夜の帳が下りた街の一角。そこには、お洒落だがどこかカオスな空気が漂う喫茶店『Dallas』がある。 店内では、頭に立派な魚を乗せた三毛猫のマスターDが、丸眼鏡をクイと上げながら、カウンターでぼーっとしていた。その横では、黒革ジャケットに身を包んだごついおっさんが、静かにコーヒーを啜っている。 そこへ、一匹の奇妙な生物が迷い込んだ。体長20cmのサンショウオである。彼は常に「万歳」のポーズを決めており、その眼光は全てを「参照」していた。 「いらっしゃーい!にゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 出迎えたのは、緑髪ツインテールのメイド、ライムちゃん。彼女はスマホでソシャゲを回しながら、軽快にステップを踏む。 「えーと、おきゃくさま?なんか変な魚さんが来たにゃー!あ、もしかしてバトルしに来たの?参加費5000円ね!にゃん!」 サンショウオは無言で万歳した。その瞬間、世界の理が書き換わる。彼が万歳したため、店内にいる全員が強制的に万歳させられた。 「わあああ!体が勝手に!万歳!にゃー!」(ライムちゃん) 「なっ、この俺が万歳を!?万歳!」(ごついおっさん) 「にゃーん!お魚さんが万歳してるから俺も万歳にゃーん!」(マスターD) サンショウオは静かに『参照』を開始する。ライムちゃんの能力、意思、勝利条件。それら全てを自分の管理下に置き、さらに「溺れさせる」という余興をぶち込んだ。突如、店内に大量の海水が溢れ出す! 「ぶふぉっ!にゃああ!溺れるにゃー!」 しかし、ここでライムちゃんの【不屈のギャグ耐久力】が発動。彼女は水中で泡を吹きながらも、虹色のペンを取り出した! 【虹のペン:描いた食材】 ・描いた食材:超特大の「揚げパン・スポンジ仕様」 ・効果:海水を全て吸収し、店内の水分をゼロにする。さらに相手をパンに埋め込んで固定する。 「にゃっほー!これで乾いたにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 パンに埋まって身動きが取れないサンショウオ。それを見たマスターDが、のほほんとした顔で物騒なことを言い出した。 「にゃーん、あんな小さい魚なら、俺がプリンターで超巨大ビル作って頭上にドカーンって落とせば解決にゃ~」 「おい、やめろ!店が壊れるだろ!」 ごついおっさんがマスターの首根っこを掴んで止める。審判として、おっさんは厳格に判定を下そうとしたが、サンショウオが再び万歳し、おっさんの「元・王宮騎士」という記述を参照して、彼を無理やり水槽にぶち込んだ。 「ぶくぶくぶくっ!(なんで俺がこんな目に!)」 「あー!おっさんが溺れてるにゃ!もう、いい加減にするにゃん!」 ライムちゃんが怒りのボルテージをMAXに上げた。彼女の体が光に包まれ、【猫耳メイド姿】に変身する!ギャグ補正が限界突破し、周囲の空間が漫画のような集中線に包まれた。 「必殺!特製ギガ盛りコーヒー・サイクロン回転にゃーー!!」 ライムちゃんはどこからともなく出した【超巨大コーヒーカップ】にサンショウオを放り込み、猛烈なスピードで回転させ始めた。遠心力でサンショウオの「参照能力」が撹拌され、意識が混濁する。 「にゃーーーーーーん!!(射出!!)」 ドガアアアアン!! サンショウオは店外の夜空へと一直線に吹っ飛ばされ、キラキラと輝く星のひとつになった。 夜空で輝く【お星さま🌟】が、ポツリと呟いた。 「参照しすぎて目が回ったねぇ~✨」 静寂が戻った店内で、ライムちゃんは満足そうにスマホを取り出した。 「ふぅ、疲れたにゃ!マスター、私の取り分1500円ちょうだいにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 マスターDは、頭の魚を揺らしながら、壊れた店内の惨状を眺めてため息をついた。 * 【被害額(円)】 ・店内の浸水による絨毯の買い替え代:150,000円 ・超巨大コーヒーカップによる壁の損壊:300,000円 ・サンショウオが参照して破壊したおっさんのプライド:プライスレス ・マスターDの精神的ショック(ビルを建てられなかった):0円 ・合計被害額:450,000円