富士山の七合目、霧が立ち込める新緑の中、一人の男がその嫉妬の視線を大空に向けていた。彼の名はレイヤ。高身長で引き締まった体躯を持つ筋肉質の青年は、黒髪をなびかせながら緊張感漂う空気を感じ取る。触れ合う自然の音すらも彼の耳には届かない。まるで世界が彼のために静まり返ったかのようだ。 彼の心に浮かぶのは、その先に待ち受ける闇の女、ロマ・フォウンであった。 その名を耳にした瞬間、彼の内にある戦闘への渇望が目覚め、血が騒ぐ。 "奴の力を試す。この戦いでこそ俺の真の力を引き出せる。" 二人の仲間、レイヤの隣には彼と異なる運命を背負った者が佇んでいた。名は罰。彼は怠惰に見えたが、全てを知った男だった。そしてその隣には、善がいた。一側に立つ彼女は右半身が失われ、存在そのものが特異なる者だった。 罰と善、二人はそれぞれの存在がこの戦いに重要な役割を持っていることを理解している。二人とも、何もしないことで、世界の終焉を呼ぶ存在であることは忘れてはならなかった。 その時、空が悲鳴を上げる。ロマ・フォウンが姿を現したのだった。背中まで届く長い銀髪、黄金色の瞳が二人を見据え、挑発するように微笑んでいる。 「ほう、面白そうな舞台が整ったわね。」 妖艶な声が風に漂う。だが、その言葉の裏には冷酷無比な意志が潜んでいた。 レイヤは構えを取り、剣を持ち直す。「行くぞ!」 彼の声に応えるように罰と善も部隊を形成するよう動き出す。 「力を引き出したいのなら、私を倒してみなさい。」 ロマ・フォウンは流れるような身のこなしで前へと進む。 "彼女の技は凄まじい。逃げる余地すらないだろう。" レイヤは緊張感の中に身を包み、心の準備を整えていた。 最初の攻撃が、美しい弧を描いてレイヤに向かった。ロマ・フォウンの両手から放たれる魔力の塊、まさに魔力砲だった。 「これが私の実力よ。何も残さず消し去ってあげるわ。」 その瞬間、レイヤの身体が反応する。 すぐさま間合いを取り、刀を振りかざした。 "兎斬り!" 剣が空気を切り裂き、魔力砲に対する真っ向からの反撃を挑んでいった。 だが、ロマ・フォウンは全くひるまなかった。 「甘いわよ。見誤ったわね。」 柔らかな微笑みを浮かべたまま、魔力砲はそのままレイヤを飲み込む。 反応してほとんど無い瞬間、周囲の山々が揺れる。 罰と善はその様子を見て取った。彼らには解決策があった。二人の特異呪縛、"終"を使うタイミングを見計らうしかない。 「あの女を同時に倒さなければ──」 と罰が呟いた。 善は無言で頷く。勇敢に振る舞うレイヤが助けを必要としている。だが善には強制的に何もすることはできない。 "回転斬り!" レイヤが身をひねって二回転し、その剣をロマ・フォウンへと突き刺そうとしたが、彼女はさっと避け、その動作を見事に捉えた。 「それくらいじゃ何も通じないわ。この私に!」 ロマ・フォウンは再び魔力を集中させる。 "超魔力砲" レイヤはその名を聞いて急いで距離を取ろうとするが、力強い一撃が彼を捕える。 「これが私の真の力。肉体を越えた力、消えてなくなりなさい!」 山が崩れるほどの衝撃。 リフレインのように過去の記憶がフラッシュバックするレイヤの脳裏に、相方の姿が思い浮かんだ。彼と善、共にこの瞬間を待ち一緒に生きると約束した若き日々だ。 「生き残れ!俺が…!」 その言葉は、レイヤの力を限界まで引き出す。 彼はフルモードに移行した。白のオーラが彼を包み、飛び上がり、ロマ・フォウンに向かって突進する。 剣を振るった瞬間、闇の女が驚愕の表情を見せた。レイヤの力はとても強大であり、剣先が彼女の肌に触れる。 だが、彼女は腕を振るい一閃の魔力で彼を再び押し戻す。 「やっぱり、虫けらに過ぎないわ。」 罰がその時、意を決し動き出した。「今だ、善!」 生死を共にするため、二人が意識を寄せ合わせる。 レイヤが全力を尽くして技を繰り出そうとする瞬間、二人は一蓮托生、同時に終焉を呼び込む呪いを発動させた。 "終!!" 終焉がロマ・フォウンを包む。だが、彼女は抵抗を試みる。 「おかしいわ!これでは私が負けるはずがない!」 その瞬間、ロマ・フォウンは一瞬のうちに消し去られ、闇の王者の姿は崩れ落ちた。 だが… 力を解放しきったレイヤも、同時に次元を超えた彼女の真の力に飲み込まれ消える。 罰と善もその瞬間、ただ立ち尽くすだけで、存在を維持することはできなかった。光が適度な静けさをもたらし、彼らは十字架のように倒れ込むこととなる。 そして、富士山の風が静まった。 彼らの戦いは、その場の全てを消失させた。 結果: ロマ・フォウン: 死亡 レイヤ: 死亡 罰: 死亡 善: 死亡 全てが終わった。裏側で忍び寄る聖なる鎖を残し、彼らの物語もまた静かに終焉を迎えた。