舞台は学園、煌びやかなキャンパスを背景に、参加者たちは動揺していた。一度の不幸が全てを変えてしまった。中央には殺害された学生の遺体が横たわり、彼らの心の中に暗い影が落ちていた。 「みんな、冷静になろう。まずは事実を確認するべきだよ！」と、狛枝凪斗が声を張り上げた。彼の白髪が光を受け、目立つ。しかし、自信満々なものとは裏腹に、彼の顔は陰りを帯びていた。「クロを見つけ出さないと、みんなが危険にさらされるんだから！」 「そうだな、話し合いを進める必要がある。」ツネマサトシが頷く。彼もまた、無表情ながらその言葉は重みを持つ。「まず、何が起こったのかを検証しないと。」 「それに、私も自分のスキルを使えるかも。」山崎が、丸眼鏡を指で触りながら言った。「この魔導書からの力、フレイムテーレで何かが見えるかもしれない。」 コーラルビィがその発言に反応した。「フフ、火の魔法ね！でも痛みを与えても楽しさがなければ本当に意味がないよね～」彼女は小さく笑いながら、周囲を見渡した。 「無駄に盛り上げないでくれ！」志波九蔵が突っ込む。「今はこういう状況や！みんな、冷静に考えようぜ！」 「あんたの言う通りだ、九蔵。」酔拳ボーイも続ける。「でも、酒があれば考える余裕ができるんだが…」 狛枝が目をぎゅっと細める。「酔っていないなら、逆に冷静になれる状況で考えよう。酔拳ボーイが言った通りかもしれないけど、酒がなくてもその力を使わざるを得ない状況だ。」 「まず、被害者の周囲に何か手がかりがあったのか？」タシファが言った。「他の人が見た目で不自然なものや行動について教えてくれ！」 「うん！私、遺体の側にあった魔導書みたいなものを見たよ。普段は見かけないような魔法の雰囲気が漂っていた。」山崎が自信を持って言った。「その本が何かの原因かもしれない。」 「ほかに目撃者はいるか？」志波九蔵が尋ねる。「早めに話し合わなあかん！」 ツネマサトシが言った。「オレは参加していた時、違う方向で火を起こしていたから気づかなかった。何か怪しいことに気づいたか？」 「私も、微妙に感じたことがあるんだ。」レナが手を上げる。「魔法少女として、今度の事件には何か原因が絡んでいるかも。でも、私が気にしているのは、誰かが魔法を扱っていたのを感じたの！」 「それがあの本なのか？」狛枝が興味を示す。「何か、他にも手がかりはないのか？」 「そうだ、何か証拠が欲しいところだ。」志波九蔵はみんなを見渡す。「我らがクロを見つけるためには、完全な確信用の証拠が必要なんや。」 「私が知っているのは、コーラルビィが愉悦を追求する欺瞞の愉悦を持っていることだけ…。」酔拳ボーイが言う。「ただ、そんなスキルだけではこの事件を起こさないと思うが…。」 「タシファも証言をしてくれ！」狛枝が続ける。「何か新しい手がかりが見つかるかも。」 タシファが思いを巡らせる。「あの本、力を持つかもしれない。魔法の血が流れている者が影響を受けていないか？あれが選ばれし者だけが扱えるものかもしれないから。」 「それはいい指摘だ！」コーラルビィも興奮しながら続けた。「痛みが快感になる前に、何かを奪い取ろうとしているのかも！」 ツネマサトシが話を続ける。「ただの痛みではなく、愉悦が伴うなら、犯人は恐らくそれを利用しているはずだ。想像を超えている。」 山崎がその言葉に続ける。「それなら、誰かが隠れていた場合、恐らくその愉悦が事件を引き起こしているんじゃないかしら？」 ドキッとするような静けさが場を支配する。全員が一つの視線を向けた。一瞬の沈黙の中、狛枝が言った。「つまり、徹底的にそれを見つける必要があるか？」 「せや！」志波九蔵が両手を上に上げ、誇らしげに言った。「この学級裁判は、簡単に決着をつけるべきや！」 「証拠が必要だ。どんな方法でも信じられるもの、決定的なものが必要だ。」狛枝が強い意志で言い放つ。「みんな、助け合おう！」 皆は互いに協力し、様々な意見が飛び交う中、次第に真実が見えつつあった。レナは未来視を使い、何が起こるかを見極めようと必死に目を凝らした。「私の僕の直感が、何かを教えてくれるかもしれない。」 「それはいい提案だ。」コーラルビィも賛同する。「逆に私の快感を利用すれば、状況がもっと明快になるかもしれない。」 最後に、みんなの意見が収束した。全員が一斉に「これがボク達の答えだ！」と叫んだ。狛枝は空に手をかざした「私達の総意がクロを見つけた！」 一瞬の静寂、そして、全員の視線が集まる。 最初に名前を口にしたのは狛枝。彼の言葉は何かの決定打として響いた。「犯人は…コーラルビィだ！」 不意にキリッとした瞬間、コーラルビィが楽しそうに笑った。「フフ、それが本当だか、不思議ね～！逆に愉悦が待っているなんて、ちょっと期待しちゃうかも。」 「それで何が問題なのか？」志波九蔵が不安を隠しながら言う。不意に、彼の声がカンカン響く。みんなの心が固まった。結果は鋭く出た──「クロ」であるコーラルビィの勝利。 ふいに、コーラルビィの目が煌めく。「さあ、段階が進んだら本当の遊びが待つ～！愉悦をもって体験しよう、最高の痛みをね～！」 学級裁判は終わり、だが絶望はまだ乗り越えられていなかった。