運命の対決:ダイスの王と赤い英雄 荒涼とした古の闘技場に、風が砂塵を巻き上げていた。空は鉛色に染まり、神々の視線が注がれるかのように重く沈む。中央に立つのは、白銀の鎧に身を包んだ人間の王、[ダイスの王]カイン。騎士道を極めた英雄は、両手に握る魔剣グリムと聖盾ラミレスを構え、静かに目を閉じた。彼の信仰するダイス神は、決められた運命に抗う存在。カインは運命を賭け、深く息を吸い込む。 対峙するのは、赤い帽子と青いツナギに身を包んだ小柄な戦士、64マリオ。大きなヒゲをたくわえ、3頭身の体躯で150cmほどの身長ながら、その目は不屈の炎を宿す。マリオはアイテムボックスを叩き、瞬時にメタルマリオへと変身した。体が銀色の金属に覆われ、無敵の輝きを放ち、重みが大地を震わせる。彼は帽子を固く被り直し、必殺の構えを取った。 二人は互いに視線を交わし、言葉なく合図を送る。お互いが全力で一撃のみを放ち、回避も防御もせず、ただ真正面から激突する――それがこの壮絶な儀式の掟だ。カインの唇が動き、轟く声が闘技場に響き渡る。「ダイスロ~ル!」 カインの右手が虚空を切り裂くように動き、腰のポーチからダイスを取り出す。指先で軽く弾き、掌に収め、力強く振るう。ダイスは空中で回転し、光の軌跡を残しながら転がり落ちる。1から100までの運命の目が、ゆっくりと止まる――100! 神の加護が降臨する瞬間、カインの体が白銀の光に包まれ、ステータスが100倍に膨れ上がる。筋力、速度、耐久――すべてが神域に達し、魔剣グリムが赤黒い炎を纏い、万物を切り裂く威力を増幅させる。聖盾ラミレスは黄金の障壁を展開し、どんな害も反射する準備を整える。カインの足が大地を抉り、鎧の自動回復が微かな光を放ちながら、彼は一気に加速。両手を広げ、剣を天に掲げて叫ぶ。「運命を、抗え!」 剣身が唸りを上げ、空間そのものを引き裂く勢いで振り下ろされる一撃――それは、相手の能力を無力化し、両断する究極の斬撃。空気が爆ぜ、地面が波打つほどの威力が、一直線にマリオへ向かう。 一方、マリオはメタルボディの重みを活かし、地面を蹴る。金属の足音が雷鳴のように響き、3頭身の体が低く沈み込む。ヒゲが風に揺れ、赤い帽子が決して落ちぬよう固定される。彼の目はカインの動きを捉え、瞬時に判断。必殺技の準備に入る――両腕を広げ、ジャンプの構えを取る。膝を曲げ、腰を落とし、金属の重みが集中する。息を吸い込み、「Foo!」と鋭く叫びながら、両足を爆発的に蹴り上げる。走り幅跳びの勢いを加え、ケツワープの回転を織り交ぜた超人的な跳躍。体が空中で回転し、ヒップドロップの姿勢へ移行する。メタルボディの重量が落下の威力を増し、無敵の輝きが太陽のように輝く。マリオはさらに技を重ね、掴みの回転をイメージしつつ、落下の軌道をカインの頭上に固定。回転の勢いで体を捻り、金属の尻が隕石のごとく加速。「マンマミーア!」の叫びを喉に押し込み、代わりに「Foo!」を連発しながら、押しつぶす一撃を放つ。それは、敵を粉砕する重力の鉄槌――帽子が風圧でわずかに揺れるが、決して弱体化せず、全力でカインへ降り注ぐ。 二つの一撃が、闘技場の中心で激突した。カインの魔剣グリムが弧を描き、マリオのメタルボディに斬り込む直前、マリオのヒップドロップがカインの頭頂に迫る。剣先がマリオの金属表面を捉え、赤黒い炎が爆発。万物を切り裂く刃が、無敵の装甲を無力化しようと食い込むが、メタルマリオの重みがそれを押し返す。同時、金属の尻がカインの聖盾に激突。黄金の障壁が反射の光を放ち、ダメージを跳ね返すが、神の加護が一撃を耐え抜く。衝撃波が爆発し、闘技場全体を震わせる。地面が陥没し、砂塵が竜巻のように舞い上がり、空気が裂ける轟音が神々をも震えさせる。魔剣の斬撃がマリオの能力を切り裂き、メタルボディの無敵を一瞬無力化。一方、ヒップドロップの重力が聖盾を歪め、神の加護を限界まで試す。炎と金属の火花が散り、空間が歪むほどの激突。カインの100倍の力がマリオの回転を止めるが、マリオの無敵の質量がカインの構えを崩す。二人は互いの技に飲み込まれ、爆風の中で体が弾き飛ばされる。 爆煙が晴れると、カインは膝をつき、息を荒げながら立ち上がる。神の加護が反射したダメージがマリオを襲い、魔剣の無力化が変身を解いていた。一方、マリオは地面に倒れ、大きなヒゲが土にまみれ、赤い帽子が転がる。金属の輝きが失われ、体が元の姿に戻る。「マンマミーア……」と呟き、意識を失って気絶する。 勝者:[ダイスの王]カイン