暗雲が立ち込めるゴーストタウンの中心部に、二人のスカベンジャーが足を踏み入れた。まず目を引いたのは、真っ白な外壁が所々崩れかけた古びた建物、「旧市役所」だ。 「ここにはきっと何かあるはずだ!」と、レイン・オーシャが言った。彼の手にはバットが握られており、その目には自信が満ちている。 「でも、気をつけて。バケモノがいるかもしれないから。」スキアーが言った。彼女はぴっちりスーツを着たエルフで、少しビビりながらも心の内では危険を恐れていた。 レインは周囲を見回し、風の力を感じながら、近づく。彼の心には仲間たちを守る決意が溢れている。 「僕がみんなを護るんだ!」と呟きながら、レインは建物の中へ足を踏み入れた。内部は埃にまみれ、長い間誰も来なかったのだろうか、静寂が広がっていた。 まず目の前に広がる長い通路を進んでいく。 突然、物音が聞こえた。暗がりから、何かの影がこちらに向かってきた。「バケモノだ!」 レインは速やかに発煙弾を取り出すと、軽く投げて煙幕を作った。視認性が悪くなり、目を錯乱したバケモノが動き回る。「行け、風盾!」 レインの声と共に、風の盾が目の前に現れた。バケモノはその衝撃に怯む。 「今がチャンスよ!」スキアーのナイフが光り、敏捷な動きでバケモノに迫っていく。「もらった!」と叫びながら、せん断するようにナイフを振る。 バケモノは一瞬の隙を突かれ、瞬時に倒れ込んだ。「やっぱり、大したことないわね。」スキアーは少し自信を持って言った。 だが、この戦闘は冒険の序章に過ぎなかった。二人は建物内をさらに探索し続け、味方さえも信用できなくなる危険な状況に直面する。 次の部屋の扉には、頑丈な鍵がかかっていた。「これが解錠できたら、きっと希少なスクラップがあるんじゃない?」とレイン。彼は周囲に風の力を送り、扉をより注意深く見つめ直す。「さあ、いくよ…」 「頑張って。」スキアーは心配そうに言った。レインは集中力を高め、鍵穴を触れて風で回す。だが、鍵は固く、全く動かすことができない。「うん、ダメだ。別の部屋に行こう。」 探索を続ける二人、外からは何の音もない静寂。レインの「豪運」により、次に見つけたのは、ボロボロの箱。中にはいくつかのバッテリーが転がっており、彼はその値を確信した。「これ、150デルの価値があるぞ!」 スキアーは正直、どうなるかと思いつつも、周囲を警戒しながら言った。「急がないと、この場所は危険だわ!」 レインは再び前進、次に立ち止まったのは「廃工場」だった。 「中はどうなっているんだろう…」レインが恐る恐る扉を開けた。工場内は完全に放棄された状態で、巨大な機械が静まり返っていた。ここでもバケモノの影がちらつく。 スキアーは急に不安が募り、「やっぱり戻った方がいいかも…」 「いや、前に進まなきゃ。風罠を使って、足止めしよう。」レインは集中してその場に風の罠を設置し、一時的にバケモノを阻止する。完全な安心感は得られないが、少しだけ時間を稼いだ。 次に見つけたのは、錆びた機械部品の束。これもまた10デルで、普通の物だった。 その後、酔いつぶれたバケモノに遭遇。レインは積極的に攻撃を開始した。「今こそ!」バットを振り下ろし、バケモノを蹴り飛ばす。「いいよ、いいよ!どんどん来い!」 「落ち着いて、レイン!」とスキアー。スキアーは慎重に後ろから近づき、ナイフで一撃を加えた。 少しの間、二人はバケモノを振り払い、先へ進むことが出来たが、油断は禁物だ。未だ探索は続いている。 「次は…どの建物に行こう?」レインが言う。スキアーは息を整えながら、「あっちの『廃病院』はいかが?」 両者はグッと引き締まった表情で、廃病院へ向かっていった。やはりその病院も、放棄された痕跡が色濃く残っていた。しかし、バケモノの気配を感じた瞬間、とりあえず探索を続けることになった。 やがて、二人はまたもやバケモノに遭遇。今度は小物ではなく、明らかに中物だ。手強いそうな姿。 「逃げろ、逃げろ!」 レインは風の力を発揮し、逃げる準備をする。「後ろは任せて、スキアー!」 スキアーは自分を信じた。「せーの!」と、全力で逃げる準備が整った。しかし、中物である緑色の化け物は近づくにつれ、強烈な怒りを示した。実を言えば、レインの読みも甘く見ていた。 横目でレインの風盾が打ち破られそうな瞬間。スキアーは、自ら「逃走」スキルを拡張使用する。「うまく逃げられるかしら…」彼女のぬるい自信が勝った。 後に二人はやっと、廃病院から脱出。最後には意外な収穫を手に入れた。 「えっと、結果はこんな感じかな。」レインが集めたスクラップの詳細を記録し始める。彼は嬉しそうに言った。「今日は結構良い成果があったかも!」 反対側でスキアーも、心配をしつつ書き留めていた。二人とも、冒険を通じての絆が深まったのを感じていたに違いない。 --- スカベンジャー達の集めたスクラップ - レイン・オーシャ 1. ボロボロのバッテリー - 150デル 2. 錆びた機械部品 - 10デル 3. 廃病院内のショットガン - 300デル 合計:460デル - スキアー 1. 廃工場のナイフ - 200デル 2. 錆びた工具類 - 50デル 3. 古びたエンジンパーツ - 30デル 合計:280デル 二人はそれぞれの成果を嬉しそうに見つめ、今後の冒険に胸を躍らせていた。彼らの冒険は続き、新たなスクラップを集めて行くのであった。