広大な戦場、空は青く晴れ渡り、太陽が高く輝いていた。その地に立つのは、若き魔法騎士モルゲン・ファウスト。剣を手にし、息を整える彼の眼差しは、闘志に満ち溢れている。彼の背後には、美しい光の剣がひかりを放ち、まるで彼を守るかのように浮かんでいる。その剣は「輝く光剣」と呼ばれ、彼の手から放たれる時、瞬時に敵を貫く凶器と化す。 モルゲンは19歳という若さだが、その剣術は圧倒的で、光魔法を自在に操る技術も兼ね備えていた。彼の心には、人々の笑顔を取り戻すという使命があり、それが彼を戦士として奮い立たせていた。今日は、強大な力を持つ存在「Power」と対峙する。 その「Power」という名の者は、全知全能を謳う存在であり、時間を操り、無限の力を持つ。彼の言動は冷静そのもので、優雅ささえ感じさせる。力強く立ち、何の脈動も無く聳え立つ姿は、まるで神々のようで、モルゲンの前に立ちはだかる。 戦いの始まりを告げるため、太陽の光が二人の間でキラキラと瞬いている。モルゲンの心に、重厚な決意が宿った。その瞬間、彼は目の前の敵に集中し、光の剣を握りしめた。そして、呻くような低い声で、自らの技を唱えた。 「最後の審判!」 光の弾が巨大な虹を描きながら、「Power」へと突進していく。周囲の空気が震え、重い波動が立ち込め、色とりどりの光が周囲を包み込む。モルゲンの手から放たれたその光は、圧倒的な威力を秘めており、周囲の景色を一瞬で消し去ろうとしながら迫る。そして、彼の心に思い描いたのは、強き存在が慈しみの笑顔を取り戻す姿だった。 一方、「Power」は冷静にその攻撃を見極め、無造作に立ち向かう。彼の目がじっと光の弾に注がれ、まるでその存在が何も恐れないかのようにたたずんでいる。彼の力が発揮される時は、純然たる圧倒的無力感を映し出す。モルゲンの攻撃が近づくにつれ、その存在感は一層大きくなる。 モルゲンの放った光の弾は、「Power」の足元にまで到達した。衝撃的な光が広がり、周囲の空気が震え、モルゲン自身もその強大なエネルギーを感じ取った。しかし、まるで運命の斯くるものか、「Power」は悠然とした様子でその瞬間を待つ。 彼は微笑みを浮かべると、ゆっくりと片手を掲げた。「今、全てを無効にする」という意志が、彼の体から放たれた時、モルゲンの攻撃は光っていくつもの星のように炸裂しながらも、「Power」の前に消え去った。 モルゲンの心の中に恐怖が走った。「なぜ、私の力が…!」だが、すでに後戻りはできない。彼は再び剣を握り直し、意志の力を強めた。彼の目に宿る炎は消えることなく、再び挑みかかる。 「妖しき力に立ち向かうのは、真なる光の証!」 言葉を紡ぎながら、彼は再び剣を振り上げ、光を纏った剣が大きく輝く。力強い気合と共に、再度の突撃を決意する。彼は振り下ろした剣を一振りし、光魔法の力を露わにする。 「輝く光剣!」 その瞬間、光の剣は無数の輝く矢となり、「Power」へと突進する。目にも留まらない速度で繰り出されるその一撃は、まさに凄まじいスピード感があった。無限の速さで近づく光の刃が「Power」に迫る。彼の表情には微塵の恐れもない。 その時、全てが静止した。無限の時空の中、時間の流れまでもが自身を硬化させる。 モルゲンは自身の思いを全て込め、その剣を振り下ろした。「これが私の全力だ!」 瞬間、二者の力が正面からぶつかり合った。光の爆発が凄まじい音を立て、まるで天地が引き裂かれるかのようだった。その圧倒的なエネルギーは辺り一帯を照らし出し、その結果、衝撃波が発生して四方へと広がり、周囲の大地を消し去った。 その混沌が収束し、静けさが訪れてしばらくの間。何もいない空間の中に静寂が訪れた。やがて、光が払いのけられ、ただ1人、モルゲンの姿が跪くように倒れ込んでいた。激闘の中、彼は限界を迎え、力尽きて意識を失ってしまったのだった。 その一方で、「Power」は無傷で立ち尽くしていた。彼の微笑は、勝利を収めた者のそれであり、光の一撃が自らの存在に影響を及ぼさないことを示していた。 こうして、戦闘の幕が下ろされた。勝者は圧倒的な力を誇る存在である。 勝者: Power