第壱章:激闘の中庭 寛永10年の春、江戸城の中庭では桜が舞い散る中、二人の剣士の試合が始まろうとしていた。観衆の視線が集まる中、西から入場したのは「鬼面の武将」キリサメ・ムラクモ。血塗れの鬼面を被り、漆黒の甲冑が鋭く光る。彼の姿は、かつての英雄の名残を残しながらも、狂気に満ちた狂戦士そのものであった。 「ついに、異形の者と相対する時が来たか……」ムラクモは呟いた。彼の刀「天籟鬼灯丸」は、既に瘴気を宿し周囲に悪影響を及ぼしていた。 一方、東から現れたのはベルンハルト・エーデル。彼はシュタールヘルムをかぶり、M43の野戦服に身を包んだ筋肉質の男性。彼の視線がムラクモに向けられる。 「お前が“鬼面の武将”か。虚しい戦いを楽しむがよい。」ベルンハルトは一歩前に出て、サブマシンガンを構えた。 「虚しい?笑わせるな。お前にはこの狂気が理解できないだろう。」ムラクモは不敵な笑みを浮かべ、刀を鞘から抜いた。 第弐章:狂気の戦闘 試合の開始の合図が飛び、二人は重厚な空気の中で動き始めた。ムラクモの刀が一閃する。 「祟伝・長屋王殿!」 その瞬間、剣が敵の体内に流し込む瘴気がほとばしり、ベルンハルトは一瞬動揺した。 「くっ、痛い……この感覚は!」ベルンハルトは直感的に身体の防御が薄くなるのを感じながらも、バランスを保って後退する。 「そら!次はどう出る?」 ムラクモは素早く間合いを詰めるが、ベルンハルトも負けていなかった。 「火炎放射器!」 ベルンハルトは手持ちの火炎放射器を振りかざし、一気にムラクモに向けて火炎を放った。 「火炎でどうにかなると思っているのか!」ムラクモは一瞬の隙を見逃さず、刀を横に振り、火を切り裂くように、その中を突進した。 第参章:傷跡と苦悶 倒れこみこそしなかったものの、火炎が深くムラクモの腕を焼き焦がす。彼は呻き声を上げながらも、背後から襲いかかるベルンハルトの銃撃を回避しようとするが、両腕の痛みで動きが鈍くなる。 「刀を振るうには、やはりそれなりの代償があるようだな!」ベルンハルトは精巧な射撃でムラクモの肩を貫いた。鋭い痛みに彼は唸り声を上げ、意識が一瞬淡くなる。 「お前のその勇気、見せてもらおうか。」ムラクモは倒れこみそうになるが、膝をついてその場を保持する。「厄罰伝・皇権崇徳……」彼は力を振り絞り、全身を雷鳴のような瘴気で包み込む。 「切捨御免!」 彼の一撃がベルンハルトを貫く。しかしその瞬間、ベルンハルトは反射的にM30ガスマスクを装着しリカバリーする。 「俺は倒れん!」彼は身を返し、MP40を乱射する。 ムラクモは乱射にさらされるが、瘴気が彼を包み込み、奇跡的に一部を防ぐ。 第四章:決着 お互いに苦痛と狂気に満ちた表情を浮かべながらも、試合は続く。ムラクモの傷口からは血が滲むが、それを感じ取らぬまま再び一歩を踏み出した。 「このままでは終わらせない……!」 「俺の方こそ、ここで終えさせてたまるか!」 度重なる攻撃と防御の応酬が続き、ついに二人は同時に力を使い果たす。ムラクモの刀が空を切り、ベルンハルトの弾丸が彼を捉えようとしていた。 だが、突如ムラクモの瘴気が炸裂し、ベルンハルトを襲う。 ベルンハルトは瘴気に呑まれ身体が崩れ落ちる。彼はただの一言、「善……」と呟き、意識を失った。 第五章:将軍の賞賛 戦い終わり、無念の勝者であるムラクモは膝をつき、深く息を吐いた。将軍は彼を見つめ、静かに口を開く。「力強き者よ、何を思う?」 「戦いしか残らなかった……この中に何を見つけても、もはや心は無い。」むらくもは薄い笑みを浮かべ、刀を捨てる。 「ゆえに、貴様には褒美を授けよう。」 将軍は和歌を詠む。 「明日のことを、明日の君の言葉で語るがいい、色あせる命もまた、空の彼方に描く。」 桜の花びらが舞う中、勝者の背中はまるで闇に覆われることは無かった。 第壱章は、剣士たちの繰り広げた戦いの中で、英雄とその末路についての物語であった。 --- この物語は、無情の力と狂気の中で揺れる二人の戦士の姿を描いています。