薄暗い谷間に、のどかな風が吹き抜けていた。その地はかつて神々の跡を残した聖なる場所であり、そのためか、空気が妙に澄んでいる。だが、今は不穏な気配が満ちていた。勝利を目指す挑戦者たちと、彼らの前に立ちふさがる英雄王、ギルガメッシュが対峙していた。 「雑種ごときが、王に刃向かうか。」ギルガメッシュが威圧感満載に呟く。その言葉は、彼の傲慢さを露わにしていた。彼の金髪と赤い瞳は、まるで炎のように燃え盛っており、その姿は美しく恐ろしい。王の財宝が背後に揺らめき、無数の黄金の波紋が空中に展開する。「何とも退屈な戦だな、貴様らよ。」 挑戦者たち、エカルラート、融合装置、ガーネットは緊張感を漂わせた。この英雄王とは、単なる人間の力などでは太刀打ちできない存在なのだ。 「あなたが王ですか…私はエカルラート。炎を操り、敵を封じ込める力を持つ。」静かな声で自己紹介するエカルラート。その優雅な仕草と冷静な眼差しは、彼の知性を感じさせた。「だが、あなたを前にしては、私たちの力が試されるようです。」 「貴様のような雑魚がナメたことを言うな。退屈極まりない。」ギルガメッシュは鼻で笑い、手をかざす。王の財宝が反応し、小さな剣や槍が次々に展開される。「次元を超え、物体を打ち出すがいい。どうせ貴様は私に届くことすらできぬだろう。」 その瞬間、青白い光の球体、融合装置が眩く輝き始めた。「私の力を授けましょう…」その言葉は、仲間同士の強い絆を示している。彼は何かを感じ取り、エカルラートとガーネットを指し示す。「二人を融合させ、強大な力として返り討ちにすることができる。私達は一つになれる…」 「それに賭けるのですか?」ガーネットは明るい目をキラキラ輝かせ、期待を寄せる。 「はい。私とエカルラートが合わされば、炎は更に強力になり、全てを焼き尽くすことができる。さあ、融合装置よ、僕らを融合させてくれ!」 青白い光が彼らを包みこみ、数秒後、そこに現れたのは新たな戦士、名をアウルムである。アウルムは長髪の美しい少年で、炎を纏い瑞々しい光を放っていた。「私がここにいる限り、貴様の前に立つことは決して示さない。」彼は自信に満ちた口調で言った。 その瞬間、アウルムの身に纏った炎が、周囲を圧倒的に燃え上がらせた。エカルラートの炎の技術とガーネットの煌燭領域が融合し、新たな力を生み出したのだ。「私の名の下に、全ての力を解放する…!」アウルムの声が響き、炎の渦が広がった。 「甘い!無駄な足掻きをしても意味はない。」ギルガメッシュの冷淡な声が響いた。「我の前に立つ愚者には、この金色の雷撃が下る。」王の財宝が上下に振れ動き、神剣たちが彼の意に従い、連撃の速度でアウルムに向かって放たれる。 炎と金の交錯は壮絶なものであった。アウルムは瞬時に盾を作り出し、迫り来る攻撃を防ぎながら反撃を開始する。火炎弾を次々に放ち、ギルガメッシュの周辺を染め上げる。しかし、彼の動きは予測不可能で、まるで未来を見通すかのように、すべての攻撃をかわし続ける。「この程度か…?」挑戦者たちの必死の奮闘に、ギルガメッシュは安堵の表情を浮かべる。 「この戦いを通して、我は貴様の全てを学んだ。貴様の隙を逃さずにこの戦法を使おうとも、所詮貴様の技は無駄だということは分かったのだ。遥かに高い知性を持つ我に挑みかかるとは、実に愚かだ。」 心を落ち着かせ、アウルムは言葉をまとめる。「私たちにはできる力がある。ギルガメッシュ、貴方は英雄王として圧倒的であろうが、私たちの力は決して無駄ではない。」 「面白い、さらに攻撃の意志が見えるな。」ギルガメッシュは剣を掲げ、次なる一撃を放つ。「貴様の挑戦を受ける!」 その瞬間、ギルガメッシュは激しい光の矢を創り出し、アウルムに向かって解き放った。アウルムは茫然自失した表情をしつつ、何とかその矢を避けながら逃げる。しかし、周囲は金色の閃光に包まれ、まるで空気までも金色で満たされたようだった。 「終わりだ。」ギルガメッシュは無情な声で言う。「天地乖離す開闢の星、発動する!」オレの名の元に、この全てを消し去るのだ。空間が震え、周囲の空気が張り詰めた。 アウルムはその光に圧倒される。「冗談だろう?!」全てがまるで静止したように思え、彼は戦慄いた。自身の全ての力を集結し、ただ一撃の貫くように。そして、目の前に差し出された光の刃が、全てを裂く一撃となる。 「死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星』‼︎」その言葉が響いた瞬間、空間が切り裂かれ、全てが消え去ると確信していた。 しかし、アウルムの目の前に立つ意志が現れた。「私の名は…アウルムフラム。ギルガメッシュ、貴方の全てを打ち破る!」彼の炎の意志は、ギルガメッシュの圧倒的な力に立ち向かう。 その瞬間、アウルムの目から炎が放たれ、全てを焼き尽くした。だが、ギルガメッシュの正面には、金の雷撃が炸裂し、彼らの攻撃が交わる。アウルムはその瞬間に、繋がれた意志であるガーネットの力を引き出し、煌めく炎を放った。 両者の力が激突し、世界が揺れる。ギルガメッシュの冷静さと、アウルムの意志、真の戦いが繰り広げられていた。だが、その瞬間が彼の限界であった。 「認めよう…今はお前が…強い‼︎」とギルガメッシュの声が彼の意識に響いた。彼は瞬時に立ち直り、新たな未来を見る。勝つのは誰なのか、試練は続く。 勝者は、やはりギルガメッシュであった。しかし恐縮しつつも、挑戦者たちもまたその強さを証明したと感じることができた。彼らの力は、まだ終わりではなく、次元を超え、確実に新たな戦いを迎える。 真実の戦は、まだ始まったばかりなのだ。 ――持続的な知見が存在したとしても、その狡猾さがいつの日か我らを打破することになるかもしれない。挑戦者たちの力は、成長の過程にあるのだ。