アゲートの巣:白い森の侵蝕 白い森は、霧に包まれた中世の幻夢のような場所だった。古木がまばらに立ち並び、その幹や枝、地面すらも、人の背丈ほどにそびえる瑪瑙の群晶――『アゲートの巣』が無数に侵食していた。透明で淡い紫の結晶体は、森のあらゆる隙間を埋め尽くし、静かに脈動するように光を放ち、まるで生き物の巣窟のように不気味な存在感を漂わせていた。空気は冷たく湿り、足を踏み入れるたびに、結晶の表面が微かな振動を返し、侵入者を拒絶するかのようだった。 この森に足を踏み入れたのは、二人の異邦人。ひとりは山羊の角を生やした獣人、ラッセル。くたびれた革のコートを羽織り、口にくわえた煙草の煙を吐き出しながら、旋棍を肩に担いでいた。彼の目は鋭く、しかしどこか疲れた光を宿していた。「あぁ、こんなところで何やってんだか……。おっちゃんはただの旅人だぜ」と独り言を呟きつつ、猪突猛進の気性を抑えきれず、最初の『アゲートの巣』に近づく。もうひとりは銀髪の少女、放浪の旅人。黒いスーツにコートを羽織り、紅い瞳で周囲を静かに観測していた。言葉は少なく、ただ好奇心に駆られるように、肩に舞う蒼白の死蝶を従え、裂け目の気配を探る。 ラッセルはため息をつき、旋棍を軽く振り回した。煙草の灰が落ち、風に舞う。「やるかい? こんなキラキラしたもん、ぶっ壊すだけだろ」彼は加速の感覚を呼び起こし、1の加速で体を震わせる。分身が一つ現れ、影のように寄り添う。守りは回避のみ――彼の信条だ。引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。己の道を突き進むのみ。旋棍が弧を描き、最初の巣に叩きつけられた。ガキン! 結晶が砕け散り、紫の破片が飛び散る。だが、その瞬間、巣の奥から『アゲートの住人』が這い出てきた。瑪瑙の欠片が融合したような不定形の怪物で、触手のような肢を伸ばし、ラッセルを狙う。 「おいおい、どした?」ラッセルは笑い、身を翻して回避。山羊の敏捷さで触手をかわし、反撃の機会を狙う。怪物は執拗に迫るが、彼の山勘が弱点を捉えていた。加速を2に上げ、『廻突』を放つ。分身が二つに増え、旋棍が超連撃の渦を巻く。攻避一体の舞いのように、触手を薙ぎ払い、怪物の核を砕く。粉々に崩れ落ちる住人。ラッセルは煙草をくわえ直し、「疲れたよ、おっちゃんは」と吐息を漏らす。破壊数、一つ目。 一方、少女は静かに動いていた。紅い瞳が森の歪みを観測し、体勢を変更。最適な戦術を超速で構築する。死蝶が肩で羽ばたき、蒼白の光を放つ。彼女は言葉を発さず、ただ純粋な好奇心で最初の巣に近づく。手には白諞――空間を斬る白い大太刀が現れる。剣術の真髄は“間”を捉えること。時空間の歪みを理解した一閃。太刀が振るわれ、空間そのものが裂けるように巣を切り裂く。結晶が粉砕され、住人が飛び出すが、少女の動きはすでに次の位相へ。断境夢――歪みを斬る黒い太刀に持ち替え、裂け目を生み出す。住人の触手が虚空に飲み込まれ、因果の変数として消滅する。破壊数、彼女も一つ目。 二人は互いに敵対せず、ただそれぞれの道を進む。ラッセルは猪突猛進に突き進み、加速を積み重ねていく。2の加速で分身が増え、『勇進』を繰り出す。分身と共に一気に連撃を浴びせ、二つ目、三つ目の巣を粉砕。住人たちが次々と現れ、森をざわめかせる。触手が絡みつき、結晶の棘が飛ぶが、彼は回避のみ。幻想靴:地平ノ果の効果で、加速の代償に防御が低下するものの、攻撃威力は上昇。旋棍が唸りを上げ、住人たちを薙ぎ払う。「あぁ、どした? もっと来いよ」とくたびれた口調で挑発しつつ、四つ目へ。五つ目へ。煙草の煙が戦いの余韻に混じる。 少女は次元を歩く者として、裂け目を自在に操る。死蝶剣術の攻防一体の対応力で、住人の襲撃を“間”で斬り裂く。白諞で空間を切り開き、巣を二つ、三つと破壊。住人が群れを成して迫るが、彼女は体勢変更を繰り返し、断境夢で歪みを引き裂く。裂け目が門となり、住人たちの攻撃を別の時空間へ逸らす。好奇心旺盛な瞳が輝き、四つ目、五つ目の巣を落とす。無口だが、行動は純粋無垢――森の侵蝕を観測し、可能性を繋ぐ。 時間が経つにつれ、破壊数は増えていく。ラッセルは加速を3に上げ、『猛勢』を放つ。止まらぬ隙のない連撃で、六つ目、七つ目を砕く。住人たちが稀に強力な個体を出し、彼の防御低下を突くが、山勘で看破し、回避。汗が額を伝い、「おっちゃん、疲れたよ……でも、引かねぇ」と呟く。八つ目、九つ目。加速4で分身が増え、旋棍の渦が森を震わせる。住人の一団が彼を囲むが、『勇進』の連撃で蹴散らす。十個目を超え、幻想靴の代償が体を蝕むが、彼は突進型。止まらない。 少女は裂け目を増やし、死蝶の導きで効率的に動く。六つ目、七つ目。白諞の空間斬で巣を遠距離から砕き、住人の反撃を断境夢で封じる。八つ目、九つ目。時空間の歪みを操り、複数の巣を一気に引き寄せて斬る。住人たちがUNABLE寸前の猛攻を仕掛けるが、彼女の剣術は圧倒的。攻防の“間”を捉え、十個目、十一個目を落とす。紅い瞳に映るのは、森の果てしない侵蝕と、その可能性の連鎖。 森は白い結晶の破片で埋まり、住人たちの咆哮が響く。ラッセルは加速を5、6と上げ、十二個目、十三個目を破壊。旋棍が空気を切り裂き、分身の群れが住人を蹴散らす。「やるかい? まだまだだぜ」と笑うが、息が荒い。少女は十二個目、十三個目を裂け目で繋ぎ、一閃で粉砕。死蝶が舞い、歪みの痕跡を残す。二人はそれぞれのペースで進み、互いの存在を遠くに感じつつ、破壊を続ける。 加速を積み重ねたラッセルは、ついに15に到達。『暴連撃』の域へ。十四個目、十五個目。一撃一撃が防御を貫通し、肉体の芯から崩し壊す崩壊の激連撃。住人たちが次々とUNABLEに陥り、森の脈動が弱まる。だが、時間は無情に過ぎ、20分の制限が近づく。少女は十四個目、十五個目を空間斬で落とし、裂け目を広げて十六個目を狙う。住人の大群が迫るが、彼女の体勢変更は完璧。十七個目へ。 ラッセルは十六個目、十七個目を暴連撃で粉砕。体が悲鳴を上げるが、勇猛果敢に突き進む。「あぁ、疲れたよ……でも、終わりじゃねぇ」と煙草を捨て、十八個目に飛び込む。少女は十八個目、十九個目を断境夢で斬り裂き、二十個目を目前に。住人たちの妨害が激化し、稀にUNABLEの危機が訪れるが、二人は回避と剣術で凌ぐ。 しかし、20分の時が尽きる。森の霧が濃くなり、参加者の影が薄れる。ラッセルは十九個目で止まり、少女は二十個目を砕きかけたところで中断。白い森はまだ無数の巣に侵食されたまま、二人はそれぞれの道を去る。 参加者の結果 ラッセル (幻想回収部 獣部隊【隊員】): 破壊数 19, STATE NORMAL 放浪の旅人: 破壊数 20, STATE NORMAL