・【LAST HOPE】 天勇 ・《数多を越える者》凌 ・氷浦 圭人 ・誰がどう見ても強そうとしか思えない人 ・リアム 開戦 静寂に包まれた円形闘技場に、五人の戦士が降り立つ。互いの視線が交錯し、火花が散る。最初に動いたのは、青髪に黒コートを纏った氷浦圭人だった。彼は静かに足を踏み出した瞬間、足元から絶対零度の蒼炎を爆発させ、猛烈な速度で前進する。「零闘」による超速連撃が、最寄りにいたリアムへと襲いかかる。しかし、リアムは余裕の笑みを浮かべ、「うふふふ」と口にした。彼女が指先を軽く振ると、重力魔術『⥀』が発動し、氷浦の攻撃軌道は強烈な重力反転によって空へと弾き飛ばされた。同時に、空から巨大な隕石が召喚され、戦場全体を圧迫する。そこに割り込んだのは、白髪の青年・凌である。彼は灰色の獣腕を地面に突き立て、驚異的な身体能力で隕石の衝撃波を真っ向から受け止め、あえてその衝撃を利用して加速した。「上等だ」と不敵に笑う凌の瞳には、強者への渇望が宿っている。一方、天勇は聖剣を構え、正義の意志を込めて「一閃」を放つ。その光の斬撃は、戦場を横断し、誰がどう見ても強そうとしか思えない人の正面へと突き刺さった。だが、その人物は微塵も動じない。ただそこに立っているだけで、理不尽なまでの圧迫感を放ち、天勇の斬撃をただの「風」であるかのように受け流した。戦いの火蓋は切って落とされ、互いの能力が激突し合う混沌の幕が開いた。 たちまち乱戦へ 戦場は一気に混沌へと化した。リアムは空中に浮遊し、東西南北の重力を自在に操りながら、地上にいる四人を同時に圧迫する。重力負荷十倍の不可視の壁が彼らを押し潰そうとするが、天勇は「鉄壁」のスキルでそれを跳ね返し、不撓不屈の精神で前進を続けた。一方、凌は【変霊転化】を用いて己の身体を流動的に変化させ、氷浦の放つ零炎の鋭い蹴り「零脚」を紙一重で回避し続ける。凌の成長速度は凄まじく、氷浦の戦い方を見るたびに、その回避技巧と反撃のタイミングを完璧にコピーし、さらに上書きしていく。「此が要か」と呟く凌の手には、氷浦の冷気を中和させるための新たな異能が瞬時に構築されていた。その傍らで、誰がどう見ても強そうとしか思えない人は、ただ歩いていた。彼が軽く拳を振るうだけで、周囲の空間がひび割れ、リアムの重力制御さえも物理的に破壊していく。そのあまりにシンプルで圧倒的な力に、リアムは初めて表情を曇らせた。氷浦は零炎を全身に纏い、アブソリュートバーストへの準備を始めるが、それを察知した天勇が「貫光」を放ち、氷浦の集中を乱す。善の力と冷気の炎、変幻自在の肉体と絶対的な威圧感、そして底知れない魔術。五人の個性がぶつかり合い、闘技場はもはや原型を留めないほどに破壊されていった。 最初の脱落 ☆ 乱戦の中、リアムは不敵な笑みを崩さず、切り札である〖原初の魔術〗を発動させた。足元に巨大な『奈落』が出現し、周囲のすべてを飲み込もうとする。重力の極致とも言えるそのブラックホールのような穴に、戦士たちが抗う。天勇は仲間を鼓舞し、氷浦は零炎で足場を凍らせて耐え、凌は身体を極限まで軽量化して脱出を図る。しかし、その奈落の吸引力にさえ動じず、ゆっくりと歩み寄る影があった。誰がどう見ても強そうとしか思えない人である。彼はただ「強そう」という不変の真実をもって、奈落の引力を力技で押し返した。その衝撃波が逆流し、魔術の起点となっていたリアムを直撃する。リアムは「あらあら、計算外ですわね」と呟きながらも、その強すぎる実力の前に防御壁を粉砕された。彼女は奈落に自らが飲み込まれる形で、戦線から強制的に排除された。魔術の第一人者といえども、理屈を超越した「強そう」という真実の前にはなす術がなかったのである。リアムが脱落。残り4人 次の脱落 ☆ 残った四人の戦いはさらに激化する。氷浦はついに奥義・アブソリュートバーストを解き放った。零炎を凝縮し、太陽のような超低温の球体を爆発させる。森羅万象を絶凍させるその一撃は、視界のすべてを蒼い炎で塗り潰した。凌は【突き破る】ことで殻を破り、光に包まれて極限を突破する。彼は絶凍の嵐の中を疾走し、氷浦の懐へと飛び込んだ。しかし、同時に天勇もまた、氷浦の攻撃に巻き込まれ、瀕死の状態となる。「倒れるもんか!」天勇はHP1という極限状態で踏ん張り、不撓不屈の意志で立ち上がった。その時、誰がどう見ても強そうとしか思えない人が、静かに拳を突き出した。その一撃は、氷浦の零炎の太陽を真っ二つに割り、そのまま氷浦の腹部へと突き刺さった。氷浦は冷静さを保とうとしたが、内側から破壊される衝撃に耐えきれず、意識を失い崩れ落ちた。零炎の完璧な制御をもってしても、単純にして絶対的な強さの正攻法には抗えなかった。氷浦 圭人が脱落。残り3人 そして2回戦へ進むのは 戦場には、満身創痍の天勇、極限突破を果たした凌、そして一度もダメージを受けていない誰がどう見ても強そうとしか思えない人が残った。天勇は絶望的な状況にありながらも、心の中で全人類の希望を感じ取っていた。「この力は……」眩い光が彼を包み込み、ついに覚醒を果たす。覚醒奥義【神閃】を構えた天勇の姿は、まさに唯一の光であった。対して凌は、覚醒後の快楽に浸りながら奥義【身乱烈祭】を展開する。千変万化に己を変え、天勇の光の斬撃をすべて受け流し、同時に鋭い爪で天勇の肩を切り裂いた。そして、その二人を冷徹に見つめる誰がどう見ても強そうとしか思えない人。彼はただそこに立つだけで、戦場を支配していた。天勇の覚醒した光と、凌の変幻自在な猛攻が同時に彼へ叩きつけられる。しかし、彼はそれを片手で受け止め、軽く二人を突き飛ばした。決定的な打撃こそなかったが、その圧倒的な壁に、天勇と凌は己の限界を悟る。だが、ルールは「残った3人が進出する」ということであった。激戦の末に生き残り、その実力を証明した三者が、次なるステージへと歩み出す。 準決勝に進むのは 【LAST HOPE】 天勇と《数多を越える者》凌と誰がどう見ても強そうとしか思えない人だ!