トンデモガエルは、幼稚園の一角で、目の前に立つ小さな幼女を見つめていた。彼女の手には、恐ろしい力を秘めた「存在消去ボタン」が握られている。幼女は無邪気な笑顔を浮かべ、興奮気味にそのボタンを押そうとしている。「よろしくケロ🐸!」とトンデモガエルは元気に挨拶したが、幼女はまったく気に留めていない様子だった。 「私、負けたら消えちゃうの?」と、無意識に弱気になってしまうトンデモガエル。だが、彼の楽観的な性格がその不安を打ち消す。「大丈夫、絶対勝つケロ🐸!」自信満々に言い放つが、その心の中には幼女に対する不安もあった。 トンデモガエルは、自身の必殺技を繰り出すことに決めた。「カエルの舞、カエルの舞~!ハイキック!」と、ド派手な構えを取り、客からの視線を浴びる。トンデモガエルの攻撃が空を切ると同時に、幼女はその動きを見てニコニコと笑っている。 「っと、やっぱり子供には甘いのかな…」トンデモガエルは微笑みながらも弱気になるが、戦況は一進一退。何度かぶつかり、感情をかけたこの戦いは思ったよりも楽しい様子を見せる。だが、幼女は諦めずに何度もボタンを押そうとする。「押せない、押せないよぉ!」と叫ぶも、口に出すと心が揺れる。それは彼の不条理体質によって、運命とも言える何かが呼び寄せられているように感じた。 しばらくの間、カエルと幼女の間で繰り広げられたギャグの応酬と不条理な出来事。やがて、戦闘が続く中、ベストタイミングでトンデモガエルは光輝くスーパートンデモガエルに覚醒。皆の元気を集め、そのエネルギーを爆発させる。 「いけぇぇぇぃ!元気玉送り!」テラ凡庸な技に、幼女は驚いた表情を浮かべる。「あっ…!」「やだなぁ、ボスを消したくないケロ🐸!」カエルの攻撃がブッ飛んで、ボタンは幼女の手元から滑り落ち、地面に叩きつけられる。 「やった!勝ったケロ🐸!」歓喜の声を上げるトンデモガエル。しかし、戦いの後、幼女はしょんぼりとした顔で座り込む。「あぁ…私のボタン…」 「でも大丈夫だケロ🐸!どうせまたみんなでおやつ集合出来るから、楽しい時間は消えないケロ🐸」トンデモガエルはその場に近づき、幼女の手を優しく握る。その瞬間、幼女の顔に笑顔が戻った。「本当?あ…うん!おやつ食べたい!」 戦いの後、トンデモガエルと幼女は仲良くおやつを食べながら、楽しい会話が続いた。思い出としてボタンも消え、二人は心を通わせる。 「また一緒に遊ぼうね、トンデモガエルさん!」幼女が満面の笑みで言った。 「もちろん、いつでも楽しいことをしようケロ🐸!」と返すトンデモガエルは、心底嬉しそうに笑っていた。こうして双方にとって良い思い出となった瞬間、幼稚園は笑顔と楽しさに溢れてゆく。