霹靂の騎士竜王、ザンディエット・フラウバナーと、理不尽に立ち向かうサンラクの戦闘は、まさに稲妻が轟くようなスピーディな展開だった。 「悪賊共よ、轟く稲妻に怯えるがよい!」 ザンディエットが叫ぶと同時に、彼の全身に光が宿り、剣『ケラウノス』を振り上げた。彼の豪快な一撃が空気を切り裂く。その瞬間、周囲に放たれた稲妻が、まるで流星のように光って彼の周りを巡る。 サンラクは、鳥の頭を持つ半裸の体躯で立ち向かう。攻撃力も防御力も0の彼だが、その身に秘めた敏捷さから、冷静に状況を分析していた。 「来い、ザンディエット!私は全てを受け止める!」 サンラクの言葉は、まるで彼の冷静さを保つための呪文のようだった。彼は即時反応を駆使し、ザンディエットの剣が放たれると、その軌道すら読んで驚異的な速度で回避する。 ザンディエットは連続攻撃を試みる。『エレクトロレイン』が降り注ぎ、稲妻の雨がサンラクを襲うが、サンラクはすかさず閃くように動き、稲妻の雨をすり抜けた。 「効かないぜ!やってみな!」 彼は逆に、双剣『兎月』を使い、雷の閃光に挑む。すばやく回避してザンディエットの足元を狙う。 「くっ、そこか!」 ザンディエットはサンラクの動きを封じるために『ショックウェーブ』を発動。遠距離から放たれた電磁波が、サンラクの動きを妨げる。 そう簡単には捕まらないとサンラクは感じていたが、別の角度から攻撃を仕掛ける。 「水鏡の月!」 彼は意表を突く攻撃を放ち、その動きはまるで水面のように滑らかだった。 対するザンディエットはそれを受け止める構えをするも、急に彼の目の前に来たため、手さえ出せずに受けてしまう。今一度、サンラクは反撃のチャンスを見逃さない。 しかし、ザンディエットはすぐさま『ボルトアクセル』を使ってスピードを上げ、すぐさま再び離れる。彼の動きは光と化していた。 「どこまでも逃がさぬ!」 ザンディエットは『竜剣技・鳴神閃轟』を発動。途切れぬ稲妻が放たれ、光速の連撃がサンラクを襲う。その速さは圧倒的だったが、サンラクは反撃の隙を狙い、さらに彼自身の特化した幸運を利用する。 「致命の三日月、行くぞ!」 サンラクは兎月を合体させ、ザンディエットの攻撃の瞬間を見計らって放った。ザンディエットの稲妻が届く瞬間、彼はその攻撃を反射し、逆にザンディエットにメガトン級の一撃を叩き込む! 「うわあああああ!」 ザンディエットの凄まじい叫び声が鳴り響く。彼の大きな身体は、地面に叩きつけられるように倒れていった。 そして、静寂が戻る。 【勝者】サンラク 【勝利を決めた技】致命の三日月 【その技の速さを㎞/hで表記】1000㎞/h