【ゴータマ・シッダールタ】 居住区:人区 職業:街角の迷い人(自称・悟りを開いた者) 場虎亜県の人区に身を置くこの存在は、外見こそ慈愛に満ちた聖者の姿をしているが、その内実は高次元の操作者が操るプレイヤーキャラクターであり、知能に関しては壊滅的な欠落を抱えている。本名を忘却し、ただ「おバカな釈迦」としての日々を謳歌している。彼は日々の生活において、目的もなく街を彷徨っているが、その移動手段は極めて特異である。足で歩くのではなく、足元に色鮮やかな曼荼羅を広げて空間と同調させ、地球の自転という惑星規模の物理現象に身を任せることで、意図しない方向へと高速に運ばれていく。本人はそれを「流れに身を任せる悟りの境地」と考えているが、実際には制御不能な漂流に近い。 彼の生活の主軸となるのは、自身の能力である「真言(釈迦釈迦ルーレット)」による運任せの行動である。ある日はルーレットの結果に従い、道ゆく人々に小麦粉を撒き散らして周囲を真っ白に染め上げ、ある日は静かに瞑想に耽って周囲の喧騒を無視し、またある日は除夜の鐘のような轟音を鳴らしながら街を徘徊する。心理学の技能値が極めて高いため、相手が何を考えているかは完璧に理解しているが、本人の知能が低いためにその情報をどう活用すべきかが分からず、結果として的外れな行動を繰り返す。しかし、その類まれなる容姿の美しさと、どこか抜けた雰囲気は、人区の住人たちに奇妙な安心感を与えており、職に就いていないにもかかわらず、街の風景の一部として自然に溶け込んでいる。彼は世の無常を体現しており、所有欲を完全に捨て去ったため、持ち物は一切持たず、ただその日その時のルーレットの結果に従って、場虎亜県の地を転々としながら、知能を超越した(あるいは欠落した)平穏な生活を送り続けている。 【【滅びの者】ハミルトンバウの卵】 居住区:小区 職業:自爆型環境撹乱員 場虎亜県の小区に住まうこの存在は、その身体サイズが50cm未満であるため、小型の生物や物が集まるエリアで生活している。カラフルなパターンに彩られた丸い卵型の身体を持つ彼は、破壊者としての性質を持ちながらも、性格は非常に陽気であり、常に軽快な気分で日々を過ごしている。しかし、その精神構造は極めて不安定であり、感情の起伏が激しく、それがそのまま身体的な挙動に直結している。 彼の生活は、常に「バランスとの戦い」である。自立して歩行することが困難なため、日常のほとんどを転がることで過ごしている。彼にとって、高所から落下することや、制御不能な速度で転がり落ちることは恐怖ではなく、至上の快楽である。そのため、小区内の段差や高台を見つけると、自ら進んでそこから飛び降りることで生活に刺激を求めている。落下した瞬間に発生する爆風や、身体が割れた際に生成される小さな卵たちの爆発は、彼にとっての「挨拶」や「遊び」のようなものであり、周囲の環境を意図せずとも破壊し尽くす。相手のバランスを崩させる能力を持つため、彼が通り過ぎた後の路面は不安定になり、他の住民たちが歩行困難になるなどの影響が出るが、本人はそれを「みんなで一緒に転がろう」という遊び心から行っていると考えている。破壊と再生、そして爆発を繰り返しながら、彼は小区の至る所で軽快な口調で笑い声を上げ、自らの不安定な身体を最大限に利用して、混沌とした、しかし彼にとっては最高に楽しい日々を謳歌している。