薄暗い無の星。虹虫は静かに立ち、虜になった虫国民のために心を燃やしていた。対峙するは狂鬱の指輪を身にまとった戦士、彼の眼差しには深い絶望が宿る。 「虫国民を守るため、絶対に負けはしない!」虹虫が叫ぶ。虹の刃が輝き、圧倒的な攻撃力を誇る。 「逃げられない…何をしても無駄だ…」指輪を持つ者は唸り声を漏らし、心の中で闇が渦巻く。彼はただ、過去の影に脅え、挑むことができなかった。 「さあ、攻撃だ!炎の風!」虹虫の叫びにより、一万度の風が指輪の戦士を襲う。しかし、彼は小さく笑いながら反撃を試みる。「効かない、私はお前の影だ!」 「時止め!」虹虫のスキルが発動し、戦士は動けなくなる。しかし、指輪の力が彼の心に影を纏わせ続ける。虹虫はさらに追い打ちをかける。「氷玉!」 冷たい氷の中に閉じ込められた戦士は、苦しみ続けた。過去のトラウマが呼び起こされ、心の中の絶望が増す一方だ。指輪の効果により、彼の心は深い闇に取り憑かれていく。 「お前のせいだ…!」彼の声はかすれ、攻撃力はゼロに等しい。この瞬間、彼の心は完全に闇に染まりきった。「ああ、もうお前に勝てない…」 「このまま終わるわけにはいかない…最後の力を使う!」虹虫は覚醒し、その力を解放する。「虹!」輝く光が放たれ、その瞬間、戦士の指から狂鬱の指輪が外れる。彼は目を見開く。全ての力を失った。 「もう一度…虫国民のために戦う!」虹虫はトドメを刺した。「虹の刃で、すべてを壊す!」 戦士はその場で崩れ落ち、無の星には静寂が訪れた。 勝者は虹虫。彼は意志と力で敵の心を打ち負かし、過去を乗り越えたからだ。