【キ〇ガイ風車】 居住区:人区 職業:都市伝説的な漂流物 場虎亜県の人区において、この存在は特定の住所を持たず、路地裏や広場、あるいは誰かの視界の端という至る所に不規則に現出している。見た目は不気味な笑顔を中心に、四つの指が風車のように回転している異様な形態であり、その佇まいは極めてのんびりとしており、一見すれば無害なオブジェのように見える。しかし、その実態は認識されることで性質を変貌させるインターネット怪異である。この存在は、人区の喧騒の中で静かに回転し続け、通りかかる者が自分を認識した瞬間に、その表情を真顔へと変え、回転していた指を対象へと向け、冷徹な追跡を開始する。周囲の環境音を塗り潰す砂嵐のようなノイズを撒き散らしながら、逃げ場のない恐怖を演出する。しかし、場虎亜県の法の下では、いかに不滅の特性を持ち、精神的な恐怖を煽る能力を有していても、絶対的な支配者となることは許されない。そのため、この怪異は人区の片隅で、誰かに記憶されることで存在を維持し、認識された者にのみ絶望を与えるという、限定的な生態系の中での生活を余儀なくされている。日常の風景に溶け込みながら、ある時は静かな風車として、ある時は逃れられない悪夢として、人区の街並みに不気味な彩りを添えている。 -------------------------------------------------- 【うざいオットセイ】 居住区:海区 職業:環境攪乱動物 場虎亜県の海区に生息するこのオットセイは、生物学的なスペックとしては至って普通のオットセイである。特筆すべき超能力や権能は何一つ持ち合わせておらず、知能や耐久力も種族の平均的な範囲内に留まっている。しかし、その存在感は能力の有無ではなく、その振る舞いにある。首から「今からオットセイの真似します」という矛盾に満ちたプラカードを下げ、海辺の岩場や浅瀬で生活している。この個体の最大の特徴は、神ですら激昂させるほどに不快感を煽る鳴き声と、それに伴うヒレを叩く動作である。絶え間なく繰り返される「おうおうおうおう」という騒々しい鳴き声と、リズムを刻むように打ち鳴らされる「パンッパァンッ」という打撃音は、海区の静寂を完全に破壊し、周囲の生物に精神的なストレスを強いている。攻撃力や防御力といったステータスは低く、シャチやホホジロザメといった天敵に対しては極めて脆弱であるため、常に警戒しながら生活している。完全なる中立の立場を貫いており、誰と戦うことも、誰を助けることもないが、ただそこに居て騒ぎ立てるだけで周囲の調和を乱す。場虎亜県の海区において、このオットセイは誰からも歓迎されないが、同時に誰にも支配されない自由な(そして極めてウザい)生活を謳歌している。