聖堂の中、光神を祀る床はまばゆい光に満ち、そこには秘められた神秘が漂っていた。しかし、その静寂を破るかのように、悪しき存在が現れた。それは、光の神、陽光であった。彼の姿は、光を纏った巨人のようで、彼が登場するやいなや、聖堂内部には殺気が満ち始めた。仲間たちの間に緊張が走る。 「我が名は陽光。この聖堂を神としての名にて占めさせてもらう。」その声は耳をつんざくほど大きく、全ての存在を圧倒していた。 レピカ・サリーフィアは握る細剣『悩める花』を見つめた。彼女の心には恐れはなかった。ただ、誰も傷つけたくない思いだけが根付いていた。「戦いたくないんです！お引き取りを……」と、優しい声で訴えた。だが、陽光は冷笑を浮かべ、その言葉を無視する。 「無駄な言葉だ。ここに立ちはだかる者は、皆塵と化す。」彼はまず、『光塵』を発動した。神力が宿った光の柱がレピカの頭上に降り注ぐ。彼女の周囲の空気が震え、恐怖を伴う爆風が吹き抜ける。 その瞬間、幼馴染お姉ちゃんが前に出る。「このビンタは愛の叱咤激励ですよ！」と、陽光に向かって希望のビンタを叩きつける。彼女の言葉には、相手を癒し、導こうとする思いが宿っていた。ビンタが陽光に当たる瞬間、彼の表情が一瞬崩れ、光の輝きが散った。 「邪魔だ！」陽光は怒りを露わにし、『光染』を用いて自身を強化する。まばゆい光が彼の体を包み、さらに威風堂々な姿となる。「塵になるのはお前たちだ！」 レピカはその光の波動に圧倒されつつも、冷静を保とうとする。彼女は『揺らめく花弁』を使い、細剣を構え、受けた心の傷を分散させようと試みる。その瞬間、光の柱が彼女の真上で炸裂する。本来、彼女を押しつぶすはずの力が、彼女の技によって緩やかに分散され、最小限のダメージで抑えられた。 「ありがとうございます！」罵声を浴びた陽光は、さらに憤怒し、『光徹』を使った。巨大な光の玉が現れ、瞬く間に小さな光の玉へと分裂し、それがまるで矢の如く仲間に襲い掛かる。 「うふふ、全てを浄化する奇跡の光ですよ。」幼馴染お姉ちゃんは、希望の結界を展開し、光の玉を寄せ付けない。分裂した光が彼女の周囲で消え去り、彼女の周囲だけは安全地帯となった。陽光はその状態に不満を隠せず、彼女を狙った攻撃を続けるが、決して入れることはできない。彼女が撒く癒しの光が、仲間たちを包み込み、無力化させていくのだ。 レピカは状況を見て、再び前に出る。「戦いたくないです、私たちには話し合う余地があります！」と訴えるが、陽光はその声を耳に入れずに、次なる技を繰り出す。『光牢』が発動するたび、その光に触れるもの全てが消え去る恐ろしさを持つ。 その攻撃を前に、レピカはあらゆる手を尽くす。彼女の細剣が光の牢を弾くが、直接的な攻撃はほとんど効かない。息が詰まる彼女の心に、幼馴染お姉ちゃんの優しい声が響く。「あなたも大切な幼馴染なんです。私が助けるから、一緒に戦おう。」その魔力を吸収し、彼女に元気を与えてくれた。その瞬間、レピカの気力が再び燃え上がる。 「行きます！」レピカは、意を決して『儚い生命に捧ぐ涙』を発動させ、すばやく陽光のもとへ近づく。彼女の細剣が光を纏い、陽光の懐へと突き刺さる。「この光の中で、痛みを与えることなく、あなたを止める！」 陽光は、その一突きに驚き、たじろぐ。この一瞬の隙を突き、幼馴染お姉ちゃんが立ち上がる。「希望の光！」彼女の技が、陽光の中にまるで一筋の光の道のように入り、彼に浄化をもたらそうとする。 光が爆ぜ、陽光は信じられないほどの力で後退し、彼の巨体が揺れる。周囲が眩しく光り、その瞬間、聖堂全体が美しい光に包まれる。最初は彼が持っていた神性が失われ、善なる心が光に変わっていく。 「お前たち、何という力を持っているのか。」陽光はかつての威圧的な姿を忘れ、然し、今は彼を包む優しい光が周囲を照らした。「我は、もう一度立ち上がる必要はない。お前たちの優しさを感じた。」 その言葉が聖堂に響いたとき、陽光は塵となり、光の中に消え去っていった。レピカと幼馴染お姉ちゃんは静かに肩を寄せ合い、果たした勝利をかみしめていた。 「やったね、レピカちゃん。私たちの光が勝った！」 「うん……でも、お姉ちゃんの力あってこそ。この勝ちはみんなの勝ちだね。」 聖堂は今、再び静けさを取り戻していた。しかし、その隅でそっと見守る不思議な光が二人を包み、聖堂の中は平和な空気に満ちていた。 --- 勝者: 祈りを捧ぐ神無き従者 レピカ・サリーフィア MVP: 幼馴染お姉ちゃん