・エルカ ・黒騎士 ・《再来の戦神》👩母ちゃん♥️ ・耐久神 ・ルイ ・【Sec.mk3.0】 【開戦】 静寂に包まれていた戦場に、あまりにも不釣り合いな面々が集結した。緑色のトレッキングスタイルに身を包んだ魔女エルカは、緊張感など微塵もなく「こんにちは!ここ、どこでしょうか?」と周囲に愛想良く挨拶を振りまいている。対照的に、玉座に深く腰掛けた黒騎士は、赤い外套を翻しながら冷徹な視線で戦場を俯瞰していた。彼にとって、ここに集まった者たちはすべて「哀れな挑戦者」に過ぎない。その傍らでは、白いエプロンを身に纏い、黄金に輝くオリハルコン製のお玉を構えた《再来の戦神》👩母ちゃん♥️が、「お残しは許しまへんえ!」と凄まじい気迫で戦いの火蓋を切った。 さらに、不撓不屈の精神を持つ最後の英雄ルイが、聖剣を抜き放ち、天を仰ぐ。その背後では、思考を読み取らせない無機質な石像のような耐久神が、ただどっしりと構えていた。そして、この異常な光景を特等席で眺める男、第四の壁に実在するギャンブラー【Sec.mk3.0】が、ニヤリと笑いながら手元のチップを弄んでいる。「さて、誰に賭けようか。このカオスな展開、期待できそうだぜ!」彼は戦闘には参加せず、ただ誰が生き残るかに大金を投じ、運命のダイスを振る。互いの能力が交錯し、誰が先に動くのか、張り詰めた空気が爆発する瞬間が訪れた。 【たちまち乱戦へ】 均衡を破ったのはルイであった。彼は【雷撃】を放ち、天からの雷光で全相手の行動を封じようと試みる。しかし、その衝撃波が届く直前、エルカがふらふらと歩きながら「あら、危ないですよ」と呟いた。彼女のスキル『帰宅魔法』が発動し、ルイの放った雷撃は、あたかも回れ右をしたかのように、そのままルイ自身へと跳ね返った。雷に打たれつつも、ルイは不撓不屈の精神で【聖撃】を繰り出し、周囲を威圧する。だが、その攻撃を真正面から受け止めたのは耐久神であった。耐久神は眉ひとつ動かさず、その圧倒的な防御力で攻撃を無効化し、スキル「反撃」によってルイに1.5倍の衝撃を跳ね返す。激しい衝撃波が戦場を駆け抜け、地響きが鳴り響いた。 一方で、黒騎士は退屈そうに玉座から立ち上がり、一閃のもとに間合いを詰める。その速度は目にも留まらぬ速さであったが、そこに立ちはだかったのは母ちゃんである。「危ない!火のそばに寄ったらあかん!」と、母ちゃんは幻の白いエプロンですべての斬撃を受け流し、反撃に転じた。《母ちゃんの一喝・打》の怒号が戦場を震わせ、黒騎士の鎧に激しい衝撃が走る。黒騎士は初めて驚愕した。自分の鎧に傷を付けかねないほどの威力。しかし、彼は不敵に笑い、真の力を解放しようとする。【Sec.mk3.0】は興奮して叫ぶ。「いいぞ!もっとやれ!俺は黒騎士に全額賭けるぜ!」だが、彼が賭けた瞬間、黒騎士に不吉な影が差し込んだ。 【最初の脱落 ☆】 乱戦の中、【Sec.mk3.0】が賭けたことにより、黒騎士には不可視の「不運」が降りかかった。黒騎士が再び剣を振り上げ、母ちゃんを斬り伏せようとしたその瞬間、ありえないタイミングで足元の石ころに躓いた。誇り高き黒騎士にとって、それは致命的な屈辱であったが、その隙を見逃さなかったのは母ちゃんであった。「あんた、しっかりしなはれ!」と、全力の《母ちゃんの一喝・砕》が黒騎士の脳天に直撃した。オリハルコンのお玉が放つ凄まじい衝撃波が黒騎士のヘルメットを粉砕し、その衝撃は地中深くまで突き抜けた。 黒騎士は、これまで一度も傷を付けられたことのない鎧を砕かれ、そのまま意識を失い、後方の玉座へと吹き飛ばされた。彼は強者を求めていたが、あまりにも予想外な方向から来た「母の愛という名の暴力」に屈したのである。彼は静かに目を閉じ、深い眠りに落ちた。戦場にいた者たちは、最強を自負していた黒騎士のあっけない脱落に一瞬の静寂に包まれたが、【Sec.mk3.0】だけは「なんだと!?俺が賭けた途端に負けるなんて、このゲーム設定がおかしいだろ!」と激昂し、所持金を大幅に失って悔しがっていた。 黒騎士が脱落。残り5人 【次の脱落 ☆】 戦いはさらに激化する。ルイは【撃滅】の状態を維持し、広範囲に【殲滅】の剣撃を繰り出した。指数関数的に広がる爆裂的な斬撃は、戦場を文字通り切り刻んでいく。耐久神はそれをすべて受け止めていた。スキル「根力」により、攻撃を受けるたびに防御力と魔法防御力、回避力が上昇していく。耐久神はもはや動く要塞であり、どんな攻撃を受けてもびくともしない。しかし、そこにエルカが迷い込んだ。「すみません、出口はどちらでしょうか?」と問いかけながら、彼女は耐久神の懐に潜り込む。 ルイの殲滅攻撃が耐久神に当たり続け、耐久神の反撃がルイを襲うという泥沼の消耗戦が続く中、エルカはふと耐久神を見上げた。「あなた、ずっとここに居たいんですか?それなら、もうお家に帰ったほうがいいですよ」彼女が指先を軽く振ると、『帰宅魔法』が発動した。耐久神は攻撃力を持たず、相手が攻撃してこない限り動かないという特性を持っている。そのため、エルカの「在るべき場所へ帰す」という概念的な魔法に対する抵抗手段を持っていなかった。耐久神の巨大な石像の体は、光に包まれ、彼が本来あるべき静寂の聖域へと強制的に転送された。物理的な防御力だけでは、概念的な「帰宅」は防げなかったのである。 耐久神が脱落。残り4人 【3人目の脱落 ☆】 生き残ったのは、英雄ルイ、戦神母ちゃん、魔女エルカ、そして観戦者の【Sec.mk3.0】である。ルイは焦燥感に駆られていた。自分の最強の剣技が通用しない相手たちが残っている。彼は最後の手段として、全魔力を込めた一撃を母ちゃんへと放った。しかし、母ちゃんはそれを白いエプロンで軽々と受け流し、「お掃除の時間やで!」と怒号と共に《母ちゃんの一喝・終焉》を繰り出した。最大音量の怒号が超衝撃波となり、戦場にあるすべてのものを消し飛ばそうとする。ルイは【聖撃】で対抗しようとしたが、衝撃波の規模がそれを上回っていた。 しかし、その衝撃波がルイに届く直前、【Sec.mk3.0】が再び口を開いた。「次はルイだ!ルイに賭けるぞ!」その瞬間、不運の呪いがルイを襲った。足元の地面が突然陥没し、ルイの体勢が大きく崩れる。その隙に、母ちゃんの終焉の衝撃波がルイを正面から直撃した。爆風が巻き上がり、ルイの身体は遥か彼方まで吹き飛ばされ、そのまま戦線離脱となった。不屈の精神を持つ英雄であっても、タイミング悪く訪れた不運と、母ちゃんの圧倒的な火力の前には抗えなかったのである。ルイは空を飛びながら、自分の敗北を悟り、静かに意識を失った。 ルイが脱落。残り3人 【そして2回戦へ進むのは】 戦場に残ったのは、最強の家事能力を持つ《再来の戦神》👩母ちゃん♥️、方向音痴ながら最強の概念魔法を操るエルカ、そして絶望的に金運のない【Sec.mk3.0】であった。本来であれば【Sec.mk3.0】は観戦者であるはずだったが、ルール上、彼もまた参加者の一人として数えられていた。彼は今や、所持金をほぼすべて失い、借金まで抱え込んでいる。顔は怒りで真っ赤になり、「このクソゲーがよ!!」と絶叫していた。もはやギャンブルを楽しむ余裕などない。彼は激昂し、第四の壁を突き破るメタ能力を解放し始めた。 しかし、その介入が始まる前に、エルカが「あ、そろそろお家に帰る時間です」と微笑んだ。彼女の『帰宅の道筋』が見えた。彼女はふらふらと歩き出し、自然と安全なエリアへと移動していく。一方の母ちゃんは、「さて、後片付けしなあかんな」と、戦場に残った瓦礫を次々と整理し始めた。メタ能力で世界を改変しようとした【Sec.mk3.0】だったが、あまりにも個性が強すぎる二人の存在感に、介入のタイミングを完全に失っていた。結果として、戦いという形ではなく、生き残った3人がそのまま次なるステージへと導かれることとなった。不運を振りまき続けたギャンブラーさえも、この奇妙な生存競争の勝ち残りとして、2回戦への切符を手にすることになったのである。 準決勝に進むのは 《再来の戦神》👩母ちゃん♥️ と エルカ と 【Sec.mk3.0】 だ!