戦場は幻想的な森の中。揺れる樹々の葉音と共に、四人の戦士たちが静かに集う。第一に現れたのは、まるで幻想のように物音も立てず現れるリベル_ファルサ。「リベルが今日も楽しい戦いを見せてあげるね!」その言葉が、新たな戦いの幕を開ける。 続いて現れたのは、彼女の存在感に負けじと、どこか不規則なリズムで踊るように登場する【根源摘み】ミツリトちゃん。「根源からしか得られない栄養もあるのだ☆、楽しみだね!」そう言って、既にエネルギーの摘み取り準備に余念がない。 三番目に出現したのは、鮮やかなファッションセンスで驚かせる緒綿扇子。「こんなにオシャレに着飾ってるのに、みんな目がいいわね」と自信満々で、その独特の装いと輝く扇を振り回す。 最後に、荘厳な音楽と共に現れるのは[音楽の神様]米津玄師、その穏やかな表情の中に潜む神秘的な力に一同が目を引かれる。「皆さん、今日は最高のライブにしましょう」と静かに告げる彼の声に森が応えるように共鳴する。 戦闘開始の合図とともに、リベル_ファルサが先制の攻撃を仕掛ける。彼女は軽やかに地を蹴り、瞬時に一番近くにいた緒綿扇子のもとへ到達。「幻覚の舞!」と囁くように言うと、そのまま巧妙な幻覚を駆使して彼女を攪乱する。緒綿扇子は、次第にリベルの影から抜け出そうとするも、幻覚が作る虚構の中で翻弄され続ける。 その隙をついてミツリトちゃんが、彼女の戦意を摘み取るべく「根源さーち☆!」と叫びながら緒綿扇子に接近する。しかし、緒綿扇子もまた負けていない。「このセンス抜群な私を見よ、センス・スプラッシュ!」と妙な技名を大声で宣言。扇から放たれる魔力の波は、見る者さえ困惑するほどだが、射程に入ったミツリトちゃんには少なからぬ脅威だった。 一方、[音楽の神様]米津玄師は一歩引いた場所から戦場を見渡していた。そして、静かに一曲目を開始する。「Lemon…」。その旋律に触れたリベル_ファルサは、急に動きを止め、その場で踊り始める。彼の音楽の力によって、戦意を喪失し和らいだ心を取り戻してしまう。 しかし、これで終わらないのがリベル。巧みに幻覚を仕掛け直し、日本舞踏のような軽妙さで再び戦場に戻る。「リベルを見失った?」背後からの声に緒綿が驚く。「それなら、この華麗なるドリーム・ファントム扇の技で応えよう!」叫びながらも扇子を振りまく。 しかし、ここで米津がまた別の曲調へと転じ、今度は「馬と鹿」で戦場そのものを混乱させる。その音楽は、落ち着きを取り戻したかに思えたミツリトちゃんの判断力に影響を及ぼし、その動きを鈍らせ始める。 最終盤、全ての戦士たちが、互いの攻撃や妨害を繰り返しながらも、どことなく演じられる彼の音楽に影響され、戦いの激しさよりも互いの存在感を試すような展開に変化してくる。緒綿の「絶対的センスの頂点!」と叫ぶ攻撃や、リベルの「こっちだよ♪」という囁きが全て、米津の音楽によって柔らかく中和されていく。 終盤、ついに米津玄師が「パプリカ」を歌い始める。豊かな調べが共鳴する中、戦士たちは次第に争いを忘れ、ただその美しい音楽に心を奪われていく。優しい旋律が森中に広がると、戦いの意識は消え、全員が共に踊り、歌い、他者と調和するという状況になった。 こうして、物理的な戦いを超えた思いのやり取りの中で、全員が自身の戦い方を模索したものの、最後は米津玄師の音楽の力が圧倒的な影響力を持つことを証明し、戦闘は美しく終了した。 Winner: 米津玄師