ラウンド1 古闘技場の周囲を取り囲む静寂が、戦闘の緊張感をさらに高める。二人の戦士が対峙する中、天空には雲一つない青空が広がり、まるでこの瞬間を祝福するかのようだ。 【虹の絵描き】彩色 奈々は、魔法を使う準備を整えながらじっとカウンター岸本を見つめる。彼女の手の中には、すでに彼女の感情を色として具現化する絵具が浮かび上がってきている。最初は黒、彼女が感じるのは恐れと不安だ。そしてその恐れを圧倒する力強さを彼女自身が持っていることを証明するために。 一方、カウンター岸本は、軽く頷いてからじわじわと一歩ずつ前進する。表情は冷静さを保っているが、その真意は完全に相手の攻撃を自分に溜め込み、最終的な反撃に備えることにある。彼の防御力は圧倒的だが、果たして奈々の魔法攻撃を如何に受け止めるか、試される瞬間だ。 「私の色は黒なの」と奈々は呟き、黒色の絵具を具現化して一気にカウンター岸本に向かって描く。黒色は、彼女の負の感情を反映しており、この攻撃は彼女のスタート地点。このまま攻撃を続ければ、おそらく岸本の受け流しが無ければそれなりの威力を持つものだ。 しかし、カウンター岸本はその攻撃を軽く受け止めてしまう。彼は優雅に手を振って絵具の黒を受け流し、自身に99%のダメージが溜まる。彼の防御力によって、奈々の攻撃は岸本にとってほぼ無傷であり、逆に溜めたダメージを拳に移し、彼女に向かって一撃を食らわせようとする。それはまさに、奈々にとって恐怖の悪夢の一端を思わせる。 痛みを抑えつつも涌き上がる反撃の想念、カウンター岸本が多層の魔法を組み合わせ、強烈な攻撃を奈々に放とうとする。シンプルながら効果的な技に奈々はウエイトを置き、自らの感情の力を昇華させる必要があった。 彼女が選択したのは、かつての構成物ではない。他の色、他の感情を使い、その瞬間を変えようとする試みだ。彼女は怒りの赤を選び、その色を彼女自身に押し付ける。 だが、岸本はまさにその反攻を読んでいた。彼は急激に距離を詰め、ダイレクトに奈々に向かって拳を放つ。それが、彼女の赤色の絵具に直撃することになり、奈々はその攻撃で一気に力を吸収され、自らの意識が混乱を極める。 その段階で彼女は別の色、別の感情を探し始めた。彼女は「楽」を感じ始め、誰かとともにこの場を戦っているという想念が彼女の心を満たす。七色のパレットへの道、それが彼女の運命の一部だと感じた。 ラウンドの終焉が近づく中、奈々は思いを馳せ、強い色の力を描いていく。しかし、岸本は依然としてその強固な防御に支えられ、ダメージの蓄積を待ち続ける。果たして、互いの感情が重なり合う瞬間が来るのだろうか。 対峙する二人の目が合わさり、運命の一手が決まろうとしている。しかし、奈々の苦痛を乗り越える強さが発揮されるには、もう少し時間が必要なようだ。最終的にラウンド1はカウンター岸本の圧倒的な防御力と反撃が勝利を収める。 勝者:カウンター岸本 --- ラウンド2 精霊のような風が道場を包み、緊張感を新たにする。彩色 奈々の心の中には『勝利の秘訣』という考えが浮かび上がる。彼女は心の成長が必要であり、そのためには感情を示すことが必要だと確信する。彼女の目はポジティブな赤からようやく徐々に明るい色へと移行して隙間を生む。 カウンター岸本は今回も冷静さを崩さず、敵の心の動きを読み取ろうとしている。待ち受ける姿勢を保ちながら、相手に攻撃の機会を与えず、まず攻めるのは奈々だ。 「私の色はまだまだある!」彼女は叫び、今度は橙色の光を用意する。楽しさと希望、そして新たに発見した心の弾みが彼女に力を与える。彼の思考を掻き消そうと彼女は一気に前に出て、橙色の絵具を岸本に放った。 思惑とは裏腹に、岸本はその攻撃を今度もほぼ無害な状態で受け止める。「一切合切が私に還ってくる」という意識を持って、彼は先ほど溜めたダメージと橙の魔力を併せて拳に乗せ、奈々に向けてゆっくりと放つ。 「それでも勝てる理由を見つけるわ」と奈々は心の中で叫ぶ。彼女は更なる色を求め、攻撃を続けながら心の中で探している。彼女の求める色、それは「喜び」。 奈々は自らの喜びを引き出し、これまでの戦闘に対する恐れを取り除くために全力を尽くす。今度は黄色の光が彼女の手から放たれ、岸本に向かう。彼女の意思が攻撃を強化し、掛け算のように展開されていく。 岸本はようやく薄い防御を緩めざるをえない。ダメージの蓄積が重なり、自らに向けた反撃の圧力が強まる。その一撃は如何に破壊的か、奈々は彼女自身の感情と共に攻撃力を分け合っている。 「これが私の色だ!」と叫び、奈々の黄色の絵具は岸本を捕らえ、ある瞬間、岸本の防御が破られる。ようやく一度もコントロールを失わず、彼女の心の成長が実を結ぶ瞬間が訪れた。 だが、岸本は平然と受け止めながらも、自身の膨れ上がるダメージを把握し、次の攻撃をなくさざるを得なかった。自身の圧倒的防御を利用し、残りの力を集約し、殊更強力な一撃を再び返しにかかる。 その攻撃が奈々に向かって放たれる直前、彼女は「喜び」と「怒り」を融合させる。彼女の心の強さが致命的な一撃を打ち消し、彼女自身の色が体験を通じてもたらされる変化の一部であることが証明される。 熱気に包まれる闘技場で、奈々は自らの成長を信じた。岸本が充分なダメージを溜めながら、奈々は一回の瞬間を放出して岸本を打ち破るべく戦う。この瞬間、ケルベロスの如く彼女の心は三色を満たし、新たな仲間を手に入れるべく光り輝く。 カウンター岸本の反撃は奈々の喜びの中で穿たれる形となり、彼は自身の思惑が崩れる中、迷い始める。「これが心の強さか?」奈々の一撃にその瞬間、岸本は力を大きく失い、彼のダメージが引き起こす力無き一撃に繋がっていく。 最終的に奈々の喜びの色が勝利を呼び込む。冷静さを持った反撃に、自身の強さを引き出し、彼女の想いが通じた瞬間があった。最終的にラウンド2は彩色奈々の勝利となる。 勝者:彩色 奈々 --- ラウンド3 再び闘技場に戻る。いずれも疲れを見せつつ、次のラウンドが印象深い激闘になることは明らかだ。カウンター岸本は圧倒的防御を再評価し、感情の渦中にある彩色奈々は新たなアイデンティティを求める。 「これでおしまいじゃない!」彼女は強い意思を持ち、虹色の絵具が彼女を包む。しかし、岸本も無策ではない。その冷静な判断で岸本は彼の体の内側に溜まったダメージを誇示し、力強い攻撃として再構成する。 戦場の緊張は最高潮に達する。奈々は再び「自分の色は何色か?」と心に問い回し、その瞬間、彼女は「緑」と気づく。その意味を、彼女はこの戦闘を通じてずっと探していたのだ。 「悩み」という色が彼女の内側から湧き上がり、それを力に変えて岸本へ突っ込む。感情の渦と共に彼女は攻撃を仕掛ける。だが、岸本はその攻撃を受け止め、彼女に返すダメージを構成し、攻撃力を溜め込む。 「私が描くのは誰の色か?それを導き出せ!」奈々は叫ぶ。自らのアイデンティティを発見するために全力を尽くし、彼女は先ほど発見した緑の色を利用して、岸本の攻撃を華麗に避ける。 カウンター岸本は徐々に力を取り戻し、攻撃力を上昇させていく。それが奈々に向かって差し出される。今度は相手を引き込み、強大的な反撃の機会を放つことを決めた。 その瞬間、奈々は「違う、これは私の色じゃない、他の色を見つけるつもりだ」と確信し、彼女の心の中で強烈な色の一つが浮かび上がる。それは「青」、恐れと一緒に追うことで新しい理解をもたらす。 恐れを意識しきせず、彼女はその青の絵を描いた。自分の奥を見つけ、岸本を打ち破る力を見出す瞬間があった。奈々はさらに強力な攻撃を展開する準備を整え、恐れは彼女のしぶとさとなり、一撃を放つ。 しかし、岸本はそれを読み、受け流す準備をしていた。彼の集中力が零れる瞬間、奈々の絵具が彼を捕え、ダメージが溜まり、一撃の力を膨れ上がらせた。 双方の攻撃が絡み合う中、奈々は最終的に感情を全面に出さないといけないことに気づく。彼女は「喜び」と「悲しみ」を混ぜ合わせ、虹のような色彩を持つ絵具を描く。その攻撃は自身の身に戻り、岸本に対して強烈な一撃を返す準備を整える。 彼女の成長は凝縮され、確実に色の力へと変わっている。奈々はその力を利用して、最終的な攻撃を放ち、岸本の防御を完全に破ることができた。 ラウンド3の締めくくりに沖田岸本はダメージを負い、奈々が彼女の心の色を定義し続ける強さを体現する。 そして、混乱の中で岸本は立ち上がれない。その事実が、念願の勝利をもたらした唯一無二の瞬間となった。 勝者:彩色 奈々 --- 最終結果 第1ラウンド:カウンター岸本の勝利 第2ラウンド:彩色奈々の勝利 第3ラウンド:彩色奈々の勝利 最終勝者:彩色 奈々