1章《闘いの始まり》 無人のアリーナは、荒れ狂う風とともに静寂を覆う。その広い闘技場は、過去に数多の戦士たちが挑み、倒れていった場所である。今、そこには二人の戦士が対峙している。一人は蛮族の王、バーバリアンキング、もう一人はカオスの化身、カオスマン。 バーバリアンキングは、金髪を刈り込んだ頭に王冠を載せ、半裸の筋肉質な体を誇示している。剣をしっかりと握りしめ、彼の威厳は場の空気を一変させる。彼の眼差しは、挑戦者を迎え撃つ勇敢な王のものだ。 対するカオスマンは、黒い細マッチョな体を持ち、常に笑みを浮かべている。その顔に一切の感情の変化は見えないが、その存在感は圧倒的だ。「暇潰し、付き合ってね～。」という言葉が響く中、カオスマンはバーバリアンキングに向かって小さく手を振り、挑発する。 「グオオオオオ！！」バーバリアンキングは、雄叫びをあげながら大地を踏み鳴らす。それはまさに前進の合図だった。剣を高く掲げ、彼は全力でカオスマンに向かって突進する。 カオスマンは、ゆったりとした動きでその場を離れ、瞬間移動のように斜めにずれていく。「痛いな～。」カオスマンの言葉が、彼の攻撃をもってバーバリアンキングに響く。彼がどれだけ強力な攻撃を放とうとも、カオスマンの防御力では痛みを少し感じる程度でしかない。 バーバリアンキングは剣を振るい、カオスマンに接触するが、その瞬間、カオスマンはその場から消えてしまった。彼の動きは速過ぎて、目で追うことさえできなかった。 「さあ、もっと楽しもうぜ！」カオスマンは突然、大爆発に変わるカオスビームを放つ。光り輝くそのビームは、バーバリアンキングの体を直撃した。しかし、彼は倒れることなく、その場に踏ん張り、怒りを露わにする。 「グルオオオオ！」彼は再び声を発し、敵に立ち向かうために一歩進むと、力強いシュートのように地面を蹴り、前に進む。その力で、地面が揺れ、アリーナにひびが入る。特異な攻撃に驚きつつも、何とか立ち上がるバーバリアンキングであった。 彼の目はすでに赤く染まり、怒りの感情が彼をさらに強くする。最初の戦いは、互いの特徴や能力を知るための試練となった。彼は狙いを定め直し、次の攻撃を考える。 2章《暴風と混沌》 バーバリアンキングの狙いは、カオスマンの足元を狙うことだ。彼はその特異な能力によって自国の大地さえ捻じ曲げられるが、無理に戦局を変えようとする動きには意味があるのだ。彼は地面を強く踏みしめ、全身の力を込めてバランスを保ちながら再度突撃する。「グオウ！」 一方でカオスマンは、何も考えずにただ笑顔でその時を待っていた。彼の恐ろしい力は、単なるコメディでは済まされない威圧感を放っている。カオスマンは意識を集中させて、バーバリアンキングを止める準備をしていた。 「カオスパワー、発動！」カオスマンの声が響くと同時に、彼の周囲にカオスのエネルギーが渦巻く。すると、次の瞬間、バーバリアンキングの動きがピタリと止まった。彼の剛力は、まるで魔法にかけられた子供のように固定され、目を見開いたまま舞い上がることもできない。贔屓の存在ではなく、力を発揮してもカオスマンは容易に勝ち進む。 「こんなに弱いのか～？」カオスマンはバーバリアンキングに近づき、笑いながら不敵に言い放つ。 だが、バーバリアンキングの心の内には、尚も剣を抜く強い意志が宿っている。彼は動けない状態に抗うかのように荒々しく言葉無き雄叫びをあげ、体を捻じ曲げ、足を泳がせ、力を振り絞っていた。 その瞬間、バーバリアンキングの心が真に火が着いてきた。意志は燃え上がり、今までの彼の防御を支えてきた根本が壊れてしまっている。 不敵な笑顔を崩さないカオスマンの前で、バーバリアンキングは勇気を振り絞り、一気にその力を逃がし、突然の怒りでカオスマンに向かって突進！ まるで地面を揺り動かす勢いだ。 カオスマンは瞬時に笑顔は保ったまま、まったく怯まず、再びカオスビームを発射。バーバリアンキングは一瞬、動きを止めるも、身体の反射神経がそのビームからかわす。それでも、彼の体は攻撃を避けた先に待ち構えるカオスマンの大きな手と相対する。 「このカオスがあるうちは、君は動けないよ。」 総力を持って攻撃と防御に挑む二人。まだ戦闘は終わったわけではない。 3章《怒りの剣》 カオスマンに捕らえられたバーバリアンキングは、彼自身の怒りをエネルギーに変えていく。それは恐怖ではなく、誇り高き根性と勇気。彼は諦めず反撃の時を窺っている。 「グオオオオ！」再度の雄叫びがアリーナを揺らす。バーバリアンキングは怒りに満ちた剣を空に掲げ、一気に発動させる。「歴戦の剣術、いざ出撃！」 その瞬間、剣が光を放ち、切り裂くような速度でカオスマンに向かう。他の誰よりも強く、より繊細に、バーバリアンキングの剣が近づく。 バーバリアンキングはカオスマンを真っ直ぐ狙い続け、攻撃を命中させるための力を蓄えた。彼の攻撃はまるで雷のように早く、カオスマンの前にたどり着く。 「痛いな～。ほんの少し痛いよ。」カオスマンは、剣の一撃を受けつつも冷たい笑顔を崩さず、余裕を持って言った。 カオスマンは自身の反撃を開始し、巨大なカオスビームを発射。バーバリアンキングはそのズキンという音に反応しつつも、自身の前進を止めない。壁にぶつかるようにしつつ、剣を振り下ろす。 先に動いたのは、バーバリアンキングだった。彼は地面に足をつけたまま、全力で突進。彼の上半身は重心をもって支えられ、ストレートの直線を描いてカオスマンに向かっていく。 だが、その動きにカオスマンは冷静にも笑みを浮かべながら、一つのカオスの波動を発生させる。バーバリアンキングはその波動に触れるが、その力によって逆に彼の動きは加速する。 「無駄な抵抗は止めな。いずれにせよ、カオスに覆われる。」 剣がカオスマンの体をかすめるものの、あまりにも効果的ではない。カオスマンは生き残る力を使い続け、楽に攻撃を回避し続けている。 4章《決意の反撃》 全く思惑の違いがある中、バーバリアンキングは重い息を切らしながら、再び準備を整え、全身の力で一瞬の逆転を狙う。 「グオオオオ！」声の力は天をも揺るがすような響きに変わり、彼の周囲の風が渦を巻く。 そして彼は、全身を纏った力を束ね、攻撃に出る。「ババラッシュ！」 突如、バーバリアンキングの周囲から彼の同胞が次々と現れ、カオスマンに向かって突進する。その数は気が遠くなるほど大きい。 カオスマンは不敵な笑みを崩さず、「まるで遊戯みたいだね～。」とつぶやくが、その数に驚くには至らなかった。 バーバリアンキングの剣は、彼に向かって突進してくる同胞たちの力強さを加え、全てを叩き潰す勢いでカオスマンに向かっていく。 「さあ、充実した時間を楽しもう！」カオスマンはカオスビームを解き放とうとするが、次々と現れる同胞たちに少し驚きを隠せずにいた。 「すごい数だね。だが、これもカオスの力で消し去る！」彼の手から放たれるカオスビームの一撃が同胞たちに直撃する。それでもバーバリアンキングの願いは密かに果たされていく。 同胞たちの力を利用し、剣を振り抜いたバーバリアンキングは、真剣の一撃をカオスマンの腹に突き立てることで、ついに自らの力で反撃の一端を果たした。その影響で、カオスマンの笑みが微かに崩れた瞬間だった。 苦しみに顔をしかめるカオスマンを見ながら、バーバリアンキングは心中嬉しさがこみ上げてくる。だが、劣勢を受けるカオスマンはすぐに怒りによる力で反撃に出た。 「このカオスで、この場を埋め尽くす！」 カオスマンの姿が光り始め、球状のカオスの波が場を満たす。全ての動きが止まり、空気が重く感じる。バーバリアンキングは一瞬息を呑むが、彼は冷静に構えを整え、体の力を再び集中させた。 5章《逆襲の兆し》 バーバリアンキングの集中した気が、周囲にも影響を与えてゆく。彼は再び全てのエネルギーを込めて、一瞬でカオスマンに向かう。詠唱さえ必要としない最後の攻撃を決める覚悟があった。 その濃密なカオスの中で、バーバリアンキングは強烈な攻撃を解放した。「アイアンフィスト！」 彼の左手から放たれた鉄拳は、無慈悲にカオスマンの体に叩きつけられ、彼の勢いを奪う。やはりカオスマン自身も感じるほどにダメージを受け、「痛いな～。」と苦しむふりをみせた。 その瞬間、カオスマンの防御が崩れていく。バーバリアンキングは積年の恨みや怒りを込め、反撃を繰り返すことでカオスマンの全てを武に変え、必死に立ち向かうことを選んだ。 「うおおおおお！」彼の雄叫びが大地を揺るがす。彼は次々と攻撃を加え続け、同胞たちを利用し、様々なスキルを突きつけていく。 だが、それに続くのはカオスマンのカオスビーム。バーバリアンキングはカオスマンの力に対抗するため、必死で削り続ける。 「グオオオオ！」 様々な技が光とともに行き交う中、バーバリアンキングは攻撃を繰り返し、次第にカオスマンの防御を崩していく。 その隙をついて、カオスマンは「カオスパワー」を放ち、その動きを鈍らせようとした。しかし、バーバリアンキングも負けじと全ての力を振るい続け、「ギガントガントレット」を発動する。その瞬間、彼の体が巨大化し、被ダメを半減させつつ、周囲を見渡していた。 「グオオオオ！」彼は高く飛び上がり、全力の力を込める。 6章《クライマックス》 巨大化したバーバリアンキングは、もはや誰もが見落とせない威圧感を放っていた。突然の変化にカオスマンも臆する気はない。「さあ、楽しもう！」 そのまま彼はカオスマンに向かって突進。その姿はまるで人々の憧れの象徴のようにも見える。「クエイクブーツ！」 バーバリアンキングの足が地面を強く踏み鳴らし、大地震がアリーナを襲う。振動が波状に広がり、カオスマンもその力に圧倒される。 「これでも痛いなあ。」カオスマンは瞬時に反応し、彼のその反応で全てを制御しようとするが、バーバリアンキングの流れが圧倒的だった。 彼は全身の力を再び集中させ、迫り来るカオスマンの動きに全力のスピードを持って暴風のように大地を進み続けた。大胆であるが執拗なバーバリアンキングの攻撃がカオスマンを追い詰めていく。 「この流れは止まらない！」バーバリアンキングはその一撃を信じ、再度の突撃。 一撃の貯まったその瞬間、カオスマンは呆然として、彼のカオスの根源もまた密かに剣に貫かれて時が止まる。 「ずっと待ってた、これが俺の命だ！」 7章《決着》 カオスマンは、全ての攻撃を乗り越え、まさにカオスの力の真髄として現れたが、バーバリアンキングの根っこの力も負けじと前面に出されては崩れ去ることはなかった。 「グオオオオ！」怒りと誇りに満ちた声と共に、バーバリアンキングは最後の力を無駄にせぬよう立ち向かう。彼の剣はカオスマンの体が全てを握りしめるに等しい力量をもっている。 カオスマンの体から光線が放たれ、膨大なカオスの閃光が次々と炸裂したが、バーバリアンキングもそれに負けじと立ち向かう。むしろ、全てを跳ね返すかのように、彼は全力で切り削ぎ、カオスマンの存在を突いて打造した。 「ギガントガントレット！」バーバリアンキングはその声を発し、自らの身を巨大化させ、力強く振り上げて一撃を放つ。カオスマンの動きを意図的に狂わせることで、剣の一閃が突き刺さる。 全てが静まり返り、実際の勝負はその瞬間に決した。 カオスマンの体が力尽き、今度こそ彼の無敵の魔法も消え去り、呼吸すらままならない状態に陥る。「ああ……まさかこんなにも……しんどいとは……」 バーバリアンキングは剣を堅く握り、耳元にある無数の血が滲む音と共に、喜びを噛み締める。 「グオオオオ！」彼は宣告の声をあげるが、その瞬間カオスマンの体は崩れ去り、全てがカオスの彼岸に消えていった。 最後の雄叫びがアリーナに響く。バーバリアンキングは勝利を遂げ、誇り高き蛮族の王としてその姿を留めるのだった。 彼の誇りは歴史として語り継がれ、次の戦士たちへの影響を持ち続けることになる。 「勝者、バーバリアンキング！」彼は王としてその名を高め、無人の闘場で雄叫びをあげるのだった。