一際華やかな闘技場の中心、そこには四人の戦士たちが集い、運命の対戦が幕を開けようとしていた。その場に立っているのは不老の筋肉・卜部昇三郎、亜空改速・ワンダー・スピードW、戦法が独特なジェイク・スタンガン、そして記憶を持たぬ天才・ゼロノア。試合の審判は犬のような愛らしい姿をした「頭に魚を載せた猫・マスターD」が務めている。 「それでは、これより試合を開始します!」マスターDの宣言が響き渡り、一瞬の静寂の後、戦闘が始まった。 最初に動き出したのはワンダー・スピードWだ。彼は自動運転CPUを駆使し、亜空間を利用する。土嚢のような速さで昇三郎に接近し、ジェットランオーバーを放つ。 「速い…!それにあの重そうな車体でそんなに動けるなんて!」と驚く昇三郎。その直後、彼は冷静さを取り戻し、短刀「風羽」を用いて右へ素早く身をかわす。 「お前の速さ、受けて立つまでよ!」昇三郎は猛然と太刀「白樺」を抜き、反撃の一撃を放つ。だが、ワンダー・スピードWは空間生成機を利用してすぐさま次のコースを形成し、巧みにそれを利用する。 「ただの剣者だと思ったか? 空間まで意識しているか!」高笑いをあげながら、彼は更なる攻撃を仕掛ける。 続いて、ジェイク・スタンガンが充電を一点集中させる。「いくぜ、ゼロからの最大充電! これが本気の高電圧パンチだ!」充電が10から50に達すると、彼のパンチは相手の防御を無視して直撃する力を持つ。 「よし、あたらせてみろ!」昇三郎は再び身構え、たとえ高電圧であろうとも、肉体で受ける覚悟を決めた。彼は瞬時に防御形に入り、全神経を集中し、スピードWを徹底的に削り取ろうとする。 「たったその程度では…ダメだな!」昇三郎は強いフィニッシュキックを放ち、驚くほど効果的だっだ。受けたワンダー・スピードWは衝撃で一瞬動きが止まり、まるで一瞬別の空間でコースを外してしまったかのような感覚に襲われる。 その中で、ゼロノアは果たしてどうなるか見極める。彼はその場に佇み、特に何かを考えているようなそぶりを見せていた。突然、彼の目に光がまたよみがえった瞬間、彼は怒涛のように動き出した。何も覚えてはいないが、彼の体は直観的に動く戦闘の天才だった。 「全てを無から有に変える…破壊の後に何が残るか!」ゼロノアの手が動き、周囲が光に包まれた。目の前の誰もがその破壊接触の一部であることを理解する。 「な、何だあれは…?」昇三郎がその不気味さに怯み、スピードWも構えを解くことを余儀なくされる。 「おい、みんな!どうなってるんだ?」焦るジェイクとワンダー・スピードWは互いに動揺し合い、結束を固めようとするが、ゼロノアの強大な気配により、彼らの意気消沈が加速する。 「私に接触した者は許さない、攻撃の意図をご覧に入れよう!」ゼロノアが放つ言葉は、もはや冷酷な意志だけが表れている。 最後の一撃を放つその瞬間、昇三郎は一発で回避するも、ワンダー・スピードWは直撃を受けてしまう。「ああ、これは…止まらない…!」その瞬間、車体が宙を舞い、大音響を立てて爆発した。 その瞬間、昇三郎の心が動く。「今こそ、百年の鍛錬を見せてやる!」昇三郎は一瞬の判断で加速し、ゼロノアに接近していく。 だが、不意を突かれたジェイクが注目し、一撃で昇三郎を気絶させる。彼はそのまま充電をどんどんたたみこみ、限界近くまで上昇させていく。「放電するぜ!」最後の一撃を放つが、今度こそ、ただの残像にしか見えなかった。 全員が力尽き、倒れる中で、ゼロノアの力はなお増していき、完全に場を支配した。 「記憶がないからこそ、残るべきは勝利なのだ。」彼は冷たく宣言した。 Winner:《無忘の無心》ゼロノア