スタジアムは異様な雰囲気に包まれ、左右に観客の興奮した声が響き渡る。その中心には、チームAとチームBが対峙していた。審判はその光景を見つつ、さっそく試合を始める合図を示した。 「さあ、始まりました!チームA対チームBの試合です!この試合の運命は、彼らの手にゆだねられています!」 審判は心の中で気合を入れた、が、彼の予想を超える出来事が次々と繰り広げられようとしていた。 試合開始と同時に、まず動き出したのは、チームAの「辻充電くん」だった。充電ロボである彼は、両手を高く掲げながら大声で叫んだ。 「うおおおお!電池の充電タイムだぁ!!!」 そして、彼は周囲のすべての電子機器に向かい、勝手に充電を始めた。観客の中でスマホをいじっていた人々も、彼に充電されていることに気がつき驚いていた。 「うおおお、あの充電ロボ何やってんの!?私のスマホが…!」観客が叫ぶ。 審判は額を抑えた。 「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」 叫びつつ、持っていたドデカい大剣を振り下ろす。辻充電くんは慌てて避けたが、そこには何もかもが非現実的に展開する光景が広がっていた。 次に、諦めてうどんを見るだけの男が地面にしゃがみ込み、そこにうどんの画像を取り出し始める。 「うどん食べたい…」 彼はずっとスマホをのぞき込み続け、自身がどれだけ戦闘に参加していないのかに気づかずにただうどんの画像を眺めていた。 「おい、あんたは何をしているんだ!?試合だぞ!」と審判は再びツッコむ。 「諦めちゃいけない、うどんの夢を追い続けるんだ!」彼もまた無視するかのように呟く。 チームB側では「超!!きゅうり!!!!!!」が眩しい緑色の体を揺らしながら、観客に向けてその存在を誇示していた。 「見て見て、これは全力きゅうりダイナミックだぞ!」 彼は容赦なく飛び跳ね、彼が狙った観客の隣で、バシンと地面を叩く。 観客がこの突拍子もないキャラクターを見て笑いながら、「そんな声大きくしないでくれ!」と叫ぶ。 だが、もっと驚くべきことは、シェフがその一瞬の隙をついて、美味しそうなフルコース料理を場内に放り出したことだ。 「どうだ、これがシェフの絶品料理だ。食べてみるか?」 観客の皆は目を輝かせてその料理に近づくが、そこに戦闘機「アルジャーノンズ・101010」が迫っていった。 しっかりと装甲を施したその機体は、他の機体たちを次々と投入し、場内を混乱の渦に巻き込む。「さあ、料理を求める皆さん、この戦場に突撃だ!」 すると、おもむろに「サク」と名付けられた巨大ロボットが大量に湧き出してきた。 「ジーク・ジオン!!」 その声と共に、サクたちは場内を埋め尽くし、うにょうにょうと動き回る。 サクたちが攻撃しようとすると、超きゅうりは回避能力を駆使してスルスルと素早く動き、次々と攻撃をかわす。「危ない、今のはギリギリセーフだな!」 状況は混沌としていくばくか、最新の充電ロボは無関係の電子機器を充電し続けるだけで、不気味な静けさがその中に漂っている。 観客が次々と異変に気づき始める。「なんだ、この試合…一向に進まないぞ!」 「早く二人とも戦いなよ!おじさんはお腹が空いてしまった!」 と騒がしい声に対し、辻充電くんは「スマホの充電が終わらない限り、俺は帰らない!」皆をイラつかせながら充電を続け、うどんおじさんは「うどんさえあれば、それでいい…」と呟く。圧倒的貧弱さでその場に居座っていた。 その時、彼に料理を求める観客が急増し、シェフは「皆、私の料理を食べて、もっと美味しいものを求めるんだ!」と叫び立てた。注目を彼に集めるなか、「サク」が「コツコツ」と音を立てて動き続ける。 「まだまだ増援が出せるぜ!こうして、ブチ込むぞ!」サクを総力で動かしきる様子は、場内の人々を戦闘ではなく、ただのお祭りにさせかけていた。 しかし、審判はついに耐えかね、全身全霊の声を張り上げる。「お前ら、試合そっちのけか!?この場面、なんだこれは!!!進め進め、早く!!」 再び大剣を振り下ろし、辻充電くんとサク、超きゅうりにあたっていく。 あろうことか辻充電くんは大剣を抱きしめ、「充電した!」 「お前は何してるんだ!!まったく…」と観客が困惑の声を上げる。 ついに、試合は終結を迎え、最終的にどちらが勝つべきか決める段階へ。 「さて、試合はずいぶん長引きましたが、勝利チームはチームBです!」 だが、特殊能力の効果があるのはサクだった。「量産型サク君、圧倒的存在です!」 観客の拍手と共に判明した、目立っていたキャラは「シェフ」だ。 「最高の料理で、みんなの食欲をそそった。それが功を奏した、シェフ、君の勝利だ!」 称号は『食のエンターテイナー』と決定され、スタジアムは拍手と悲鳴の中、賑わいを見せるのであった。 しかし、次の試合へ向けて控えているキャラ達の態度は、この混沌の試合の記憶と共に、忘れることは無さそうだ。