寛永10年の春、桜の花びらが舞い散る中、江戸城の中庭において二人の剣士が睨み合っていた。片方は「刀の極意」と名付けられた男、手駆露磁。もう一方は王国の若き大将、ミリアルド。二人の出自や武勇伝が、大名たちの口から流れるひとしずくの水のように周囲に広がる。 「立ったまま、私の攻撃を待ち受けるとは、余裕のある剣士だな。だが、貴様の攻撃なんぞ当たってるが効かないのだ!」露磁が刀を構えながら冷たい視線を送った。その瞳の中には自信と冷静さが宿っていた。 一方、ミリアルドはその自信を高笑いのように笑みを浮かべて迎え撃つ。「本当にそう思うのか?俺の剣は、累計2万℃の熱を誇っている。貴様の刀がそれを凌げるとは思えないがな。」彼は背中の赤羽を軽く撫でた。 「その紅の羽、果たしてどれほどの力を示すつもりか。」露磁は刀を一振りし、空中に舞う桜の花びらを舞い上がらせる。彼の刀は、魔力が宿った顕現の呪刀であり、消費することなく彼の直感を映し出すように光る。 試合が開始されると、二人は一瞬にして距離を詰めた。露磁は前方に身をかがめ、瞬時に相手の攻撃を受け流す。「痛いようなことは何もない、全て刀に受けさせるからな。」彼は言った。 ミリアルドは露磁の意図を察し、自らの攻撃を再び繰り出す。強烈なエネルギーに満ちた一撃が露磁の盾のように展開した刀に当たった瞬間、露磁はそのダメージを全て肩代わりさせ、『変換』を用いてエネルギーに変換する。「さぁ、今だ!貴様の力を借りるぞ!」露磁はミリアルドの能力を自陣に引き込む。 その瞬間、露磁は刀に感じたエネルギーを大きく引き上げ、ミリアルドに襲いかかった。「連斬力は見せられないが、これが私の実力だ!」一閃、露磁の刀は空気を引き裂いた。 「くっ!」ミリアルドは驚愕し、回避するもその一撃が肩に傷を残す。痛みも感じずに再び突進する。「今度は俺の番だ!」彼は背中の羽を広げ、重力を振り切るために力いっぱい跳躍し、空中から右手に形成した巨大なエネルギー剣を振り下ろした。 「ブラッドスラッシュアンダーザサン!」と叫び、赤く輝く太陽を背に立ちあがったミリアルドの剣が降り注ぐ。露磁の瞬間的な反応が試される。 「来い、全て受け止めてやる!」露磁は刀を交差させ、防御しようとしたが、圧倒的な力の前に押し込まれる。「ぐ…!このままでは!?」刀が持つ魔力の直接的な影響を受け始めた。 互いの切り札をぶつけ合い、二人は壮絶な攻防を繰り広げた。傷は互いに増え、露磁の肩にはミリアルドの刃の跡が赤く染まり、ミリアルドは露磁の攻撃によって胸元から血を流していた。それでも勝負は終わらない。 「この戦を通じて、貴様に教えてやる。力で世界を支配するとはどういうことか!」ミリアルドは叫び、がむしゃらに剣を振りかざした。 「貴様の言葉など、私には響かぬ。私がこの戦の勝者となる!」そう言いながら、露磁は最後の一撃を決めるためにその力を引き出す。 そして、運命の一撃が放たれる。刃がミリアルドの右腕を横切り、彼の血が鮮やかな赤で地面に落ちる。その瞬間、ミリアルドは膝をつき、力を失う。 「降参か。あるいは、死か。」露磁は静かに言った。 「…まさか、ここまでとは。」ミリアルドは苦い微笑みを浮かべる。「私は未だ、王国の理念のために…。だが、私はここで終わらなければならないのか。」目の前に見える勝利の影が現実になりつつある。 「今、此処で君の力は、私の力によって奪われたのだ。恥を忍んで降参した方が道理ではないか。」露磁は剣を降ろし、勝者としての言葉を続けた。 やがて、将軍は立ち上がり、勝者である露磁を明らかにした。「手駆露磁、見事である!お前の剣の冴えに賞賛を送る!」 露磁は頭を下げ、「ありがとうございます、将軍。私の刀が示した力が、あなたの期待に応えられたことを嬉しく思います。」 将軍の前で露磁は凛と立ち、最後に桜の舞う季節にふさわしい和歌を詠み始めた。 『桜の花 舞い散る中で 剣の道 互いの力を 称え合い得て』 訪れた静寂の中、将軍の面子を守りつつ、露磁は新たな未来への一歩を踏み出した。