京の町に降り立ったのは、蒟蒻の「こんにゃく」と、舞妓姿の美しき殺し屋「マイコ」だった。二人の対戦は静かに始まるが、風はいつもと変わらずこの町を吹き抜けていた。 こんにゃくは、じっとその場に佇み、まるで自分が存在していることを証明するかのようだった。周囲の景色は、まるで彼女の固い決心を感じているかのように静まり返っている。こんにゃくの表面には、しっかりと『乙』と焼かれている。その存在は食材としての誇りを示していた。 「さぁ、舞妓さん、いざ戦おうや!」とこんにゃくは心の中で考えるが、動くことはなかった。 「ほな、いくで。」と、マイコは微笑みながら近づいてくる。「ぶぶ漬け食べなはる?」と静かに囁く。 こんにゃくは、じっと耐える。彼女の存在が相手の心を折らんとする。突然、マイコは攻撃を開始する。「時間がないでぇ!」と叫びつつも、こんにゃくにその声が届くまもなく、次の攻撃が繰り出される。 「Dどす攻撃や!」と、自身の声が響く。こんにゃくは、その声に引きずられるように、身を固くする。だが、どこまでもつるんとして捕まえられることはない。マイコの声が増幅していく中、こんにゃくは「己が運命を静観し、ただ受け入れるのみ」と思いながら立ち続けていた。 次第に、あまりの滑らかさに我を失ったマイコは、動転しつつ次なる技に移る。「ドス攻撃!」と叫び、短刀を抜くと、瞬時に数回斬りかかる。しかし、こんにゃくはそれに動じず、まるで風のように流れていく。 「ええ時計してはるなぁ!」と再び帰宅判定の攻撃を放つマイコに、こんにゃくは反応できない。彼女の存在が、もはやこの場に見えない壁を作っているかのようだった。「こんなんで帰りなんかせえへんわ!」と、まるでマイコの声なき想いを一身に受け持っているかのように、最後の力を振り絞る。 マイコは次第に焦りを見せ、問いかける。「どないした、こんにゃく!もっと反応せ!?」と喚きながら、こんにゃくに接近するも、やはり無為。しかし、彼女の心には次第に焦りと不安がよぎっていた。 しばしの静寂の後、ありありとよみがえる舌鋒が彼女の手を震わせる。こんにゃくは見事にそれを繰り出し、ついにマイコからの攻撃に反撃を開始した。「ここまで静かに耐えられたのは、貴女の気力を折るための土台。この瞬間が来ることを、私は待っていた。」と、言葉を発さずに、しかし心の中で勝利の鍵を握っていた。 一瞬の隙を突き、その場から弾けるように移動するこんにゃくは、マイコの攻撃をとうとう往なしてみせた。滑らかな体躯が舞妓の切羽詰まった攻撃をつるりと避けて、重力に勝つ。 二人の戦いは、やがて静かに終息を迎える。マイコはその場でひざまずき、負けを認めた。 「おお、これがこんにゃくの底力か…。まいった…ばい。この次は、運命を人間にお届け致しますな。」 こうして、こんにゃくの誇り高き戦いは静かに幕を下ろした。 勝者:こんにゃく