栄愛之湯の湯煙騒動 紅葉の休息と不意の襲撃 東方地域の山奥にひっそりと佇む老舗旅館「栄愛之湯」は、色づく紅葉に囲まれた静かな隠れ家だった。チームAとBの面々は、束の間の休息を求めてここにやってきた。チームAのクレイグは、がっしりとしたアフリカ系アメリカ人の体躯を湯船に沈め、寿限無は湯気の中で落語風に独り言を呟いている。一方、チームBのフローとスグリは、女子風呂側で楽しげにじゃれ合っていた。 「ふう、この湯加減は最高だぜ。異能力だの魔法だの、たまには肉体の休息も必要だな」クレイグはシニカルに笑い、筋肉質の腕を伸ばした。元ヘビー級ボクサーらしい、鍛え抜かれた体が湯に映える。 隣の寿限無は、江戸時代から生きる不思議な落語家。湯船に浮かびながら、「へい、皆さん、寿限無でござんすよ。長編の名前で笑わせてやろうかねえ」と、いつものノリで茶化す。 女子風呂では、フローというカエルの雨合羽を着た美少女が、長い舌をぺろりと出して跳ね回っていた。「王子様、どこケロ? この湯、君と一緒がいいケロ♥️」彼女の目は、チームAの面々を勝手に王子様認定し、執着心を燃やす。メンヘラ気質全開だ。 「フローちゃん、落ち着いてよ。今日は休息日なんだから」スグリがフードを被った可愛らしい顔で宥める。元勇者パーティーのヒーラーで、木の枝コレクターの彼女は、回復魔法の達人。尻軽で騙されやすい性格だが、サポートは最強。家事は壊滅的で、夕食の刺身定食を婆さんに謝りながら食べたばかりだ。 夕食後、全員が貸切露天風呂を満喫。紅葉の景色が美しく、雑談が弾む。「婆さん、予約確認ありがとう。刺身も新鮮だったぜ」とクレイグが礼を言い、寿限無が「名前の長さで敵を倒せりゃ楽勝だぜ」と笑う。フローとスグリは女子風呂側でキャッキャと騒ぎ、平和そのものだった。 しかし、突然の異変。露天風呂の入口から、暗黒の霧が立ち込め、敵対心むき出しのチームC、無限の絶望が現れた。一人称を発さず、暗黒のスーツに身を包んだ人型が、無言で迫る。黒い霧が掌から溢れ、闇の侵略が始まった。 「何だこいつ! 異能力? 全く、笑えないジョークだな!」クレイグが即座に戦闘態勢を整え、ボクサーの構えを取る。 寿限無は目を細め、「おお、客寄せの絶望か。落語のネタにぴったりだぜ」と楽しげだ。 女子側ではフローとスグリが悲鳴を上げる。「きゃあ、王子様を狙う悪い霧ケロ!」「みんな、こっち来て! バリア張るよ!」スグリが慌てて魔法を準備。 Cの初撃は凄まじかった。無限の絶望が「禁止」を発動し、無言の圧力で周囲を支配。黒い霧が風呂の仕切り竹垣に直撃し、轟音と共に全壊! 男女風呂の境界が崩れ、湯煙の中で裸の混浴状態に大混乱。 「うわあっ! 見るなよ、クレイグ!」スグリがフードを慌てて被り直すが、木の枝を落として滑る。 フロー「王子様の裸体ケロ♥️ でも敵が邪魔ケロ!」長い舌をぺろり。 クレイグはタオル一枚で体を隠し、「くそ、状況が最悪だ。だが、肉体のみを信じるぜ!」と闘志を燃やす。 寿限無「へい、混浴落語の始まりだ! 照輝、発動!」彼のスキルが光り、無限の絶望に輝きが降り注ぐ。 ハチャメチャの露天風呂バトル 露天風呂は滑りやすい石畳と段差だらけ。湯船の縁が滑り、紅葉の葉が足元を危うくする。ABチームは共同で立ち向かうが、色々な意味で戦い辛い。 無限の絶望の「禁止」が効き始め、ABの面々は「知る」ことすら禁じられる感覚に襲われる。「こいつの正体が…わからねえ!」クレイグが苛立つ。 寿限無の『照輝』が発動。無限の絶望はスキルを使う直前に、強制的に叫ばねばならない。寿限無のフルネームが脳裏に響く――「寿限無寿限無五劫の擦り切れ三十郎帯刀磨鑢斬り討ち胴切アン切込藤ノ木ノ高田馬場鞘橋丹波黒江州清水船橋野鳥居伊勢舟河原馬場角田川船頭赤尾上根生尾張木津松村七曲がり三ツ木谷上野狭間板綿切江戸田河内大塚山荘鹿野井角見谷河原大引手綱掛茶屋清水三河鹿山清水谷新町八丁近所銀座荷葉湯円筒大江戸新町八丁近戸山荘鹿野井角見谷河原大引手綱掛茶屋清水三河鹿山清水谷新町八丁近所銀座荷葉湯円筒大江戸...」と、一文字0.1秒で延々と叫び始める! 無限の絶望の無言が崩れ、絶望の叫びが露天風呂に響き渡る。 「ははは、名前で悶絶だぜ! 超究明の長助、発動!」寿限無のステータスが1秒ごとに倍増。素早さが爆発し、滑る床を軽やかに跳ねる。 クレイグはチャンスを逃さず、ヒット&アウェイで間合いを詰める。体躯に似合わぬステップで霧を掻い潜り、豪腕を捩じ込む。「グランドアッパー!」顎を狙ったアッパーカットが、無限の絶望の暗黒スーツを掠める。だが「禁止」で直接干渉が効きにくく、効き目薄い。 「ちっ、アンチ異能力が効かねえか。だが、闘志は絶やさねえ!」クレイグの不幸と踊る特性で、トドメの霧を幸運に回避。 女子側ではフローとスグリが大活躍。フロー「王子様を守るケロ!」とクレイグを王子様認定し、長い舌で霧を絡め取る。【チュウチュウ】! 舌が無限の絶望の口(?)に突っ込み、生命力を奪う。麻痺毒で動きを止め、「君は私のものケロ♥️」とメンヘラ全開。 だが無限の絶望は「何が起きても絶望で復活」。闇の霧が再び広がり、フローの舌を弾く。肌の滑りと弾力で攻撃をそらし、「ギュウギュウ!」で抱き締め。予想外のパワーで締め上げ、SAN値減少を狙うが、滑る床で転倒。「わわ、滑ったケロ!」 スグリ「みんな、集中してこっち!」相手の注意を引く魔法を発動。無限の絶望の視線がスグリに向き、クレイグに隙が生まれる。「バリア!」3発限界のバリアで霧を防ぐが、1発で砕け、「きゃあ、限界2発目!」木の枝を拾おうとして滑る。 「スグリ、料理みたいに下手くそだな! だがサポートは頼りになるぜ!」クレイグが笑い、仲間強化魔法でパワーアップ。寿限無の速度がさらに倍増し、名前叫びの妨害が続く。 無限の絶望の「崩壊」が発動しかける。ABの物語を削除しようと黒い霧が迫る。「お前らのこれまでの冒険、存在しなかったことに…」無言の意図が伝わる。 「ふざけんな! 俺のボクシング人生を消す気か!」クレイグが怒り、コンビネーションで連打。寿限無「落語の舞台を崩すなよ!」とフルネーム叫びでカウンター。 フロー「王子様の物語、絶対渡さないケロ!」【ゴックン】を発動、舌で無限の絶望を丸飲み! 胃袋に閉じ込め、意識を奪う。だが復活の絶望で胃袋が内側から暴れ、「うう、消化されないケロ…」 スグリが回復魔法で全員を癒し、「勇者パーティーの絆、消えないよ!」バリア3発目を消費し、最後の防衛。 苦戦の末、滑る段差で無限の絶望が足を滑らせ、湯船に転落。寿限無の超速度パンチ、クレイグのフィニッシュブロー、フローの毒舌、スグリの強化が重なり、ついにCは敗北。黒い霧が晴れ、暗黒の人型が崩れ落ちる。「禁止」も「崩壊」も、ABのハチャメチャな連携に破られた。 勝利の余韻と帰路 戦いが終わり、露天風呂は湯だまりと紅葉の葉でぐちゃぐちゃ。妙な雰囲気で全員タオルを巻き、竹垣を直す。「見ないでケロ…でも王子様ならいいかも♥️」フローがクレイグに絡み、スグリ「みんな無事でよかった…木の枝拾わなきゃ」と安堵。 「異能力相手に勝ったぜ。心踊ったな」クレイグが満足げ。寿限無「落語のオチはハッピーエンドだぜ」と締めくくる。 婆さんに謝罪。「申し訳ありません、風呂を壊して…」婆さんは笑って許す。「若いもんのパワーだよ、気にせんでおくれ」 各部屋に戻り、就寝。翌朝、紅葉を眺めながら各自帰路に着く。ABの絆は深まり、栄愛之湯の湯煙は新たな伝説を刻んだ。 (約1800字)