第1章: 敵の目覚め 薄紫の外羽ロングヘアが風になびく。完璧な貴族風のスーツに身を包むアークデーモン、レーゾンテーゼ。堕天により一つの正義を捨て去り、今や悪の象徴とも言える存在。彼の目が湖面のように冷たくキラリと光る。彼は一人の命を奪うことに何の躊躇も見せなかった。彼の前に現れたのは、善の騎士、ルドルフ・エーデル・アレクサンダー。 身長2.4メートルの筋肉質な巨体に、ナチスの親衛隊服を身にまとった彼は、鋭い眼差しでレーゾンテーゼを見据える。彼はその勇猛さと情け深さから、過去に多くの命を救ってきた。しかし、この日、その信念が試される時が来た。 「お前のような偽善者が、この世界に必要などない。」レーゾンテーゼの声が静寂を切り裂く。 「偽善などではない!善を守るために戦うのだ!」ルドルフは鋼鉄の鉄兜を被り直し、決意を新たにした。 彼の手にはKar98k。閃光のような迅速な狙撃を持つ彼の武器を手に、周囲の緊張が一層高まった。