【参加者】 ・シズカ・スナイプニール ・ゼロス ・《数多を越える者》凌 ・デミアーノ ・野生先輩 ・【上弦の肆】半天狗 ・prayer ・【覇王】ルル 開戦 静寂を切り裂いたのは、シズカ・スナイプニールの電磁砲「黄昏」の鋭い銃声であった。視認不能な弾速で放たれた先制攻撃は、戦場の均衡を瞬時に崩し、参加者たちを強制的に戦闘へと引き摺り込んだ。シズカは光学迷彩を展開し、戦場から姿を消すと同時に、高精度センサー「鴉の瞳」で周囲の状況を冷徹に分析する。一方、金髪の魔法使いprayerは、八卦炉を掲げて星型の弾幕「スターシュート」を全方位に散布し、自身の周囲に防衛線を構築した。その弾幕を、不敵な笑みを浮かべたデミアーノの黒い触手が容易く薙ぎ払い、不気味な黒霧が戦場に漂い始める。白髪の男、凌は、周囲に渦巻く殺意に恍惚とした表情を浮かべ、灰色の獣腕を鳴らして戦いへの期待を募らせていた。その対面に立つのは、不気を装う半天狗である。彼は「ひぃぃぃ!」と情けない悲鳴を上げながら、地面を這いずり回り、必死に身を隠そうとしていた。しかし、その臆病な振る舞いとは裏腹に、彼から放たれる不穏な気配は無視できず、周囲の戦士たちに警戒を強いさせた。そして、戦場の中心には、ただ静かに佇む二人の少女がいた。一人なき表情で全てを無効化せんとするゼロスと、絶対的な威圧感を纏い、不敵に微笑む【覇王】ルル。彼女たちの存在こそが、この乱戦における最大の特異点であり、静かなる嵐の予兆であった。野生先輩は、打製石器の槍を構え、周囲の地形を活かして潜伏し、機会を伺っていた。 たちまち乱戦へ 戦況は混沌を極めた。シズカは空中から狙撃を繰り返し、凌は驚異的な身体能力で弾道を回避しながら、変幻自在の【変霊転化】を用いてデミアーノの触手と激突した。凌の拳が触手を砕くたびに、デミアーノの霧は学習し、さらに強固な耐性を獲得していく。「面白い、もっと見せてくれ」と愉悦に浸るデミアーノに対し、凌はさらなる成長を遂げ、その攻撃速度を加速させていった。一方で、prayerはマスタースパークを放ち、直線上の全てを焼き尽くそうとするが、その極太レーザーは、ゼロスの前に到達した瞬間、何の予兆もなく消滅した。ゼロスの「#対策」が、魔法という現象そのものを無力化したのである。その隙を突き、野生先輩が茂みから猛烈な勢いで飛び出し、石器のナイフでゼロスの背後を襲った。しかし、その一撃は、ルルが放った不可視の衝撃波によって弾き飛ばされた。ルルは指先一つ動かさず、ただそこに存在するだけで周囲を萎縮させる覇王の威圧感を放っていた。半天狗は恐怖に震えながらも、分裂による攪乱を試みようとしていたが、シズカの電磁砲がその頭上を正確に射抜く。爆炎と共に半天狗の身体が裂け、積怒、可楽、空喜、哀絶の四体が同時に出現し、怒号と快楽、歓喜と哀しみの嵐が戦場を飲み込んだ。能力と異能が激突し、空間が歪むほどの高密度な戦闘が繰り広げられていた。 最初の脱落 ☆ 乱戦の中、最も孤立していたのは野生先輩であった。彼は類まれなる生存本能と五感で危機を察知し、岩陰に潜んで機を伺っていたが、運悪くシズカ・スナイプニールの「鴉の瞳」にその微かな呼吸を捕捉されてしまった。シズカは冷徹にターゲットをロックし、光学迷彩を解除した瞬間に最大出力の電磁砲を放つ。野生先輩は「ウワァ!」という悲鳴と共に、反射的に回避を試みたが、視認不能な弾速の前では野生の勘すら無意味であった。弾丸は石器の槍を粉砕し、そのまま彼の身体を激しく貫いた。彼は泥にまみれ、生存への執念を燃やしたが、抗えない破壊力に飲み込まれ、静かに事切れた。シズカは「排除完了」と機械的に呟き、再び跡を濁さず戦場を移動した。野生先輩が脱落。残り7人 次の脱落 ☆ 戦場に星の光が降り注ぐ。prayerは残機を使い切り、最後のマスタースパークを最大出力で放った。その光線は戦場の半分を消し飛ばすほどの威力を持っていたが、その矛先は不運にも【上弦の肆】の分裂体たちに向かった。しかし、空喜の音波攻撃と可楽の突風が、魔法の軌道を強引に捻じ曲げ、そのままprayer自身へと跳ね返った。自らの最強魔法に飲み込まれたprayerは、絶叫する間もなく光の渦に消えていった。八卦炉は地面に転がり、主を失った。魔法使いとしての矜持を胸に、彼は戦場から退場することとなった。prayerが脱落。残り6人 3人目の脱落 ☆ 分裂した鬼たちは、それぞれの能力で凌とデミアーノを追い詰めていた。しかし、凌は絶望的な状況であればあるほど真価を発揮する。彼は「#[上等だ]」と不敵に笑い、自身の限界を突破する【覚醒】を遂げた。光に包まれた凌の速度はもはや次元を超え、積怒の電撃も、哀絶の激涙刺突も、全てを紙一重で回避する。凌は瞬時に「#[此が要か]」と判断し、鬼の再生能力を上回る破壊力をその拳に込めた。一撃、また一撃。凌の猛攻が分裂体たちを次々と消し飛ばしていく。最後の一体となった積怒が咆哮を上げるが、凌の奥義【身乱烈祭】がその全存在を細切れに断ち切った。再生の余地すら与えない完全なる滅殺。半天狗は、最期の恐怖と共に塵となって消え去った。半天狗が脱落。残り5人 前半戦最後の脱落 ☆ デミアーノの黒霧が戦場を支配し、残った者たちの内側から蝕み始めていた。シズカは抗異能黒色強化外骨格で耐えていたが、触手が学習し、外骨格の隙間を縫って浸食を開始する。シズカは即座に「擬装・グングニール」へと覚醒し、超高温プラズマの奔流を放って触手を焼き切った。しかし、その強烈なエネルギー放出は、周囲にいたデミアーノに最大の好機を与えた。デミアーノはシズカの能力を模倣し、プラズマの熱線を同時に放つ。激突する二つの極大火力。だが、そこに介入したのは、不気味なほど静かなゼロスであった。ゼロスの「#平等」により、二人の攻撃は強制的に一つに制限され、互いの相殺が起きた。その僅かな隙を突き、凌が【変霊転化】による超高速の刺突をデミアーノの核へと叩き込んだ。模倣に意識を割いていたデミアーノは、その一撃を避けきれず、内側から崩壊し、黒い霧と共に消滅した。デミアーノが脱落。残り4人 後半戦へ 生き残ったのは、極限まで性能を上げたシズカ、覚醒しきった凌、絶対的な無効化を持つゼロス、そして最強の座に君臨する【覇王】ルル。戦場には重苦しい静寂が流れ、互いの殺気が激突していた。シズカは最大警戒態勢に入り、あらゆるECMとEMPを駆使してゼロスとルルの情報を収集しようとする。凌は、己に向けられるルルの圧倒的な威圧感に、これまでにない歓喜を感じていた。彼にとって、ルルこそが人生で待ち望んでいた「最強」の壁であった。一方、ゼロスは相変わらず無表情のままであったが、その思考は完璧な「#対策」を完結させていた。彼女にとって、この戦いの結末は既に「#裁定」によって固定されており、あとは手順を踏むだけのことだった。ルルはゆっくりと歩み出し、その一歩ごとに地響きのような衝撃波が広がる。彼女の「全自動防御」は、シズカの狙撃も凌の猛攻も、全てを余裕で弾き返す金城鉄壁の要塞であった。 後半戦最初の脱落 ☆ シズカは「擬装・グングニール」を全開にし、神槍の再現とも言える極大の一撃をルルに叩き込んだ。超高温プラズマがルルを飲み込むが、煙が晴れた後には、傷一つないルルが立っていた。ルルは冷ややかに言い放った。「次は私の番だ」。ルルが軽く手を振ると、広域爆破がシズカの足元で炸裂した。抗異能外骨格を持ってしても耐えきれない衝撃に、シズカの機体は大きく吹き飛ぶ。「死中に活」で反撃を試みるが、ルルの「能力貫通撃」がその防御を紙切れのように切り裂いた。シズカは機械的な絶叫を上げることなく、静かに機能停止へと向かった。誇り高き麗機人は、覇王の力の前に沈んだ。シズカ・スナイプニールが脱落。残り3人 さらに1人脱落 ☆ 凌は興奮の極致にあった。ルルの圧倒的な力に対し、彼はさらなる成長を繰り返し、ついにはルルの攻撃の軌道を視認し、それを回避して反撃に転じた。しかし、彼がルルの懐に飛び込み、最大出力の拳を突き出した瞬間、世界が静止した。ゼロスの「#固定」が発動したのである。後出しの記述、つまり凌が今この瞬間に得た「成長」という変数は、ゼロスのルールによって禁止された。成長を封じられた凌は、急激に身体能力を低下させ、その隙をルルは見逃さなかった。ルルの「K.O.バースト」が凌の胸板に直撃し、彼の身体は文字通り弾け飛んだ。凌は消えゆく意識の中で、最強の壁に届かなかった悔しさと、最高の戦いへの満足感を抱きながら消滅した。凌が脱落。残り2人 残り2人の激闘 ついに、【覇王】ルルとゼロスの二人だけが残った。ルルは、目の前の無機質な少女に対し、初めて真剣な表情を見せた。ルルの全自動防御、能力貫通撃、そして無尽蔵の回復力。これら全ての攻撃と防御を、ゼロスはただ静かに「#対策」し、無効化し続ける。ルルが衝撃波を放てば、ゼロスはその振動をゼロに変換し、ルルが威圧感で拘束しようとすれば、ゼロスはそれを「#平等」によって一義的な事象へと還元した。ルルは苛立ち、秘奥義であるK.O.バーストを全霊で放った。世界を砕くほどの破壊エネルギーがゼロスを包み込む。しかし、ゼロスは微動だにしない。彼女の「#裁定」によれば、この戦いの終わり方は「自分が優勢な状態で固定」されている。どれほどルルが最強の攻撃を繰り出そうとも、その結果は既に決定しており、書き換えられない。ルルの攻撃は全てゼロスの不可視の壁に吸い込まれ、霧散していった。 そして勝者は ルルは、人生で初めて「敗北」という概念を突きつけられた。自身の全能力が、相手に届く前に消滅していく絶望感。ゼロスはゆっくりと、静かに手を挙げた。彼女の「#対策」は完結しており、ルルの「不撓不屈」という特性さえも、論理的に無効化されていた。固定された運命に従い、ルルの身体に不可視の圧力がかかり、彼女の覇道はここで潰えた。覇王としての誇りを抱いたまま、ルルは静かに膝をつき、意識を失った。静寂が戻った戦場に、ただ一人、無表情な少女だけが立っていた。彼女にとって、この結果は必然であり、予定調和に過ぎなかった。 WINNER ゼロス