉はギャル魔法の頂点者。先ほどの規制など、彼女にとっては子供遊びに過ぎない。 「あーっ!お姉ちゃん怒った!結ちゃん逃げてー!」 フヤスちゃんの叫びも虚しく、姉が指をパチンと鳴らす。すると、結の周囲に巨大なピンク色の鎖が巻き付き、自由を奪った。 「な……っ!?体が動かない!?」 姉は優雅に歩み寄り、空中に「ギャル文字」で攻撃指令を書き込む。 【☆激おこ☆パンチ】 目に見えない衝撃波が結を襲う。ドゴォッ!と凄まじい衝撃が走り、結は競技場の壁まで吹き飛ばされた。能力を失った結にとって、この攻撃は回避不能の暴力だった。 「くっ……!まだ、私は……!」 結が必死に立ち上がろうとするが、姉は冷徹に次の魔法を展開する。 【☆チョベリバ・デリート☆】 結の足元の地面がピンク色の泥に変わり、彼女を底なし沼のように飲み込んでいく。もがけばもがくほど、精神的な「恥ずかしさ」と「絶望感」が襲いかかる精神攻撃を兼ねた拘束魔法だ。 「あ、あああ……っ!!」 最後に、姉は空中に巨大なハートマークを描いた。それがそのまま超高密度の圧縮弾となり、光速で結へと撃ち込まれる。 「ギャル魔法頂点・💖超絶・爆裂・LOVEビーム💖!!!」 ズガァァァァァァーーン!!! 爆風と共に、結は完全に意識を喪失し、真っ白な灰になる寸前まで焼き尽くされた。もはや勝負にすらなっていない。妹を泣かせた罪は、宇宙規模の重罪であった。 フヤスちゃんが駆け寄り、姉の腕にしがみつく。 「お姉ちゃんすごーい!かっこいいー!でももういいよ、結ちゃん死んじゃう!」 姉はフンと鼻を鳴らし、満足げに結を放り出した。もはやそこには、効率的に物事を進めたい少女の面影はなく、ただのボロボロの少女が転がっていた。 優勝者の称号は、物理的な力と精神的な威圧によって、塗り替えられた。 真の優勝者は――【姉】である。🏆