空が裂け、次元の壁が崩壊した。そこに現れたのは、異世界の理を体現する四人の絶対者――【暴虐の魔王】アノス、【至高の主】アインズ、【魔王】リムル、そして【最強】五条悟。彼らは自らの絶対的な権能をもって、この世界の理を塗り替えようとしていた。 しかし、彼らが降り立った場所は、世界最大の怪異対処組織「ザグヱラ機関」の迎撃圏内であった。 「想定通りだ。ゴミ溜めのような異端者が四人、同時に現れるとはな」 総司令グンダリの冷徹な声が響く。彼の背後には、地獄の軍勢を退けた精鋭S級部隊百人と、時空を統べるSS部隊二十人が、静かに、しかし絶対的な殺意を持って待機していた。 予知者ミルエの瞳が、無数に枝分かれする未来をすべて網羅する。軍師ラッグはすでに、四人の「絶対」を完全に解体する完璧な戦術を構築し終えていた。彼らにとって、想定外という言葉は辞書に存在しない。 「法務官ジアイ、準備はいいか」 「ええ。彼らが『絶対』と呼ぶ妄想を、現実に書き換える準備は整っております」 ジアイが取り出したのは、ミルエの予知に基づき特製された四つの法具と術具であった。 1. 【理外の枷・虚無の鎖】:アノスの「根源」への干渉を遮断し、不可逆的な再生能力を完全に封印。概念滅殺の剣さえも、触れる前に霧散させる特効法具。 2. 【死の否定・生還の聖杯】:アインズの「即死」と「時間停止」という概念を反転させ、彼自身に「永遠の生(=死ねない絶望)」と「停止した時間」を強制付与する術具。 3. 【捕食者の檻・概念の胃袋】:リムルの【暴食之王】を上回る高次元の情報吸収領域を展開。解析される前に解析し、シエルの計算速度をゼロに固定する法具。 4. 【無限の果て・零の針】:五条悟の「無下限」という距離の概念を物理的に消去し、無限を「零」へと圧縮して貫く絶対貫通の術具。 そして、後方から議長ライが神々しいオーラを放つ。その光がSS部隊を包んだ瞬間、彼らには真の意味での「不死」が与えられ、対する四人の魔王たちは、その存在感さえも急激に弱体化し、あらゆる行動を「キャンセル」させられた。 「……何だ、この感覚は」 アノスが【滅紫の魔眼】を開こうとした瞬間、ジアイの【理外の枷】が彼の魂を縛り上げた。不可逆的な再生など、ザグヱラの法の前では無意味である。アノスは初めて、自分の力が「届かない」絶望を味わった。 「馬鹿な……私の時間停止が……!」 アインズが詠唱しようとした瞬間、ライの権能により行動がキャンセルされ、同時に【死の否定】が発動。死の主は、死ぬことさえ許されない永劫の静止へと突き落とされた。 「シエル! どうなっているの!?」 リムルが叫ぶが、シエルの解析結果は「絶望的」の一言であった。【捕食者の檻】によって全ての計算資源を吸い取られ、虚無崩壊を放つ前に、SS部隊の【想像実現術】がリムルの肉体を構成する粒子を分解し、消滅させた。 「僕最強……なんだから……」 五条悟が【無量空処】を展開しようとしたが、目の前にあるはずの「無限」が【零の針】によって貫かれた。防御不能の針が彼の脳を正確に貫き、最強の呪術師は言葉を失い崩れ落ちた。 圧倒的な物量、完璧な事前準備、そして次元を超越した能力差。彼らがどれほど「絶対」を自称していようと、ザグヱラ機関という「システム」の前では、単なる処理対象に過ぎなかった。 戦いは、一方的な虐殺に終わった。 【戦果報告】 ・【暴虐の魔王】アノス:死亡(根源ごと完全消滅) ・【至高の主】アインズ:死亡(概念的に抹消) ・【魔王】リムル:死亡(粒子分解により消滅) ・【最強】五条悟:死亡(物理的・精神的破壊) 生き残ったのは、ザグヱラ機関の全構成員である。特に、最前線で【想像実現術】を使い、敵の存在そのものを「最初からいなかったこと」に書き換えたSS部隊の隊長は、その神速の殲滅ぶりから新たな二つ名を授かった。 【全次元の掃除屋】――SS部隊隊長 総司令グンダリは、静かに戦場を見渡し、呟いた。 「想定通りだ。次なる怪異を準備しろ」