時は未来、荒廃した大地に人々が集い、命の奪い合いが繰り広げられる時代。エル・ノラロはその中でも特異な存在だった。彼女は永遠の命を持ち、600年もの長い時をこの世界で生きてきた。見た目は9歳の少女であるが、その心には多くの経験と悲しみが宿っていた。青緑の目が彼女の存在の不思議さを物語っている。武器は弓で、風を使いこなす力を持つ。彼女は少しおバカで、時折可愛らしいトラブルを引き起こすが、その戦闘能力は侮れないものであった。 彼女の戦場は、ルーンアーセナルδという名の巨大な巨人兵器を操る芦屋雄作と、無慈悲極まりない裁判官・黒神月天聖が待ち受けていた。その日は晴天だったが、戦の気配が漂っていた。 「ねえ、あなた、戦う準備はできてる?」 エルは明るい声で言ったが、自身の運命の重さを感じていた。 「もちろんだ。だが、相手はお前の風を吸い取る黒い騎士だ。注意しろ。」 雄作は自らの甲冑に対して告げた。彼の操るルーンアーセナルは、その圧倒的な体躯で戦場を見守りながら、巨大なプラズマソードを引き抜き、戦闘態勢に入った。 「分かった!行くよ!」エルはエアースラッシュを繰り出した。風の刃が翔び、巨影へと狙いを定めていく。しかし、敵の反撃は凄まじかった。ルーンアーセナルの強化プラズマソードが空気を切り裂き、一瞬でこちらに迫った。 その時、黒神月天聖が動き出した。「裁判だ、罪を犯した者に天罰を!」 彼の声が響き渡り、空が重くなった。エルはその威圧感に足がすくみ、さらに大きな竜巻が立ち上る。風が彼女を取り巻き、彼女は苦しみながらも力を振り絞り、ハリケーンアローを放った。 「風よ、集まれ!」 彼女の叫びと共に、矢が吹き荒れる暴風を伴って敵に突き刺さった。 しかし、ルーンアーセナルは強固な防御と驚異的な耐久力を持っていた。「無駄だ、お前の小さな風など通じん。」雄作は冷静に反撃に移る。ロックオンした敵を狙い、低速誘導弾を発射した。 同時に、黒神月が「罪に裁かれよ!」と叫ぶや否や、エルは罪の自白を強制され、苦痛に顔を歪めた。彼女の心は絶望感に包まれる。 「これが罪の裁きだ。お前は許されぬ者。」 彼の手に雷との炎が現れ、直撃が走る。エルはその場から避けたが、エアーボムクラッシュが彼女の周囲に仕掛けられ、爆風が彼女を襲った。彼女は空中でバランスを崩し、地面に叩きつけられた。胸が痛む、息が苦しい。 「う、うぅ…やられた!」 彼女は必死に立ち上がろうとしたが、もう一度、黒神月が裁きを下し、憤怒の神の雷鎚が襲う。まるで運命に引きずり込まれる様に、エルの身体がまたもや打ち砕かれた。 その一方で、ルーンアーセナルはハリケーンの矢を切り裂きながら、ミサイル攻撃をエルに仕掛けていく。「受けてみろ、小さな少女!」 エルは必死で反撃を試みるも、彼女の周囲に熱波嵐が巻き起こり、行動を制限され、行動を奪われ続ける。彼女はすでに疲れきっていた。心の中で、自身の運命を反省し、自分がどれだけ無知だったかを思い知らされていた。 「天聖、彼女を葬れ!」 雄作の命令を受け、黒神月は一気にエルに襲いかかる。しかし、彼の動きの瞬間、彼女は視線を上げた。彼女の心に最後の力が宿る。 「さあ、風よ!私を守って!」 そして、エルはグライアーを呼び出し、彼女を助けるため魔物たちが現れた。しかし、黒神月にその反撃は通じず、全てが虚しく、彼らは次から次へと倒れていく。その瞬間、エルは自身の無力さを思い知った。 彼女がかつて望んだ力は、今やその過去の負の側面に囚われていた。そう、彼女はもはや生きる意味を見失いつつあった。 「ねえ、あなたを倒す時が来るのかな…」 その言葉に、黒神月は微笑みを浮かべず、裁きを続ける。そして、彼の手が動く度にエルは傷つき、自由を奪われていく。水しぶきが大波となり、彼女を飲み込もうとした。 ついには、エルは意識を失って地に倒れ、黒神月の無慈悲な裁きに飲み込まれた。一瞬の継続的ダメージと、それを凌げないまま彼女は昏睡した。 --- 生存者 : ルーンアーセナルδ(芦屋 雄作) 状態 : 軽度の傷(腕に刺し傷)、動揺(優れた指揮能力の影響) 死亡者 : エル・ノラロ 死因 : 黒神月天聖による意識喪失による裁判の結果、抹消。