第1章: 古戦場の影 デラルド地方古戦場、かつての勇者たちが血を流したこの場所で、討伐隊は熾炎龍【熾鳳】との戦いを織り成す。砂塵が舞い上がる荒れ地には、その重圧が漂っていた。隊の中心に立つのは、型破りの詩人、松尾海斗。 「我が心の火よ、今ここに強く燃え立つ時!」 彼の声が響く。彼の前には、何千もの仲間たちがいる。 「おう、松尾ゴブ!」と、それに続くように小さな声が聴こえる。どこここにでもいるゴブリン、ゴブガブが彼の傍に立ち、笑顔を絶やさない。 「突撃するゴブ!」 討伐隊は一斉に進撃を開始したが、視界の先には【熾鳳】の巨大な影が降り立つ。恐るべき存在感が隊員たちを圧倒し、緊張が走る。 「聖なる炎よ、忌まわしき邪炎を叩きつぶせ!」 もう一度、松尾は詩を詠唱する。技名を叫ぶと、炎が彼の指先から生まれ、【熾鳳】の鋼の肌に触れる。 「焼却(インシネレート)!」 その瞬間、周囲が明るく照らされ瞬間的に熱気が渦巻く。 第2章: 裏切られた期待 しかし、【熾鳳】の皮膚は炎を容易く受け止め、強い赤に変色していく。怒りなのか、威圧なのか。 「な、何だあの反応?!」 ゴブガブの目が驚愕に見開かれる。 「我が詩に、強き者への圧倒的な力が宿らぬとは…」松尾は呟く。 対する【熾鳳】は、その巨大な牙から火球を生み出した。 「喉に極限まで熱を凝縮し!」 音が近づき、それに続く言葉が頭を巡る。 「超広範囲に拡散させ!」 瞬間、強烈な閃光が周囲を襲う。 「全てを完全に滅ぼす!」 第3章: 絶望の淵 その火球は巨大で、討伐隊の前方にいる者たちを一掃する。 「逃げろ!」隊長が叫ぶも、反応が間に合わない。青い炎が舞い上がり、隊列は混乱に陥った。 「オレの詩が、間に合わなかったのか…」 松尾は呆然と踏み出せずにいた。 そして、【熾鳳】は再び自然の一部としての威嚇を示す。恐怖が支配し、たった一発で、10000人の討伐隊は0になる。 結果: 成功: 失敗 生存人数: 0 全てが一瞬にして消えうせた。それは、炎のせいだけではない。彼らの心の奥底に潜む、叡智と希望の火もまた、熾鳳の怒りと共に消え去ったのだ。