ギルドの広間は、雑然とした資料と依頼書で溢れていた。私たち、即席のパーティのメンバーは、初めて名前を交わしたばかりの見知らぬ者同士。だが、目の前には待ったなしのギルドの山のような依頼が山積みで、そこには一つの使命があった。 「何を選ぶべきか?」と、最初に口を開いたのは【十六夜之王】ツクヨミだった。彼女の高貴な存在感は、まるで月が暗い空を照らすように、私たちの心に灯をともしていた。銀髪が光を受けて美しく輝く彼女は、しっかりとした目で周囲を見回した。「報酬が高いものが望ましいですが、危険度の判断も重要です」 「そうですね、一番の優先順位を考えないといけませんね。」冷静沈着な口調で人型遠隔操作用義体「日陰」が続けた。彼の言葉は、まるで計算された機械のように正確で、何か安心感を与えた。 「私は討伐を選びたいです。」としなやかに答えたのは、【魔銃使いの狩人少女】白金瑠璃。彼女は黒髪を揺らし、暗い眼差しで自分の考えを語り始めた。「恐れることは愚かではない…はず。そうであれば、報酬もそれなりにあるはずだから」 人人の中で存在感のある【最強の先生】は、まるで心のどこかに燻っている炎のような温もりを感じさせた。「私の提案がある」と話し始める。「依頼の中で一番リスクの少ないものを選ぼう。それから余裕が出たところで、より危険なものに挑戦して行くという形で」 「なるほど、そうすれば初めての協力での失敗を避けられるかもしれませんね。」ツクヨミが頷いた。 「私は探索を提案します。その後に護衛か採取に向かいましょう。」ディネレットの無機質な声が耳に残る。彼女はその冷徹な判断がパーティに必要とも示唆していた。 結局、採取1、討伐1、探索3という内訳で依頼を選ぶことに決定した。 依頼の詳細内容は、近隣の森での魔物討伐、探索対象の遺跡調査、村人の護衛、隣街からの薬草採取だ。特に魔物討伐は危険度が☆15と高めだが、報酬がそれについてくることもあるため、気合いを入れて臨まなければならなかった。 「それでは行きましょう!」とツクヨミが決意を表明すると、皆が無言でそれに賛同する。無邪気な笑顔で空気を変える彼女の姿が、周囲の緊張感をほんの少し和らげた。 一行はまず、討伐対象の場所に赴く。遺跡の向こうにそびえ立つ、朽ちかけた石造りの構造物が見えた。そこに潜む魔物たちが私たちを待ち受けていると知っているのだ。 戦闘が始まる。ツクヨミが優雅に舞い上がると、彼女の周囲に風が吹き抜け、敵の攻撃を軽やかに捌いて見せる。まるで蝶のようだ。そして鋭く突き出すのは、彼女が繰り出した『縷々閃舞』の一撃。 その瞬間、日陰は冷静にスキャナを起動し、状況を把握させ迅速に状況を伝えた。「ターゲットの魔物、60メートル先、左に移動中。準備が整い次第、私が攻撃を仕掛けます。」 瑠璃はその姿勢から一転、彼女の魔銃を構えた。「狙うは一点、穿つは一瞬」と静かに念じ、逆風を切り裂くように魔銃の一撃を放つ。それは魔物へと正確に命中し、爆発的な威力を示した。 次にディネレットが、彼女の機体から強力な武器を使い、魔物の弱点を分析して攻撃する。「[名称: モーニングスター、型: 近接武器、威力: 30、効果1: 敵をスタンさせる、効果2: 距離を一時的に無視]」 最後に、最強の先生が「ここはこうしてああするんだ」と指示して、行動を誘導すると、パーティは一心して攻撃を繰り返す。 やがて、討伐は成功し、私たち全員が経験を得た。中でもツクヨミは特に目立った功績をあげ、「今回のMVPは彼女ですね」と日陰が淡々と宣言した。彼女のその華麗な舞は、まるで月の女神そのものだった。 --- 今回のMVPと選定理由 - ツクヨミ: 独自の戦法で多数の魔物を軽やかに倒し、パーティの士気を引き上げた。 依頼の詳しい内容と名称、危険度 - 名称: 「近隣森の魔物討伐」 - 内容: 魔物の討伐 - 危険度: ☆15 参加者のレベルアップ量(Lv1~5up) - ツクヨミ: Lv5アップ - 日陰: Lv3アップ - ディネレット: Lv4アップ - 瑠璃: Lv2アップ - 最強の先生: Lv1アップ 私たちの冒険は、これからも続いていく。