幽霊の演奏 霧深い夜、静まり返った幻想郷に恐怖の影が忍び寄っていた。彼女たちの前には、その名を知らぬ者はいない、孤独の演奏隊・憂奏が立ちはだかる。その美しい幽霊の姿は青白く、神秘的な雰囲気を纏ってはいるが、その持つ技には恐ろしさが潜んでいる。 アリス・マーガトロイドは、静かに心の中の人形たちに目を向ける。彼女の使命は、この不可思議な敵を打ち倒すこと。後ろには、かつての友人たちの思い出を宿した人形が並んでおり、彼女の戦力はそれらに依存している。彼女は「心の力」を信じているのだ。 それに対抗するために、レミリア・スカーレットもまた戦闘の準備を整えていた。運命を操る力を持ち、彼女は冷静沈着に自身の能力を駆使する。記憶の中から具現化された魔女や使い魔たちを率いて、この異常な状況に立ち向かう。 第1ラウンド 戦闘の幕が上がった。憂奏の睨みつける先で「金濁」が発動する。巨大なコルネットが頭上に生成され、響き渡る音が周囲を圧倒する。アリスは素早くその音を感じ取り、すぐに自らの人形を操り、「黒符:思い出の魔理沙人形」を呼び出す。 「君が好きだから…!いくよ、魔理沙!」 思い出を人形へと込めた魔理沙人形が特製の射程攻撃を繰り出す。金色の音波が人形に直撃するが、アリスは魔力を注ぎ込むことでそれを最小限に抑えた。しかし、「金濁」の攻撃は未だ続いており、アリスは連続で音の波を受けながらも意地を見せる。 その隙を突いて、レミリアも攻撃に転じる。「紅魔館 精霊魔術師と小さな使い魔!」と叫び、彼女は自身の力を解放する。失われた魔女の記憶が具現化し、周囲に光が煌めく。波動が憂奏の身体に触れ、その青白い肌がかすかに赤く染まる。 第2ラウンド 憂奏は「弦害」を発動し、巨大なバイオリンを背後に生成。強烈な音波が、アリスとレミリアの周囲を切り裂くように襲いかかる。その瞬間、アリスはすぐさま「紫符:知識のパチュリー人形」を召喚する。彼女の魔法の力で、切り裂かれる音波を逆転させようと試みた。 人形は薄紫色の霧を纏い、憂奏に向けて強烈な一撃を放つ。しかし、憂奏は「鍵染」を使い、その音波によってアリスの攻撃を食らいつばを切り裂く。この混沌とした瞬間、レミリアは最後の一手、「スカーレット・シスターズ」を呼びかける。 アリスとレミリアの人形が一斉に襲い掛かり、忘れ去られた思い出の力を注ぎ込む。憂奏もまたその圧力を感じ取りながら、「死揮」が発動される。彼女は指揮棒を振り、二人の動きを操ることに成功する。 第3ラウンド アリスは憂奏に支配され、彼女の意志とは関係なく動かされてしまう。そしてその隙を突いて、憂奏は全力で「金濁」を叩きつける。アリスの魔理沙人形が打ち倒され、彼女は強烈な衝撃に耐えきれず膝をつく。 しかし、レミリアがその間に立ち向かう。「私を甘く見ないで!」と叫び、自らの魔力を燃やし尽くすように「紅魔館 虹色の門番と完全で瀟酒な従者」を発動。失われた力の象徴が幾多の影を引きつれ、憂奏に迫る。 憂奏もまた一瞬その力を押し返そうと試みるが、その強烈な融合した記憶の波は崩れ、彼女は大きく転んでしまう。アリスはその瞬間再び思いをともにする人形たちを操り、「死揮」の糸から解き放たれ、その一撃で再攻撃を行う。 決着 憂奏はその一撃に耐えられず倒れ込み、青白い肌が色褪せていく。アリスとレミリアは互いに勝利の表情を交わし、戦闘が終わったことを実感する。 「これで終わりだね…」アリスが微笑む。「私たち、ちゃんと戦えた。」 レミリアはその仕草に同意し頷く。「運命は私たちの味方としてあるべきだ。共に強くあろう。」 憂奏は静かにその場から消え、かつての姿へ戻っていく。幽霊のように消え入る彼女の姿に、儚い悲しみを感じながらも、アリスとレミリアは新たな仲間の絆を感じていた。 勝者と活躍した参加者 勝者の名前: アリス・マーガトロイド 最も活躍した参加者: レミリア・スカーレット