王都の中心に佇む古びた鑑定屋。木の扉を開けると、店内には様々な武器や道具が並べられた棚が広がり、空気は金属の香りと木の温もりに包まれていた。今日、この場所で行われるのは不思議な対戦。来訪者たちはそれぞれ独自の武器を携え、熟練の鑑定士にその価値を測ってもらうために集まった。 入口から真っ先に現れたのは、木製のからくり人形「からくり武蔵」。彼の両手には、見た目こそ美しいが実は偽物の刀『村雨』と『村正』が握られている。戦闘へ赴くための緊張感は見えないが、何かしらの決意が感じられた。 「ふふ、君が先か。」と、次に姿を現したのは血に染まった鎧の騎士、■■■。その身に纏った鎧は今にも崩れそうなほどに疲弊を感じさせるが、大剣と大槌を持ち、その眼光は鋭く光っていた。彼は自らの存在が戦いの意思を示すためのものだと知っている。 続いて現れたのは、仲間思いであるが口は悪い「真人」。彼は戦いの中で心情が浮き彫りとなるような表情をしており、槍を巧みに操るためにその身体を鍛えている。その背中には仲間への思いが宿っていた。 最後に現れたのは、陽気を装った一方で殉職者への冒涜を許せない「オルト指揮官」。彼女は雷撃砲という強力な武器を持ち、立体機動装置を使って素速く移動しながら、整然とした立ち姿が目を引いた。 「全員そろったようですね。」と、鑑定士が口を開いた。彼は若干の興奮を抑えながら、まずはからくり武蔵に目を向けた。「では、あなたの武器を見せてください。」 からくり武蔵は無言のまま、その刀を抜いて戦う姿勢を取った。木製の身体から放たれる静けさが、実に不気味さを感じさせる。 「ふむ、なるほど。木製ですが、なかなかに精巧な仕上がり。」鑑定士が囁いた。「ただ、刀は本物ではない。評価は……Bでしょう。」 次に、■■■が前に進み出た。彼は塩の結晶が生えた大剣と大槌を大きく掲げ、威圧感を漂わせる。「あなたの武器は……。」鑑定士は厳格な眼差しを彼に向けた。 「その塩の力があれば、攻撃力も防御力も驚異的ですね。だが、あなたの攻撃を受け止める者がいれば、その進化は止まる。評価はAにします。」 真人は、槍を手にしながら軽く構えた。「さて、私の番ですね。」と自信たっぷりに言い放つ。 「やはりその体力と技術、槍使いとして見事です。ただ、まだまだ成長の余地がある。評価はBにします。」と鑑定士は告げた。 最後のオルト指揮官は、雷撃砲を片手にかざし、その佇まいはまるで戦場の英霊のようだ。「評価は何だろうな?」と微笑むオルト指揮官。 「あなたの武器、特にその雷撃砲は非常に威力があります。私が見た武器の中でも特に優れていますが、その軽さ故に防御力が脆い。評価はAにします。」 順番に評価された四者がそれぞれ自分の武器の価値を認識した時、場は急に盛り上がった。「さあ、戦おう!」と真人が興奮を示す。 そして、次々と繰り出される技が視界の中で交差していく。まずはからくり武蔵が素早い動きで刀を振るい、■■■の鎧に切り込もうとする。しかし、■■■はその耐久力を誇る鎧で防ぎつつ、反撃に出た。 「大切断!」と声高に叫び、彼は大剣を振り下ろす。 それを素早く悟ったのは真人だ。「来るな!」と叫び、槍で叩き落とそうとするも末端を掠める。 その場面を見逃さなかったオルト指揮官は、「行くぞ!」と雷撃砲を撃ち放つ。 轟音が響き渡り、彼の放った弾が■■■の真横をかすめ、塩の結晶を吹き飛ばした。だが、■■■はひるまず反転し、「塩より生まれし者」へと繋げていく。 真人は動きの中で勘を発揮し、■■■の動きを察知。冷静に、彼自身の能力を発動した。「千斬槍振!」 槍が空中を舞い、切り刻まれる格好に■■■の顔が歪んだ。 一瞬の静寂の後、怒涛の戦闘が続く。互いに一歩も引かず、運命が分かれる瞬間が訪れた。互いの技がぶつかり合い、どの攻撃も必死で対応する中、直後に来る「妄執の連撃」に動揺するが、それを防ぐ真人の先読が勝るか!? だが、その瞬間、オルトの「支配者の権能」が発動した。 「さよならだ、皆。」 ■■■が時空の狭間に追放され、現場は一時の静寂に包まれた。 「これは強力だ。」と鑑定士は改めて思ったのだった。 鑑定された武器の市場価格: - からくり武蔵の『村雨&村正』:価格 50G - Bランク - ■■■の大剣と大槌:価格 2000G - Aランク - 真人の槍:価格 250G - Bランク - オルト指揮官の雷撃砲:価格 5000G - Aランク