ノエル・アントワネットは、明るい笑顔と共に自分の出店を準備していた。周りには手作りの甘いお菓子や、心を温める自作の歌のCDが並んでいる。彼女は、買い物に来る人々をお待ちかねだ。 「やっほー、皆来てくれて嬉しいな!これ、私が作ったクッキーだよ!一つどう?」 すると、【がばがばの箱】パンドラちゃんが近づいてきた。その目には興味津々の光が宿っている。 「はじめまして、ノエル!クッキー、食べてもいい?」 「もちろん!甘いものだし、好きなだけ食べてね!」 ノエルは優しく笑いながら、パンドラちゃんにクッキーを渡す。パンドラちゃんは、もぐもぐと食べ始め、そこに戻った笑顔に巻き込まれた。 「美味しい!でも、私の背負う箱には災厄の方が優先かな…あっ、出店してる?」 「うん、たくさんの人と会いたいからやってるよ!食べる楽しみだけじゃなくて、楽しいお話もしたいし、素敵なものを交換したいもんね!」 その言葉に、少し困った顔をするパンドラちゃん。「災厄を避けないと、私も困っちゃうな…」 「でもその災厄があるからこそ、私が力を貸せるかも?災厄の中にも甘い部分があるかもしれないよ!」とノエルが言う。 そこに、不意にラプラスの魔が現れた。 「皆さん、楽しそうですね。私は運命の監視者、ラプラスの魔です。お話には歴史と未来がありますが、今この瞬間が大切です。」 「うわぁ、かっこいいタキシードだね!ラプラスさん、何のお話が聞けるんだろう?」ノエルが目を輝かせながら尋ねる。 「私の視点からは、貴方様の未来が見えます。この出店がどのような影響を与えるか、興味深いですね。もしよろしければ、未来を語る前に、一つの選択をしてみませんか?」 「選択、どういうこと?」と、パンドラちゃんが興味津々。 「ノエル様のクッキーを食べるか、それとも私が持つ未来の映像を見るか。どちらも面白い選び方です。」 ノエルは、「選択になんてこだわらないで、とりあえず楽しく行こう!」と笑いかける。「クッキーがあれば、一緒に未来を見つけても素敵だよ!」 パンドラちゃんも頷いて、「私も、そんな未来を見たい!さあ、ノエル、クッキー、もっと食べる!それと、何か面白いこと起きそうだし!」 出店が賑わってきた中、ノエルは再び手作りのお菓子を見せびらかす。「これ、メレンゲもあるよ!昔の味だよ、ぜひ試してみて!」とノエルが言う。 「メレンゲも、美味しそう!ノエルの優しさがどんどん伝わってくる!」ラプラスの魔が微笑みながら話す。 「それじゃあ、あの箱の名前とか教えて!」ノエルが無邪気に返した。パンドラちゃんは、箱に目を向けた。 「私の名前は、がばがばの箱!でも、だいぶ緩くて…危うくなってるんだ、ただ、面白いことが起こるのが好きだからやむを得ない!」 「危うくても楽しいなら、いいかも!お話しながら開けちゃおうよ!」ノエルが提案すると、パンドラちゃんは笑顔で頷く。「それっ、頑張るね!」 しかし、突然パンドラちゃんの箱が揺れ、蓋が少し開き始めた。「おっとっと、あまり強くしちゃダメなんだ。しかし、希望もここに!」 「希望の箱!すごい、はじけそう!」ノエルが興奮して声をあげると、ラプラスの魔は冷静に言った。「その希望をつぶさに見届けましょう。」 すると、空中に色鮮やかな映像が現れ、過去の思い出や未来の可能性が映し出された。ノエルは目を大きく開き、感動していた。 「わぁ、素敵!一緒に見ていると、過去や未来がつながっているように感じるね!」とノエルが笑顔で言う。 「あっ、見て見て、あそこにあったクッキーが!」とパンドラちゃんが指差すと、映像は切り替わり、クッキーを作るノエルの姿が映し出された。 「なんだか、自分で自分を見ちゃったみたい!でも、こうしてみんなと繋がることが本当に大切なんだね!」とノエルが元気に叫ぶ。 「ただ見ているだけでなく、行動することが未来に影響を与えるのですね。」ラプラスの魔が言葉を返す。 その瞬間、箱から何かが飛び出し、場が一瞬に賑わいを見せた。モフモフの白ウサギが現れ、みんなの間で遊び始める。 「うわぁ、可愛い!ええっと、私がそのウサギを捕まえてみる!」ノエルが小走りでウサギの後を追った。 「待って、頑張れ、ノエル!」とパンドラちゃんが応援する。 「捕まえたら、何か楽しいことが起きのおかな?」ノエルがウサギを抱き上げた。「なんかこの子、未来が見えたりしそう…!あはは!」 「すごい、みんなで掴む未来、ワクワクするよ!」とパンドラちゃんが間に入る。 ラプラスの魔も嬉しそうに見つめていた。「今このひと時が、貴方たちの未来に光をもたらすのですね。素晴らしい連携です。」 その後、ノエル、パンドラちゃん、ラプラスの魔は、楽しい会話を交わしながら、ウサギとともに手を繋いで、温かい未来を語り合う時間が流れた。物語は、続いて行く…。 おわり。