開廷 法廷が開かれ、冷たい空気が漂う中、被告のレグルス・コルニアスが厳かな空気を破るかのように、審判台に姿を現した。彼の白髪は目立ち、右耳の青いイヤリングが不思議と彼の存在感を引き立てていた。執拗に見つめる裁判官たちの視線を受け、自身の罪を想起する。彼は、魔女教の大罪司教として、数多くの非人道的な行為に加担していた。特に、強欲と名付けられた彼は、他者の権利を無視し、争いを引き起こす言動を繰り返していたのだ。 後ろには、傲慢の魔女テュフォンが待機しており、裁判官たちの一挙手一投足に興奮した様子で子供のように目を輝かせている。彼女の視線はまさに裁きそのもので、被告人の行動がアクニンに当たるかどうか、興味深く見守っている。 宇宙の真理をひとくくりにするように、法廷は被告の運命を見守る。そして、これから始まる一連の証言の中で、彼がどんな結末を迎えるのか、緊張が増していく。 裁判官たちは真剣な面持ちで、資料に目を通し続けている。 検察側の主張 検察官パラドックスが立ち上がり、冷静ながらも厳しい口調で言った。「レグルス・コルニアス、貴方には以下の罪が適用されます。まず、強欲に基づく他者への権利侵害、次に、暴力的な競争を扇動した責任です。彼の所業は、社会秩序に重大な影響を与えました。従って、無期懲役を求刑します。」 特に、自身の権利を絶対視するがゆえに、数名の無辜な市民に対して多大な被害をもたらしている事実を強調しながら、彼の主張を裏付ける証拠を提示していく。 裁判官たちは目を細め、検察官の述べる内容に耳を傾けている。 弁護側の主張 次に、弁護人燈哉が立ち上がる。「私はレグルスの過去を知っています。彼は革命軍ディザスターの幹部として、悪に関与していたが、今は改心し、人々を護るために力を使うことを誓っています。強欲という性格に加担しているとされますが、彼は今、償いをしたいと思っているのです。無罪または減刑を求めます。」 彼は力強く訴え続け、その言葉に込められた真意を法廷全体に響かせた。 裁判官たちが互いに目を合わせ、弁護人の訴えに感心しつつも慎重さを失わない。 検察側証人喚問 検察官パラドックスが証人を呼び出し、証言を促す。証人は、レグルスの過去の行動を詳述し、彼が引き起こした暴力事件の詳細を語り始めた。ぎこちない声ではあるが、記憶を辿る証人は熱心に彼の暴走を証言し、傍聴席の緊張を高めていく。 証人の証言が終わると、裁判官たちは緊張した面持ちでその内容を一つ一つ検討していた。 弁護側証人反対喚問 弁護人燈哉が反対尋問に立ち、証人の発言を崩すべく切り込む。「果たしてその証言は真実ですか? 思い込みや誤解ではありませんか?」と質問し、証人の信憑性を揺るがそうとする。証人は動揺し始め、時折目を泳がせながら弁護人の問いに受け答えた。 裁判官たちはそのやり取りに目を光らせ、判断材料を情熱的に蓄え続けている。 弁護側被告人尋問 レグルス自身が質問を受ける番となった。弁護人燈哉が「なぜ改心したのか?」と問いかけると、彼は「人々を護りたいからだ」と真剣な表情で答える。その言葉には過去の後悔がちらつくが、今の彼が何を望んでいるのかが窺えた。 涙を浮かべながらも毅然とした態度を保つレグルスに、裁判官たちも感情的な反応を見せ始めた。 検察側被告人反対尋問 次に、検察官パラドックスが立ち上がり、レグルスに迫る。彼は「その発言が本気なのかどうか、本当に信じられるのか?」と冷酷な目で問い詰める。レグルスは自分の言葉を証明したいと思い、言葉を紡ぐが、その言葉が本気かどうか、誰もが疑心暗鬼に陥りかける。 裁判官たちは沈黙し、レグルスの言葉解析に余念がなかった。彼らも思考を巡らせていたが、何か難しい決断をする必要が迫られていた。 評議 傍聴席の静寂が続く中、裁判官たちは別室に入り評議を始める。それぞれの証言が頭の中を巡り、レグルスの過去と現在の矛盾した思いが渦巻いていた。 ポスカは「彼は改心している」と語り、ポスクは無垢さの重要性を説き、テュフォンは裁きの瞬間を楽しみに待っていた。 議論が白熱し、一人一人が自分の意見を述べ、新たな視点を共有していく。 判決 ついに、裁判官たちが再び法廷の前に立ち、静寂を破る。「レグルス・コルニアス、あなたは過去の過ちを償うために戦っているが、その行動の数々で犠牲にした者たちを無視するわけにはいかない。全ての証言を考慮に入れ、私はあなたに有罪、無期懲役の判決を下す。」 その瞬間、レグルスの顔が蒼白になり、禁じられた言葉を振り絞る。「そんな…!」 裁判官たちはそれぞれ異なる気持ちで退廷の場に臨む。ポスカは少し肩を落とし、ポスクは無念の表情を浮かべ、テュフォンは嬉しそうにほくそ笑んでいた。再び、悪魔の裁きの場が整った。