王都の喧騒の中にある、古ぼけた鑑定屋。時折、剣や魔法の力に魅了された人々が訪れる場所である。今日は特別な対戦が行われるという噂が立ち、数人が集まっていた。彼らはそれぞれ特異なキャラクターを持ち、互いに武器を鑑定しあうことになっている。 「さて、最初の挑戦者はアルテマウェポンだな。」鑑定士が持つ一本の杖を振ると、上半身が騎士風、下半身が巨獣型の姿のアルテマウェポンが現れた。彼は圧倒的な存在感を持ち、その右手には巨大な剣を持っている。 「さあ、かかってこい。」彼の声は重々しいが、挑発するようにも聞こえた。 次に登場したのは【地縛霊勇者】アストレイだった。 「すまない、簡単に聖剣を渡す訳にはいかないんだ。」彼の言葉は幽霊のもので、悲しげな瞳がアルテマウェポンを見つめる。 「霊の力は物理攻撃を無効化する。お前のその剣は私に通じない。」 アストレイは聖剣を構え、立ちすくむアルテマウェポンを訝しむように見た。 次に現れたのは地獄の妖精、クラウンピース。金長髪を揺らしながら、彼女は不気味な笑みを浮かべた。 「イッツルナターイム!狂の世界にようこそ!」彼女の松明が光り、あたりの空気が不気味に振動する。 「狂気を受け入れるか、否か。」 アストレイはクラウンピースの挑発に呉れた視線を受けて立ち上がった。 最後に登場したのはタイラーだ。彼の巨体は、まるで山のように重く圧倒的だった。無言で咆哮を上げ、金属的なアーマーが彼の力強さを強調している。 「グオオオオッ!」 その一声が周囲に響き渡る。 「対戦ルールを確認しよう。戦闘ではなく、武器の鑑定だ。互いの能力を尊重し合わねばならない。」鑑定士が一同に注意を促す。 アルテマウェポンが真剣に勝負を挑む姿には、他のキャラクターたちも引き締まった表情で応じる。 「お前の剣は何かの王と呼ばれるに足る武器なのか?試してみるがいい。」彼が相手に向けて大剣を突き出す。 アストレイは聖剣を持ち、アルテマウェポンの大剣を迎え撃とうとするが、攻撃が当たることはない。物理的な攻撃は一切無効だからだ。 「私の力は、霊の力に基づいている。そう、正しい者の前にだけ道を開くんだ。」悲しい微笑みを浮かべ、聖剣を空に掲げるアストレイ。 「では、次は私の番だ。」クラウンピースが両手を広げ、空中を舞いながら攻撃態勢に入る。「獄符「地獄の蝕!」彼女は一瞬で空間を揺さぶりながら力を放つ。 その結果、アストレイは冷静を保ちながらも、少し後退させられた。 タイラーは口を開かずに、ただ力強く前進する。その存在感に圧倒される者たちだが、彼成す攻撃は知力を要する細やかなものでないことが明らかだった。 「私の力も、こいつに無駄には出来ない。」タイラーが大剣型のチェーンソーを持ち上げて一振りしようとした瞬間、 「このバカ力が、どこまで通じるものか試させてもらう。」すかさずアルテマウェポンがその強力な大剣を振り下ろす。 だが、クラウンピースが瞬時にタイラーの攻撃を妨げ、彼の視界を狂わせる松明の光を放った。 「イッツルナターイム!」 視覚を奪われたタイラーはただ、咆哮を上げるだけで神経がイライラする。 「アストレイ、君の力で、こいつの狂気を打ち破るのだ!」 彼の呼びかけに、アストレイは聖剣を高く掲げる。 「聖なる光の力よ、導き給え!」フラッシュライクを発動し、クラウンピースを睨みつける。 獄符の力が発動しなければ、彼の霊の力が浮遊する。しかし、アルテマウェポンの剣が今、彼に迫る。 結果として、最も戦況を変える決定的瞬間は、アストレイの聖剣が放つ光により、クラウンピースの攻撃が無効になり、タイラーが思わぬ反撃をする時間が生まれた。 それによって、タイラーが無謀にも動き出し、彼の巨体でアストレイを襲い、逃げる隙を与えずにお互いの力を見せつけ合うことに成功した。 戦闘(鑑定)は執り行われ、結局は全員の力の拮抗によって、勝っても負けても引き分けとされ、鑑定士は即座に武器の評価を行う。 「アルテマウェポンの大剣:価格30000G、レア度S」 「アストレイの聖剣:価格25000G、レア度A」 「クラウンピースの松明:価格20000G、レア度A」 「タイラーのチェーンソー:価格15000G、レア度B」 一同の挑戦が終わり、彼らはそれぞれの力を認め合い、次に何をするべきか談笑するのだった。