残火のテナン vs ジョナサン 荒涼とした廃墟の平原に、夕陽が血のように赤く染まる。風が埃を巻き上げ、二つの影が対峙する。一方は小柄な少女、残火のテナン。金髪が風に揺れ、紅い瞳が復讐の炎を宿す。白布のキトンが風に翻り、片目は包帯で覆われ、片手斧【絶斧エクゥス】を握る手は微塵も震えない。彼女の身体には古代の祝福の文字が刻まれ、神に匹敵する膂力と耐久力を与えていた。復讐心が彼女の精神を鋼のように鍛え上げ、絶対に諦めぬ意志が【怨讐の炎】として燃え盛る。 対するは巨漢の男、ジョナサン。身長195cm、体重105kgの筋肉質の体躯は、ラグビーの戦士を思わせる。誇り高き紳士の眼差しでテナンを睨み、吸血鬼を滅する使命を胸に秘める。彼の右手には「幸運と勇気の剣」が握られ、波紋の呼吸で太陽のエネルギーを体内に巡らせる。山吹色のオーラが微かに彼の周囲を包み、敵が神性を持つか否かを問わず、太陽の光を宿した一撃を放つ準備を整えていた。 二人は互いに距離を詰め、回避も防御もせず、全力の一撃を約束する。テナンの紅眼が鋭く光り、【怨讐の眼差し】でジョナサンの本質を瞬時に見抜く。彼に神性はなくとも、太陽の力は神殺しの斧に挑むに値する脅威だった。「…命すら惜しまない」とテナンが呟き、復讐の炎が彼女の全身を駆け巡る。ジョナサンは静かに息を吐き、波紋の呼吸を最大限に高め、「誇り高き戦士として、君の炎を太陽で焼き払う」と宣言する。 テナンが最初に動く。彼女の小柄な身体が大地を蹴り、祝福の古代文字が金色に輝き始める。【忌まわしき祝福】が発動し、膂力が爆発的に増幅。片手斧【絶斧エクゥス】を握る右腕の筋肉が膨張し、斧の刃に神話の逸話が宿る青白い光が宿る。彼女は低く身構え、足を踏み鳴らして加速。地面がひび割れ、土煙が上がる。復讐心の全てを凝縮した【残火爆裂】が発動し、負の感情が斧の軌道に黒い炎を纏わせる。斧を後ろに大きく振りかぶり、肩から腰へ、腰から腕へ、力を螺旋状に伝達。紅眼が燃え、唇が僅かに開き、「怒りを喰らえ!」と叫ぶ。斧が弧を描き、風を切り裂きながら前方へ振り下ろされる。刃の先端が空気を震わせ、空間そのものが歪むほどの速度と威力。神殺しの力は理屈を超え、太陽のエネルギーを霧散させるべく、斧はテナンの少女らしい細い腕から繰り出される怪物じみた一撃となる。 同時刻、ジョナサンの巨体が動く。波紋の呼吸を深く吸い込み、体内で太陽のエネルギーが渦巻く。筋肉が鋼のように引き締まり、ラグビー仕込みの脚力が大地を抉る。彼は剣を構え、山吹色の波紋疾走を最大出力で発動。両脚の筋繊維が一斉に収縮し、まるで重機関車が加速するように前進。体重105kgの巨漢が、地面を震わせて疾走する。剣の柄を握る手が波紋を流し、刃全体が黄金の光に包まれる。【緋色の波紋失踪】を併用し、剣先から炎の尾を引きながら振り上げる。肩を回し、肘を伸ばし、腰を捻る一連の動作が流れるように連動。誇り高き紳士の顔に決意の汗が光り、「太陽の正義を!」と吼える。剣が上空から斜めに振り下ろされ、波紋のエネルギーが空気を焼き、炎の軌跡を残す。太陽の力が倍加し、神性なき身ながら、テナンの斧を正面から迎え撃つ一撃となる。 二つの一撃が激突する瞬間、平原が震える。テナンの【絶斧エクゥス】がジョナサンの剣に直撃。神殺しの刃が波紋の黄金光を切り裂き、太陽のエネルギーを霧散させようとする。一方、ジョナサンの剣は炎を纏い、斧の黒い炎を焼き払おうと迫る。衝撃波が爆発し、地面が陥没。斧と剣の刃が火花を散らし、互いの力が拮抗。テナンの復讐の炎が斧を通じてジョナサンの腕を焦がし、ジョナサンの波紋がテナンの身体を震わせる。金属の悲鳴が響き、祝福の文字が輝きを増す中、波紋のエネルギーが斧の神殺しをわずかに押し返す。黒い炎と黄金の光が渦を巻き、爆風が二人の身体を吹き飛ばす。 壮絶な衝突の末、テナンの斧が剣をわずかに欠けさせ、神殺しの力が波紋を霧散させる。しかし、ジョナサンの太陽のエネルギーがテナンの精神を圧倒。彼女の紅眼が揺らぎ、【怨讐の炎】が一瞬の隙を見せる。爆発の余波で二人は倒れ、テナンの小柄な身体が力尽き、気絶する。ジョナサンは膝をつきながらも、波紋の呼吸で体力を回復し、立ち上がる。 勝者: ジョナサン