無の星、その静寂の中、背理神アルカナと未来神ナフタが対峙する。二神の間には緊張が走り、何も存在しない空間が彼女たちを包み込む。 "月は昇らず、太陽は沈み、神なき国を春が照らす"とアルカナは呟く。彼女の背理の魔眼が輝き、すべての真実を覆す力を秘めている。対するナフタは無表情であるが、その瞳の背後には無限の未来が広がっている。 "ナフタは未来を限局します。"彼女の声は冷静だが、確固たる意志を感じさせる。水晶玉を抱え、そして彼女のスキル、〈未来世水晶〉カンダクイゾルテを発動する。水晶が煌めき、未来が変わりつつある。 二神は同時に動き出した。アルカナは背理剣リヴァインギルマを抜き放ち、静かに障壁を作り出す。その瞬間、ナフタが先手を打ち、限局世界を展開した。全てが彼女にとって最悪の未来に変わる。アルカナの背理の魔眼が反応する暇もなく、彼女の全能力が無効化され、自らを攻撃することとなる。 "これが未来神の力ですか…"アルカナは心中でつぶやく。しかし、彼女は諦めない。冷静に立ち直ると、力強く言った。「月は昇りて、太陽は沈み。神なき国に冬が来る。」背理の魔眼が再び輝く。反転の力がナフタに向かう。 しかし、ナフタは冷静にその状況を読み、すぐに修正を施す。彼女の狙いは明確であり、どんな攻撃も意味を成さなくなる。そんな中、アルカナの動きが鈍っていく。自らの技を自らに反発することとなり、少しずつ、次第に彼女の呼吸が荒くなっていく。 「未来よ、貴方を貫く。」ナフタは静かに宣告する。その瞬間、背理の魔眼が反転せず、アルカナは崩れ落ちる。 勝者は未来神ナフタ。彼女は未来の可能性を操作し、アルカナの能力を無効化させることで勝利を収めた。無の星に響く、彼女の冷静な声が勝利の証となった。