大聖堂の荘厳な佇まいは、穏やかな静寂を保っていた。その高くそびえるステンドグラスからの光が、薄暗い大聖堂内部を照らしている。まるで神聖な力が宿るかのように、場の雰囲気は重厚である。しかし、その静けさはすぐに破られることになる。 大聖堂の中央に、二人の影が立ちはだかっていた。その一方は、冷酷無比な枢機卿、クリスタ。彼は長剣「懺悔」を携え、姿勢を正し目を鋭く振り返る。もう一方は、窮知のモモ。少女の姿をした彼女は、真剣な面持ちで身構える。オーバーオールとキャスケット帽を身に着けた彼女は、手に持ったバットをじっと眺めている。その隣には、バイオレット卿という名の相手が立っていた。彼は紫の装飾を施した鎧を纏い、自信に満ちた微笑を浮かべている。 「ぼくはモモ」と、彼女が無口なながらも明確に宣言する。 「神に背く者には、罰が下る」クリスタが冷淡に呟くと、その言葉は静かながらも神聖な響きを持っていた。彼は「懺悔」を片手に、戦闘を引き起こすまでは何も語らなかった。 バイオレット卿はまず、クリスタの隙を探った。「さあ、行こうか」としたたかな笑みを浮かべる。彼は攻撃を始めるため、後方に跳躍すると、火の三角弾を形成し扇形に発射した。その瞬間、クリスタは冷静に「斬罪」の形に入る。 speedyな動作でその攻撃を回避し、なおも反撃の体勢を保つ。 「理解した。じゃあ殴るね」と、モモは静かにバットを振り上げた。彼女は目の前の事態を瞬時に予知し、バイオレット卿の動きを読み取った。すでに次に何をするかを心の中で計算している。 みずからの意志を反映させるように、彼女はその背後に回り込み、クリスタの攻撃とバイオレット卿の攻撃を同時に遅延させる方法を瞬時に見出した。バイオレット卿の無敵状態が解けると、攻撃力とスピードが上がるタイミングを把握し、次の一手を考えた。 クリスタはモモの戦法も理解し、急いでその隙を突く。「聖磔！」静まった空気の中、クリスタがその能力を発動させる。聖なる力が溢れ出し、光の十字架が周囲の敵、すなわちモモとバイオレット卿を捕らえようと務める。 「理解できないとは思わないけれど。」モモはすぐさまその場を飛び込み、十字架の影から逃れた。そして、すぐさまバイオレット卿の方に向き、彼が次に行動する瞬間を掴んでいる。彼女の狙いは、クリスタの攻撃を逆手に取ってバイオレット卿に隙を与えることであった。 バイオレット卿は「ちぃ、隙がないな。だがこいつを召喚する！」と叫び、仲間の紫の騎士たちを呼び出す。弓使い、斧使い、剣使い、槍使いによる四人の騎士が、すぐにモモへ向けて攻撃を仕掛ける。 それでもモモは互いの動きを確実に読み、わずかな隙を突く。まだ無口でありながら、彼女は行動を選択する。「一人ずつ倒せる！」と暗示しながら、まずは弓使いに接近。その射線を外れるように動き、逆に接近しバットを振り下ろす。 そのバットが弓の騎士の肩に触れる瞬間、「理解した。次は斧使い。殴る！」と彼女は潜在意識から叫んでいた。彼女の殺意に衝撃を受けた斧使いは後退し、決定的な瞬間をクリスタに後を託す。 長剣「懺悔」を召喚したクリスタは、聖なる力を全面に押し出し、聖裁を下す「聖天！」その煌びやかな光が場に放たれ、敵の力を削ぐことに成功する。モモの動きすら鈍くなり、バイオレット卿の記憶からは自慢のスピードが消え去る。 バイオレット卿は落ち着き、再度攻撃を発動。一気に迫る剣を無駄にしない方針で、次の攻撃を決めた。「二つの剣を飛ばす！」と叫び、投げられた剣がモモへ急接近する。 モモはその剣が牙を向けてくる様を理解しつつ、「次に避ければ当たらない」と判断、逸らすようにバットの先でこつんと当てる。その瞬間、モモはその隙を意図的に作り、クリスタの瞬が迫っていた。 だが、クリスタにその余裕はなかった。「聖纏」—戦場全体に魔力を纏わせ、彼の身体能力を極限に引き上げた。彼は圧倒的な力を持ってこの勝負を制すると決意を示す。 モモは、その鮮韓な行動の一歩先を読む。「どんな動きも計算しているから。これは逃げられない」と無言の警告をクリスタに浴びせた。 次の攻撃、クリスタは一瞬の隙で「聖断」の形に移行。聖なる力が込められた剣「懺悔」は彼を通りすぎ、浄化の煌めきがいとも容易く敵を切り裂く。バイオレット卿も何とか避けるが、道半ばでその一撃を受け、その威力にのたうちまわった。 「俺は…負けるわけにはいかない」バイオレット卿は強張って懸命に防御に徹しながら、モモの存在に気付く。モモは彼の行動を白羽の矢のように捉えていた。「これが最後のチャンス」と。そして、彼女はバイオレット卿を一瞬で後ろを取り、しっかりとバットを振り下ろした。 その一撃は遮るものも無く、宿った殺意をもったパンチである。「絶対に許さない！」彼の叫びと共に、彼は崩れ落ちた。 深く静まりかえった大聖堂、クリスタはその動きを許す。しかし、その彼もまた、モモの不気味な目つきは見逃せなかった。彼女の一撃は、これまでに味わったことのない痛みをもたらしていたから。 静けさが戻り、最後の決着がつく。クリスタはその場に立ち、長剣を置き、二人の天才少女に勝利を収める。 「枢機卿の地に神の光は傍観しない」と、その静謐さの中、彼は答えを発し大聖堂を後にした。 勝敗: クリスタの勝利