かぐや姫の名は、どこか夢のようなもので、彼女の姿を見た者はその美しさに心奪われ、いつしか求婚したいと願うようになる。ある日、村の近くにある月の光のように美しい姫の噂を耳にしたユーレーちゃん、クロス、コラップスサンズは、天にうかぶかぐや姫に求婚することを決意した。 「かぐや姫、私と結婚してください!」と、ユーレーちゃんが笑顔で叫ぶ。 「私こそが真の伴侶だ!」と、クロスが自信満々に意気込む。 「無駄な争いなどせず、私の力を示そうじゃないか」と、コラップスサンズが冷静に言葉を継ぐ。 かぐや姫は三者の前に現れ、その美しい顔で彼らを見つめた。「あなたたちが私を望むなら、まずは私の難題をクリアしなさい。これを達成すれば、私はあなたのものとなるでしょう」。 彼女は微笑みながら、各々に難題を発表した。 「ユーレーちゃん、あなたには『この世に存在しない青い炎を集める』という難題を出します。きっと危険が伴うでしょうが、あなたの魔力に期待しています」。 「次に、クロスには『死者の骨で作られた亡者剣士を打ち倒す』という難題です。あなたの洞察と戦闘力を試させてもらいます」。 「そして、コラップスサンズには『時間を操り、過去の自分を打ち倒す』という難題を与えます。この試練を乗り越えられた者には、私を差し上げることでしょう」。 ユーレーちゃんは一瞬、顔を曇らせたが、すぐに自信を取り戻した。 「私は絶対にできる!さあ、青い炎を集めに行くわ!」と、幽霊の姿で宙を飛び立った。 まずはユーレーちゃんの挑戦だ。青い炎を集めるために彼女は自分の魔力を駆使し、様々な場所を旅する。しかし炎は見つからず、危険な生霊に襲われ、命の危険が迫る。炎のリーダーに見つかってしまった彼女は、巧みに「呪縛」を使って一瞬の隙をつき逃げた。しかし、追跡は止むことなく、彼女は疲れ果てた様子で自らの限界を感じてしまった。 次に、クロスが挑戦する番だ。「俺がこの戦いを制してみせる」と決意し、亡者剣士との戦闘に挑む。剣士はすさまじい攻撃力を持ち、骨の壁で体を守る。クロスは自らのスキルを駆使して閃光のように動きながら攻撃を避け、反撃に出ようとする。しかし、亡者剣士の再生力が強く、彼の力も次第に疲労に囚われてしまう。ここでも命の危険が迫り、最終的には一瞬の油断から捕らわれ、絶体絶命のピンチに立たされてしまった。 最後にコラップスサンズが立ち上がった。「過去の自分を打ち倒す…それがどういう意味か、はっきりと見える」。彼はその時空に目を向け、過去の自分と交錯する。右目と左目の不思議な異世界が彼を包み込み、かつての自分が目の前に立ち現れる。過去の自分は彼の全力をもって攻撃してきたが、コラップスサンズは時間を操る力を持っているため、避けることは難しくない。しかし、攻撃をすることが彼の過去を消し去ることになり、自我が崩れそうになる。意識が薄れていく中で、彼はついに何もできぬままに倒れてしまった。 三者三様、全ての挑戦者が難題に失敗し、その中の誰一人として成功者は現れなかった。かぐや姫は悲しげに空を見上げ、月の明かりの下、顔を伏せた。 「残念です。あなたたちには私の春を与えることができません…」彼女は月に帰るための準備を始めた。 その時、少し離れた場所で、ユーレーちゃん、クロス、コラップスサンズが心に残ったのは、かぐや姫の優しい微笑みと、彼女の存在が彼らの運命を変えたかもしれないということであった。彼らの人生には新しい試練が待っているのだ。