馴れ初め 秀堵護一は、21歳の警察官であり、公安の後輩として日々奮闘していた。彼は明るく、やる気満々で、同僚たちから愛される存在だった。特に、先輩たちには精神的な支柱として可愛がられ、職場ではその誠実な態度と爽やかな笑顔が多くの人々の癒しとなっていた。しかし、彼の心の奥底には、いつもウェイトを感じている特別な存在がいた。それは、彼が警察学校で出会ったスペインという名の不思議な少女だった。 スペインは、一見すると普通の少女に見えたが、その正体は男勝りな性格を持つ修道女姿のロリだった。彼女は、正義感が強く好戦的な一面を持っており、卓越した戦闘スキルを誇っていた。しかし、彼女の真面目な一面や献身的な心も護一は大好きだった。彼らは、警察学校での訓練を共にし、互いに支え合う存在となった。 初めての出会いは、警察学校の合同訓練の日だった。護一はその日、緊張と期待で胸が高鳴っていた。グループに分かれた彼は、予期せぬ相手と一緒になることに。スポーティで活発な雰囲気を持つスペインだった。最初の印象は少し怖かったが、彼女の決断力と勇気は、彼を魅了した。彼女が隣で自分の分まで頑張ってくれていることに感謝しながら、護一は次第に彼女に心を開くこととなった。 「おい、あんたら、続かないと思ったらバランス崩してんじゃないの?」 彼女の少し男勝りな言葉に、護一は思わず笑ってしまった。彼女の直截な口調と正義感は、彼自身がとてもシンプルで純粋なところと共鳴していた。 訓練の後、護一は思い切って彼女に話しかけてみた。 「ねえ、すごく運動神経がいいね!俺もそんな風になれるかな?」 「この程度で終わりと思ったら駄目よ。やる気がないなら、あたしに負ける覚悟がある?」 二人はしばらくの間、お互いの成績を競い合った。護一は彼女に尊敬の念を抱き、学ぶべきだと感じるようになった。 毎日の訓練を通して、護一は彼女の真剣な姿勢と、仲間を思う気持ちを知り、彼女に信頼を寄せるようになった。一緒にいる時間が楽しく、さらに警察官としてともに成長していける仲間としての絆が強まっていった。 ある日の放課後、彼らは公園でリラックスすることにした。緑豊かな公園で温かい日差しを浴び、ヘンテコな遊具で遊ぶ彼らの姿は、まるで普通のカップルのようだった。 「お前、本当はもっと楽しいことしたいんだろう?」と護一が尋ねると、スペインは少し戸惑った様子で、「実は…」と続けた。その後、スペインは護一に自分の趣味や大切にしている思いを語り、自分をさらけ出した。 その日、護一は彼女がどれだけ心の奥で強い決意を持っているのかを知った。彼女の好きなことや夢を聞かされるうちに、護一はますます彼女に引き込まれていった。その夕暮れ時、二人は立ち並ぶ桜の木の下、護一は彼女の手を優しく繋ぎ、不意に彼女の頬にキスをした。「お前の夢、俺も応援するからな」と優しく言った。 そのキスがきっかけで、二人の関係は少しずつ変わり始めていた。 彼女も不安を顔にしつつも、同じように彼の思いを受け止めてくれた。二人は、やがて恋人同士になっていく。周囲から注目を浴びる関係ではあったが、お互いの絆を深めることで、彼らは特別な存在を築いていった。彼らのデートは、日々の訓練からリフレッシュする機会の一環であり、楽しむ時間になっていた。 その後、デートと呼ぶものを多く重ねつつ、彼らは一緒に数多くの思い出と絆を作っていった。 彼らの関係は、お互いを尊重し合うための支え合いや、楽しむ時間を通して、より深まっていくことになった。 デートの日 その後、数日後、二人は久しぶりにデートをすることに決めた。とても楽しみにしていた護一は、場所を選ぶ際に思案を巡らせていた。最終的に、彼の心に降り立ったのは「遊園地」だった。 「今日は遊園地に行こうぜ」 護一は彼女の目を輝かせて、提案した。「遊園地って、ワクワクするね!絶対に楽しいよ!」 「そうだろ?お前と一緒だったら、どんなところでも楽しいさッス!」 二人は朝の光が差し込む中、遊園地に向けて出発した。 遊園地に着くと、賑やかなアトラクションや色とりどりの食べ物が眼前に広がっていた。二人は初めにローラーコースターに挑戦することにした。「おお!行くぜ!」 護一は高鳴る心を抑えながら、楽しむ様子を見せた。 スペインも同様に目を輝かせ、「私も頑張るわ!」 そう言って、一緒に乗り込む。 アトラクションが動き出すと、大きな音が響き、二人は声を上げて笑った。 「いったぁ~い!でも、楽しい!」 「こういうの、もっと早くやればよかったッス!」 恐怖と興奮の中、二人は手を繋いで揺れ動いていた。 アトラクションがおわると、護一はスペインの手を引き、次のアトラクションへと走り出した。彼女は少し戸惑ったが、「どこに行くの?」 「次は、お化け屋敷ッス!」 普段の警察官としてでは決して見せない明るい一面を、スペインに見せていた。