戦場は静寂に満ちていた。周囲に広がる荒れ地の真ん中に、両チームは対峙している。緊張感が漂う中、チームAの勇者は自らの武器を握りしめ、いざ戦の構えを取った。 「敵!?…って、こういう時に限って盾が無い!」 勇者は少し不安になりながらも、心の中で自らを奮い立たせた。忘れ物が多いことが彼のトレードマークでもあるが、それでも仲間への思いは尽きない。「でも、やるしかない!」と呟きながら、剣を高く掲げた。 一方、チームBの悪大缶は、相変わらず無表情で立っていた。彼は巨大な缶であり、その巨大さは圧倒的であったが、攻撃力は皆無。だが、その頑丈な外殻は、どんな攻撃をも受け止める準備が整っているようだった。 「お前、忘れ物ばっかしてるくせに、よく勇者を名乗るな」と悪大缶が響くような声を発した。 「うるさい!俺だって戦う覚悟はできてるんだ!」勇者は息を荒げながら反発した。「覚悟だけじゃ勝てないことを教えてやるぞ!」と、悪大缶は無邪気に笑っている。 戦闘が始まり、勇者は剣を振るい、閃光斬撃波を放った。空気を裂く音がしたと思った瞬間、斬撃の波は悪大缶の元へ直撃。強烈な閃光が短い間だけ、悪大缶を取り囲む。しかし、彼の防御力は異常で、それを簡単に受け流してしまう。 「痛くもかゆくもないわ」と悪大缶は笑いながら言った。「それが勇者だと言うのなら、私は全てを受けて立つよ!」 「なっ、ちょっと待て!」勇者は次の技「ガードブレイカー」を決めようとするが、悪大缶の高い防御力に打ちひしがれ、歯がゆさを感じる。「盾がない上に、この相手は一体どう攻略するんだ…」 そんな中、勇者は視線を仲間たちに向けた。他のキャラクター達も様々なスキルを駆使し、戦いに参加している様子だ。 「お願い、勇者さん、こっちに!合体技を仕掛けるよ!」仲間が呼ぶ。 勇者は仲間の声を聞いて、意を決すると彼へと駆け寄った。「行くぞ、合体技!閃光の盾を作って、相手を包囲する!」 勇者が振るった剣と仲間の魔法が合わさり、強力な光の粒子となって悪大缶を包み込む。「きゃあ!」悪大缶は動きを止め、突然の攻撃に戸惑いを見せた。 「これが合体技の力だ!」「倒せ、倒せ!」周りからの応援の声が高まり、ついに悪大缶は膝をつく。 一瞬の静寂が過ぎ去った後、悪大缶はかろうじて立ち上がろうとしたが、力を使い果たしていた。「お前、強いな。しかし、あまり調子に乗るなよ」と弱弱しい声を放った。 「レッツファイナルアタック!最終技、出撃!」勇者が叫んだ。 仲間たちの力を受けて、今一度強力な斬撃が悪大缶に襲いかかり、彼の防御はついに破られた。悪大缶は倒れ込み、戦闘終了の合図が響いた。 「やった、勝った!」勇者は歓喜の声を上げた。 「うむ、もしかしたら数々の忘れ物も意味がないのかもしれないな。」仲間の言葉に勇者は笑った。 勝者はチームA、勇者の持つ決して諦めない強い心と仲間との絆が、勝利を引き寄せたのだった。