戦闘前の紹介 ナーハリヒト地方の魔物 - 種族: 北部高原に巣食う人型の魔物(後々魔族と呼ばれる可能性あり)。肉食で獰猛、目にする生物を恐れず好戦的に襲う。 - 名前: ナーハリヒト地方の魔物 - 外見: 身長2m超の巨体、鈍色の肌に衣服や防具を纏う。 - 能力値: 攻撃力40、防御力15、魔力3、魔法防御力2、素早さ40。 - 武器: 巨大な剣。斬れ味が鋭く、とても硬い。 - 喋り方: 喋らない。呼吸音と行動のみで目的を告げる。 - スキル: 物理攻撃を得意とし、魔法攻撃に弱い。身体能力が高く、力が強く素早い。防御魔法を一撃で叩き割る。光線系の魔法を素早い身のこなしで躱せる。武器を素手で受け止められる。飛躍力が高く、空中にいる相手も攻撃可能で、剣の衝撃で叩き落とす。物理が弱い魔法使いに対して非常に強く、一級魔法使いを圧倒できる。 異次元の鉄塊 - 種族: 異次元の物体。意識を持ち行動するが、喋らず、意識に干渉する技が効かない。 - 名前: 異次元の鉄塊 - 外見: 大きさのバラバラな鉄の立方体。 - 能力値: 攻撃力25、防御力47、魔力2、魔法防御力24、素早さ2。 - スキル: 転がって相手に突撃する。1秒毎に分裂し、相手を包囲して押し潰す。攻撃を食らうと異次元の硬さで防御力が25増加し、全面が刺々しくなり相手にダメージを与える。スキルを無効化または消されるとすぐに無限に分裂して相手を押し潰す。本体が倒されると112個に分裂し、そのうち1個がすぐに本体となり相手を覆い潰す。 --- 第1章: 巨獣の咆哮と鉄の覚醒 北部高原の荒涼とした大地に、風が低く唸りを上げていた。灰色の空の下、岩肌の露わな丘陵が連なるこの地は、生き物の息吹すら希薄な場所。そこに、鈍色の肌を覆う衣服と防具を纏った巨体が現れた。ナーハリヒト地方の魔物――身長2mを超える人型の魔物は、巨大な剣を肩に担ぎ、荒い呼吸音を響かせながらゆっくりと歩を進める。その目は獰猛な光を宿し、肉食の本能が周囲のあらゆるものを獲物として認識していた。喋らないその存在は、ただ行動だけで目的を語る。今日の標的は、視界の端に転がる異様な鉄の塊だった。 一方、異次元の鉄塊は、最初は小さな立方体として静かに横たわっていた。表面は冷たく鈍い光沢を放ち、まるでこの世界の物理法則を嘲笑うかのように存在する。意識はあるが言葉を発さず、ただ本能的に脅威を感知すると動き出す。魔物の接近を感じ取った瞬間、鉄塊はゆっくりと転がり始めた。素早さは低いが、その質量は大地を震わせ、転がる音が不気味に反響する。魔物は即座に反応し、剣を構えて身構えた。戦いの幕が、静寂を切り裂いて開いた。 魔物はまず、飛躍力を活かした高速の突進を仕掛けた。素早さ40の身体が風を切り裂き、地面を蹴って鉄塊に向かって跳躍する。巨大な剣が弧を描き、鋭い斬れ味で鉄塊の表面を狙う。ズシャン!という重い衝撃音が響き、剣先が鉄塊に食い込む。攻撃力40の物理打撃は、鉄塊の防御力47をわずかに削るが、完全には貫通しない。鉄塊は攻撃を受けると即座に反応し、異次元の硬さで防御力が25増加――今や72もの鉄壁の守りを誇る。さらに表面が全面的に刺々しく変形し、剣を引き抜こうとする魔物の腕に鋭い棘が突き刺さる。魔物の防御力15はこれを防ぎきれず、軽いダメージを負うが、痛みをものともせず呼吸音を荒げて後退した。 鉄塊は反撃として、転がる勢いを増して魔物に突撃する。攻撃力25の質量が、鈍重だが確実に迫る。魔物は素早い身のこなしで横に飛び、剣を振り回して牽制する。鉄塊の素早さ2は追いつけず、ただ地面を抉るだけに終わった。しかし、鉄塊は1秒ごとに分裂を始める。最初は2つに、続いて4つへ。包囲網を形成し、魔物を囲むように転がりながら押し寄せる。魔物は剣を高速で回転させ、分裂した鉄塊の一つを叩き割るが、それは新たな分裂を誘発するだけだった。戦いはまだ始まったばかり。魔物の獰猛さと鉄塊の不死性が高原の空気を震わせていた。