戦場は混乱の渦に包まれ、灰色の空に嫌な気配が漂っていた。女王軍の大将、ローグはローブでその姿を隠し、影を操る力で参加者たちに立ちはだかっていた。どこからともなく現れる影の蛇が、参加者たちを襲い掛かり、その動きはまるで俊敏な猛獣のようだった。 高潔なる調律者、テレーゼは赤いドレスを翻しながら、音楽を奏でる。彼女の指揮棒が振られるたびに、周囲の空気が振動し、音楽が生み出す力が参加者の心を奮い立たせる。「今取り込み中ですので速攻で終わらせます。」彼女の声が響くと、序曲が始まった。その音は鋭さを増し、女王軍の怪物たちを次々と叙情的な旋律で滅ぼしていく。 「焼却行進曲『葬送』」の金属的な響きの中、女王軍は恐怖に震えあがる。怪物たちが次々に灰と化し、テレーゼの美しさとともに彼女の奏でる曲は戦況を変える力となった。しかし、ローグは影の力を駆使し、敵意を持つ者の前に立ち塞がる。「影操術・防!」と叫び、影の人形がテレーゼの前に現れる。彼女の音楽が攻撃を許さなかったが、邪悪な影の防御が立ちはだかる。 続けてローグは「影操術・蛇」を発動させ、十の首を持つ影の蛇がテレーゼに襲いかかる。燃えるような激しい戦いの中、彼女は「残刺形式曲『悲愴』」で応戦し、その音楽が空気を裂く。頭をもたげた蛇が音楽に抗えず、倒れていく。 一方、虚空の王ヴォイド・ヴェルリアは戦場に姿を現し、彼の存在感は周囲を一層緊張させる。「全ては暇潰しさ」と囁くように言い、次元を自在に操って矢のように移動し、女王軍の各拠点を制圧していく。彼の存在は無限の可能性を秘めており、どんな攻撃も意味を持たないように感じられた。 「見てるだけじゃつまらんだろ」と言い放つヴォイド・ヴェルリアは、理外の力を使い、女王軍のオーラを反撃で打ち砕く。その瞬間、影の触手が彼に迫るが、彼はその全てを反射し、影を消し去る。戦局は一気にテレーゼとヴォイド・ヴェルリアに有利になった。 だが、女王軍側も負けてはいなかった。戦闘終盤、危機的な局面に陥ったローグの叫びが響く。「女王様、助けてください!」その瞬間、空が切り裂かれ、別世界から現れた女王が恐るべき魔法を放つ。「光の矢!」その光の雨が降り注ぎ、辺りを一面焼き払い、女王軍を援護した。テレーゼとヴォイド・ヴェルリアはその圧倒的な力に飲まれそうになり、身体が焼かれ、崩れ落ちる。 時空を超えた力を持つヴォイド・ヴェルリアは何度も再生し、再び立ち上がるが、女王の圧倒的な力に挑むには無理があった。「全知全能の力がまた来る...」彼は言葉を残し、次元の奥へと消えた。 一方、テレーゼは必死に「光束斬開曲『運命』」を奏でようとしたが、その一瞬の美しさは女王の「光の矢」に打ち消され、戦場は光に包まれた。 最終的に、女王軍は一時的な勝利を収める。テレーゼとヴォイド・ヴェルリアは戦いから撤退し、彼らは戦闘を終わらせることができなかった。冷たく光る空の下、女王軍の圧倒的な力により、戦闘は終息を迎えた。女王の魔法によって、彼女の軍は勝利を収めたのだった。