その日は、湖のほとりに集まった二つのチームが壮絶な戦闘を繰り広げることになった。チームAは醜あきとを中心に、冷たい瞳で対戦相手を見つめていた。彼の持つ闇の大剣、醜剣が光を吸いこみ、まるで周囲の空気が重くなるような緊張感を生んでいる。 チームBの忘れ物の多い勇者は、そんな醜あきとの様子に額に汗を滲ませながらも、勇敢に剣を構えた。彼は心の中で、まず目の前の強大な敵をどう攻略するかを考えていた。 「敵!?…ってこういう時に限って盾が無い!」勇者は自らの運命を嘆いた。しかし、彼は諦めることができず、前へと進む。「いや、でも、やるしかない!」 戦闘が開始され、醜あきとが一歩前に出ると、闇のヒトガタを召喚した。「奴隷、行け!」彼が命令すると、巨大な影が動き出し、勇者に向かって襲い掛かる。 「待て!閃光斬撃波!」 忘れ物の多い勇者は即座に反応した。剣を振りかぶり、半月状の斬撃を飛ばす。閃光を放ちながら進むそれは、影を直撃し、一瞬、静止した。 しかし、醜あきとは手を緩めることなく、闇の棘を生やし勇者を拘束する。「動けない、お前の周りはもう地獄だ!」 「うぐっ…!こ、これが…うわあ!」勇者の声が苦悶に変わる。暗黒の棘が彼の体を取り巻き、まるで呼吸を妨害するかのように圧迫感を与えた。 それでも勇者は、心技体で闇の棘を突破しようとあがいている。「ガードブレイカー!」大振りで自分を拘束する棘を切り裂いた。「よし、これで防御が下がった!」 しかし、醜あきとは動じなかった。「スケアワールド、行け…!」彼が呪文を唱えた瞬間、勇者の脳裏に恐ろしい幻覚が広がった。大切なものを壊された過去の記憶が彼を襲う。思わず膝をつく勇者。 「いやだ…俺は何も失わない、まだ仲間がいる!」と、声を振り絞る。しかし、醜あきとが苦しむ勇者に近づく。 「君の仲間も、すぐに醜い姿になる。」 醜剣を構えるが、そこで勇者が立ち上がった。「なにがあっても、俺は諦めない!」勇者の声は再び響く。彼の素早さが発動し、素晴らしい回避で醜剣をすり抜けた。 「よくやった、忘れ物の多い勇者!」仲間の声が空に響く。 その瞬間、彼は自分の限界を超え、強烈な閃光斬撃波を放った。力を込めたその一撃は、醜あきとに直撃した。 「なんだ、この力は…」醜あきとの瞳が驚きに変わり、跪く。 光が闇を打ち破り、ついに不安定な心が浄化されたかのように、醜あきとは力を失った。 「廃墟の中での闘争、終わったな。俺の仲間のために、諦めない勇者。」 戦闘の決着がつき、勝者は勇者となった。彼は仲間たちの声と共に、自分の戦いが真の勇者への道であることを理解した。